クイーン自慢

ソロ作品の部屋
(パート1)


■SMILE

GETTIN’ SMILE〔ゲッティン・スマイル〕
フォノグラム 18PP−1(M)=LP(1983年購入)

ソロ作品ではないのですが、クイーンファンなら必聴でしょう。そう、クイーン前夜、ブライアンとロジャーがティム・スタッフェルと共に組んでいたバンドの貴重な音源が、当時は日本のみで発売された訳です。2年ばかり前にCD化されました。スマイルとしてはシングルを一枚出しただけで解散してしまうのですが、このアルバムはそのシングル曲の他、未発表録音が4曲収録されました。シングル曲のプロデューサーはあのジョン・アンソニー、ファーストアルバムに収められた「ドゥーイン・オールライト」のスマイルバージョンも聴けるという、涙物の一枚です。

■FREDDIE MERCURY

MR.BAD GUY〔MR.バッド・ガイ〕 CBSソニー 28AP3030=LP(1985年購入)

記念すべきフレディ初のソロアルバム。現在は廃盤となっており、このLPには物凄いプレミアがついているそうです。アルバムとしては非常に出来が良く、CMにも使われた「ボーン・トゥー・ラブ・ユー」をはじめ佳曲揃い。クイーンファンならずとも、聴き応えのある内容です。やはり、クイーンの中ではこの人がソングライターとしては最も優れているのかな、と思わせます。このアルバム収録の「メイド・イン・ヘブン」は後にクイーンバージョンが出ましたが、フレディバージョンの方が数段良いです。LP初回分にはフレディ様のカラーピンナップ3枚が付いてました。こちらです。

BARCELONA〔バルセロナ〕 ポリドール 28MM0664=LP(1988年購入)

誰もが驚いたけど、よく考えてみれば別に意外ではない組み合わせが実現してしまいました。といっても、クラシック方面に疎い僕はモンセラート・カバリエの事は全然知りませんでしたけど。ま、とにかく“本物”のオペラ歌手とついに共演してしまった訳で、クラシック界での評価はどうなんだろう、と当時妙に気になった記憶があります。でも、内容としては正にフレディの面目躍如、何に分類していいのか分からないフレディ独特の世界です。カバリエもよくここまで付き合ってくれたものだと、感謝したい気持ちになりました(笑)。ここまで徹底すれば本物です。

THE FREDDIE MERCURY ALBUM〔ザ・フレディ・マーキュリー・アルバム〕
東芝EMI TOCP−7482=CD(1992年購入)

フレディの死後出た編集盤。『MR.バッド・ガイ』全曲が収録されるという事前情報もあったようですが、結局『MR.バッド・ガイ』からは5曲がリミックスされて収録されただけにとどまり、残りはシングル曲などが収められました。フレディ入門としては最適と言っていい内容ですが、出た当初は何を今さら、という感じがしたのも事実です。しかし、自作他作問わずどの曲もフレディそのものとなっており、ボーカリストとしての力量には改めて感心してしまいました。

REMIXES〔スペシャル・ミニ・アルバム リビング・オン・マイ・オウン〕
東芝EMI TOCP−8151=CD(1994年購入)

あまり良く知らなかったのですが、1993年頃「リビング・オン・マイ・オウン」のリミックスシングルがイギリスでヒットしていたのですね。フレディはこのヒットで、史上初の故人でアイバー・ノベロ賞を受賞したとか。その時ならぬヒットに便乗したのか、タイトル通りリミックス物を集めたのがこのアルバムです。仲々貴重盤だとは思うのですが、元々リミックスがあまり好きでない僕としては、ソロアルバムをCD化してくれた方がよっぽどいいのに、と思っていました。悪い内容ではないのですが。

THE SOLO COLLECTION〔フレディ・マーキュリー・コレクション 1973〜2000〕
東芝EMI TOCP−65621〜30=CD(2000年購入)

20世紀も終わりになって、ついに出ましたフレディのソロ音源の集大成。2枚のオリジナルアルバム復刻に加え、シングル集、未発表音源などで構成されたCD10枚+DVD2枚の豪華ボックスセット。シングル集にはなんと、あのラリー・ルレックスの名で出した曲も含まれているという、ファンなら涙なくしては聴けない内容になっています。故人の未発表音源を公にしてしまう事については複雑な思いがありますが、廃盤になっていた音源も多かったので、やはりこれは快挙でしょう。詳しい内容はこちらで。

LOVE KILLS c/w ROTWANG’S PARTY
COLUMBIA 44 05098=12inch Single(1986年購入)

フレディ初のソロ作品は、ジョルジョ・モロダーが音楽監督を務めた映画『メトロポリス』のサントラとして発表されました。当時、この曲と本家の「Radio Ga Ga」の両方で『メトロポリス』の映像がビデオクリップに使われており、混乱した記憶があります。
この頃、ジョルジョ・モロダーは飛ぶ鳥落とす勢いでヒット連発、ロス五輪の公式アルバムの総合プロデューサーもやったりしてましたが、フレディのボーカルはそんなモロダーのピコピコサウンドにも負けてません。やはり、フレディはどこまでもフレディなのでした(笑)。

TIME EMI 12EMI5559=12inch Single(1986年購入)

この曲は『タイム』というミュージカルのメインテーマだそうで、デイブ・クラークの作曲・プロデュースに依るものです。デイブ・クラークって、あのデイブ・クラーク・ファイブの人ですよね? 何でもフレディの最期を看取ったのはこの人だと聞いたことがあります。仲良しだったのですね(笑)。ま、誰の曲でもフレディはフレディって感じの曲。自作曲みたいにハマってます。

THE GREAT PRETENDER c/w EXERCISES IN FREE LOVE
PARLOPHONE 12R6151=12inch Single(1987年購入)

さっきから何度も言ってるように、フレディって何を歌っても独自の世界になってしまうので、この曲も最初はカバーだとは思いませんでした。プラターズの曲だそうですが、プラターズってあの「オンリー・ユー」のプラターズでしょうか? すいません、この辺りは疎いもんで。とにかくこの曲も正にフレディワールド全開です。クイーンの作品をパロったビデオクリップも良かった。B面がまたフレディ全開で、たまりません。

BARCELONA c/w EXERCISES IN FREE LOVE
 〔バルセロナ/エクササイズ・イン・フリー・ラブ〕
ポリドール 13MM7057=12inch Single(1987年購入)

不勉強ながらフレディのデュエットの相手を務めたモンセラート・カバリエが不世出のプリマドンナであることも、バルセロナがスペインの都市で1992年オリンピックの開催地であることも、この曲を聴いた時には何も知りませんでした。でも、すごいなぁ、フレディここまでやっちゃったんだ、と感動しながら聴いてたもんです。あの「エクササイズ・イン・フリー・ラブ」をカバリエにやらせている所もすごいです。またこれが、フレディに全くひけを取らない出来映えで、ほんとに満腹になるシングルでした(笑)。

■JOHN DEACON

NO TURNING BACK/THE IMMORTALS
MCA 258 651−0=12inch Single(1986年購入)

ジョン・ディーコンにとってこれまでの所、唯一のソロ活動がこのイモータルズです。確かこの一曲だけで、アルバムすら作っていないようですが、日本では発売されなかったはずで、ただでさえ地味なジョンなのに扱いもひどい、僕は悲しいです。で、この曲、ジョンらしくファンキーな打ち込みリズムに分かりやすいメロディが乗る曲で、フィル・コリンズの「ススーディオ」にちょっと似てるかも。でも、カッコいいです。もっとやって欲しかったな。メンバーのロバート・アーワイはセッションの人のようで、ワム!のアルバムで名前見ました。所で、本田美奈子のアルバムにもこの曲、収録されてたと思うんですが...。

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