クイーン自慢

他人によるクイーンカバー作品の部屋
(パート1)


ICE ICE BABY/VANILLA ICE〔アイス・アイス・ベイビー〕
東芝EMI TODP−2230=CD Single(1992年購入)

これはカバーと言っていいのかどうか。一時一世を風靡した白人ラッパーの大ヒット曲に「アンダー・プレッシャー」がサンプリングされている訳です。有名なイントロのベースとピアノが使われてるのですが、案外はまってて悪くないです。意外な所にクイーンの影響が及んでいる事を改めて実感した一曲でした。しかしこのバニラ・アイス、当時の勢いはどこへやら、現在は落ちぶれて生活保護を受ける身だそうです。昨日のスターが今日はホームレスか....。

ENTER SANDMAN c/w STONE COLD CRAZY/METALLICA
 〔エンター・サンドマン〕
ソニー SRDS8204=CD Single(1992年購入)

またまた様式系のバンドによるカバーです。ほんとに、この筋の人達には人気ありますね、クイーンは。この「ストーン・コールド・クレイジー」は元々オムニバスアルバムに収められた物で、かなり絶賛されていたように記憶してますが、僕の評価は今いち、といった所ですか。メタリカというバンド、いいドラマーはいるし、重量感のあるサウンドも悪くないと思うのですが、いかんせん曲がどうも面白くないのです。

WE WILL ROCK YOU c/w BLIND FAITH/WARRANT
 〔ウィ・ウィル・ロック・ユー〕
ソニー SRDS8227=CD Single(1992年購入)

またまた様式系の方々です(笑)。ただ、このウォレントというバンド、割に聴きやすくて嫌いではないです。この「ウィ・ウィル・ロック・ユー」も持ち味を生かした仕上がりで、合格といって良いでしょう。原曲の有名なギターソロをあえてリフ扱いにして、アドリブのギターソロをかぶせてくるあたり、仲々カッコいいです。このバンドも確か解散してしまったのですよね。90年代は様式系HRにとって受難の時代だったという事になるのでしょうか。

LYNCH MOB〔リンチ・モブ〕 ELEKTRA 9 61322−2=CD(1992年購入)

元ドッケンのジョージ・リンチ率いるリンチ・モブのセカンドアルバム、だそうです(笑)。ほんと、この世界の人達には疎いんですよ。で、フレディに捧げるというコメント付で「タイ・ユア・マザー・ダウン」をやっています。別に特筆すべきことはなく、ただやってるという印象。アルバム全体としては、普通の様式系HRという所でしょうか、あまり言うことはないです(笑)。

SONG FOR LOVE c/w LOVE OF MY LIFE/EXTREME
A&M 390698−2=MAXI CD Single(1992年購入)

ブライアンを師と仰ぐヌーノ・ベッティンコート率いるエクストリームのセカンドアルバムからのシングルに「ラブ・オブ・マイ・ライフ」のカバーがカップリングされました。ブライアンも参加して、昔懐かしいギターオーケストレーションを披露しています。聞く所によると、このシングルの売上はエイズ基金に寄付されたとか。フレディの遺志は確実に受け継がれている訳ですね。彼らがフレディ追悼ライブで演奏した「クイーンメドレー」は選曲が実に通好みで良かったと思います。解散してしまいましたが、惜しいバンドでした。

FIVE LIVE/GEORGE MICHAEL & QUEEN
 〔ファイブ・ライブ−愛にすべてを−〕
東芝EMI TOCP−7780=CD(1993年購入)

こちらもフレディ追悼ライブからの音源です。「愛にすべてを」とリサ・スタンスフィールドとデュエットした「輝ける日々」、それとジョージ・マイケル自身のライブ、そして何故かクイーンの「ディア・フレンズ」が最後に収められているという構成です。しかし、やっぱこの人、歌うまいですわ。特にライブでは際立ってますね。「輝ける日々」なんて完全に自分の曲になってますし。フレディ追悼ライブのビデオを見た僕の友人が、この曲がクイーンの曲だと知ってびっくりしてました。ジョージのオリジナルだと思ったらしい、それだけうまいという事ですね。

TONIGHT/DEF LEPPARD〔トゥナイト〕
日本フォノグラム PHCR−8032=MAXI CD Single(1993年購入)

このシングルには「ナウ・アイム・ヒア」のライブバージョンが収録されています。お気づきですね、あのフレディ追悼ライブでデフ・レパードがブライアンをゲストに迎えて演奏した時のテイクです。出来れば、レコード化するにあたって、ステジオで録り直して欲しかったという気もしますが。個人的にはデフ・レパードは好きなバンドですが、彼らにもクイーンの強い影響は感じます。しかし、「シュガー・オン・ミー」はちと露骨なのでは、と思いましたが(笑)。メンバーも認めているらしいですけど。

TRUE LOVE c/w THE SHOW MUST GO ON,RUNAWAY TRAIN
 /ELTON JOHN
ROCKET EJSCD32/858 061−2=MAXI CD Single(1993年購入)

エルトン・ジョンのこのシングルにも、フレディ追悼ライブの音源による「ショー・マスト・ゴー・オン」が収録されています。このライブでのベストパフォーマンスのひとつであったエルトンの「ショー〜」ですが、本人も気に入っているらしく、『ライブ・イン・バルセロナ』というライブビデオにもこの曲は収録されています(演奏はエルトンバンド)。しかし、その追悼ライブでエルトンとアクセル・ローズが並んで歌っていた光景はやはり変でしたよね?(笑)

QUEEN SONGS featuring 矢野顕子 ミディ MDCL−1238=CD(1994年購入)

あの矢野顕子がこんなレコードを作ってたなんて知りませんでした。オーディオチェック用レコードだったそうですが、スピーカーのチェックなどをするだけでは勿体ないクォリティの高さです。オリジナルのLPが出たのが1979年ということで、取り上げられている曲も「世界に捧ぐ」までの曲ばかりで、結構渋い選曲と言っていいでしょう。もちろん矢野顕子のピアノを中心としたインスト集で、素っ頓狂な歌のみならず、ピアノの腕前にも定評のある彼女のこと(なにせ渡辺香津美のバンドにもいたくらいなのだ)、詩情たっぷりにクイーンの世界を表現しています。

THE SONGS OF QUEEN/JAZZ EXPRESS
ポリドール SDCH−1026=CD(1994年購入)

これはちょっと珍しいかも。ニール・ラーセン、ネイザン・イースト、ハービィ・メイスンといったフュージョン系のミュージシャンによるクイーンカバー集です。日本のみの企画だったようですが、同じシリーズでエルトン・ジョンやローリング・ストーンズのも出てました。このクイーン曲集を聴く限りでは、他のシリーズも面白そうです。ま、とにかく、耳慣れた「ボヘミアン・ラプソディ」や「伝説のチャンピオン」があれっ?というアレンジで、違う曲に変身しています。こういう風にアレンジされたクイーンも仲々いいもんです。喫茶店のBGMとかで流れてたら、ちょっと気づかないでしょうね。

FOR PURE LOVERS/小野正利 ソニー SRCL2908=CD(1994年購入)

「You’re the only...」の大ヒットで知られる小野正利が実はこんなアルバムを出してたのです。全曲、洋楽のカバーで(「You’re the only...」の英語バージョン含む)、クイーンの曲は「ボヘミアン・ラプソディ」をやっています。が、これは失敗ですね。他の曲の方がずっと出来がいいです。「素直になれなくて」とか「男が女を愛する時」とか。御存知の通り、非常に高い声の人でしたが、その声をうまく生かせずに伸び悩んでいたようですが、洋楽カバーというのは突破口になりそうな気がしたんですけどね、その後どうしてしまったのでしょう。残念です。

女王様物語/女王様 ソニー SRCL3463=MAXI CD Single(1996年購入)

1990年代半ば、突如王様なる人物が火をつけた「ロック日本語直訳シリーズ」のブーム、訳分からんのが色々出てきた後、満を持して(笑)登場したのが、この女王様でした。正体は爆風スランプのパッパラー河合だったのですが、豪華なメンツをバックに配したこの曲、王様がそうであったようにクイーン完コピサウンドは聴き物です。ボーカル及び譜割は今いちでしたけど。しかし、あの直訳ブームは一体どうなったんでしょう。これではほんとに色物じゃないですか。こないだは某番組の「あの人は今」的企画に王様が出てたし...。

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