クイーン自慢

他人によるクイーンカバー作品の部屋
(パート3)


ACOUSTICA/SCORPIONS 〔アコースティック・ライブ〕
イーストウェスト・ジャパン AMCE−7252=CD(2001年購入)

ドイツが誇る国民的ロック・バンド、スコーピオンズのアコースティック・ライブ・アルバムで、「ラブ・オブ・マイ・ライフ」を取り上げています。原曲(のライブ・バージョン)に忠実にカバーしていますが、間奏をカットしているので、あっさりと終わってしまう感じですけど、仲々良い出来ではないでしょうか。その他、カーズの「ドライブ」、カンサスの「すべては風の中に」など、いわば同世代のバンドのカバーも収録され、それなりに敬意を払っているのが感じられます。しかし、出来がいいのはやっぱり彼らの曲で、装飾を削ぎ落としたアレンジでメロディの良さが再認識できます。原曲聴きたくなりますよ(笑)

STONE COLD QUEEN A TRIBUTE/V.A.
 〔クイーン・トリビュート〜STONE COLD CRAZY〕
ビデオアーツ VACM−1173=CD(2001年購入)

あの『ドラゴン・アタック』と同企画で、HR/HM系ミュージシャンが集まってのセッション形式によるトリビュート・アルバム。参加メンバーは、ジョー・リン・ターナー、グレン・ヒューズ、ジェイク・E・リー、トミー・ショウ、ロビン・ザンダー等前作同様豪華ですが、肝心の演奏の方は原曲のイメージにとらわれすぎているようで、可もなく不可もなくといった印象です。独自の解釈による、もっとブッ飛んだカバーを聴きたいと思うのは僕だけでしょうか? あまりに原曲に忠実だと結局クイーンのCD聴いた方が良い、って事になってしまうのです。

A KNIGHT’S TALE 〔ROCK YOU! オリジナル・サウンドトラック〕
ソニーレコードインターナショナル SRCS 2520=CD(2001年購入)

ヒース・レジャー主演映画のサントラ盤。日本では2001年の秋に公開されましたが、残念ながら不入りに終わったようです。おすぎも絶賛してたのに...(笑) それはともかく、このサントラの目玉はロビー・ウィリアムスの歌う「伝説のチャンピオン」が収録されていること。ブライアン、ロジャーの二人がバックを務めたこのテイク、仲々の聴き物です。フレディとは違った持ち味のロビーのボーカルがいい感じ。惜しむらくはあまりにもクイーン的な音になってしまっている事でしょうか。もっと変わったアレンジでも良かったのでは。他にはBTOやボウイの昔の曲が収録され、オジサンにはたまりません(笑)

WE WILL ROCK YOU/KEIKO LEE
ソニーレコードインターナショナル SICP 45=MAXI CD SINGLE(2002年購入)

2001秋頃から某自動車メーカーのCMでオンエアされていたこの曲、大変好評だったらしく店にも“問い合わせ殺到!”なんてラベルが貼ってありました(笑)。原曲とは違った静謐なイメージのアレンジがいいですね。ファンならずとも耳を引きつけられるものがあります。森の中を車が走る映像ともうまくシンクロしてました。このケイコ・リーという人、よく知らないのですが、店で探したらジャズ・ボーカルの棚にありました。これまでにカバー中心のアルバムを数枚発表しているようです。このシングルのカップリンクでも懐かしい「ストリート・ライフ」なぞ歌ってます。

QUEEN OF ROCK AN ELECTRONIC TRIBUTE TO QUEEN/V.A.
BIG EYE MUSIC BIG 4025−2=CD(2003年購入)

これは一体、何と言ったらいいのか。打ち込みエレクトロポップ系と思しきミュージシャンたちによるクイーンのトリビュートです。もちろん、参加アーティストは知らない人ばかり(笑)さすがにダンス系とは違うようで、全体的にクールな雰囲気。それがぴったりハマっている曲もありますが、はっきり言ってブッ壊してるのもあったりして、正直な所“なんじゃこりゃ”って感じ(笑)興味深いのは、延べ13曲中「ウィー・ウィル・ロック・ユー」と「伝説のチャンピオン」以外は80年代以降の曲ばかりだということ。打ち込み系の人たちからすると、この時代の曲の方が創作意欲をそそるのでしょうか?

VALENSIA’S QUEEN TRIBUTE 〔クイーン・トリビュート〕
マーキー・インコーポレイテッド MICP−10368=CD(2003年購入)

オランダの“貴公子”ヴァレンシアによるクイーン・トリビュート・アルバムです。これはいいです。僕もよく知りませんでしたが、このヴァレンシアという人、クイーンから多大な影響を受けているようで、僕も彼のファンサイトへ行って試聴してみましたが、いやぁ驚きました。もろ初期クイーンです。声もフレディに似てるし。かように熱心なファンであるヴァレンシアのクイーントリビュート、仲々の出来映えなのです。クイーンの世界を忠実に再現しつつ、自分の個性もしっかりと打ち出したアルバムになっています。彼こそ正真正銘のクイーン・フォロワーと言えましょう。通好みの選曲もGood!(笑)

COVERS COLLECTION/LANA LANE 〔カバーズ・コレクション〕
マーキー・インコーポレイテッド MICP−10342=CD(2003年購入)

“プログレッシブ&シンフォニック・ロックの女王”なんだそうです(笑)ほとんど知らない人ですが、日本でも結構人気あるようですね。で、そのラナ・レーンのタイトル通りカバー・アルバムで、カンサス、ユーライア・ヒープ、レインボーらの曲と共に、クイーンの「ドント・トライ・ソー・ハード」を取り上げています。女性が歌うと仲々良い雰囲気なんですね。決して好きな曲ではないのですが、しみじみと聴き入ってしまいました。このラナ・レーンという人、アン・ウィルソンばりの迫力あるボーカルが魅力ですが、オタクっぽいプロデューサーが裏で好き放題してるって感じがするのが、どうも気に入らんなぁ(笑)

WE ARE THE BASS CHAMPION/ベース・クイーン
イースト・ウェスト・ジャパン AMCY−2752=CD(2004年購入)

近頃では“BASS”という音楽ジャンルがあるのですね。知りませんでした。で、クイーンの曲をBASSでカバーしたのが、このアルバム。アーティスト表記はベース・クイーンですが、日本人のようです。「ウィー・ウィル・ロック・ユー」「ドント・ストップ・ミー・ナウ」「キラー・クイーン」といったお馴染みの曲が、ボトムを強調したBASSに料理されてますが、一種のカラオケみたい(笑)割に面白いです。ブラコン風ロリータボイス入りの「ボヘミアン・ラプソディ」がベスト・トラックでしょうか(ブレイズの方法論とちょっと似てる)。「日本音圧協会認定」というクレジットが笑えます。

ACCOLADE A GUITAR TRIBUTE TO QUEEN/STEPHEN LLOYD
EMI 7243 5 25522 2 1=CD(2004年購入)

スティーブン・ロイドなる人が、クイーンの曲をギター・インストゥルメンタルでカバーしたアルバム。歌部分をギターで弾くという、ありがちなインストですが、ギターソロの部分は完コピだったりして侮れません。ブライアンからのメッセージもライナーに記載されており、いわば本家認定か(笑)「ボヘミアン・ラプソディ」「愛にすべてを」といった曲のコーラスパートまでギターでやってしまう、という発想もここまで徹底すると却って面白いもんですね。意外な拾い物かも。Qな仲間が集まってお喋りする時のBGMには最適ではないでしょうか(笑)

THE QUEEN ALBUM/ELAINE PAIGE
VIRGIN CD VIP 106=CD(2004年購入)

この人は一体何者なのでしょう? タイトル通り、クイーンの曲を歌ったこのアルバム、1988年に出ていたみたいですが、プロデューサーはマイク・モランだし、メンバー4人とエレインとで撮った写真もあるし、クイーンとは浅からぬ関係なんでしょうか? しかも、内容が実に素晴らしい。何と言ってもアレンジがいい。バックはオーケストラのみの「ボヘミアン・ラプソディ」、お洒落に変身した「カインド・オブ・マジック」、コーラスだけの「ユー・テイク・マイ・ブレス・アウェイ」、映画のサントラみたいな雰囲気の「Radio Ga Ga」等々どの曲も素晴らしい出来映え。全てのクイーン・ファンにお薦めしたい一枚です。



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