レーザー光凝固治療についての説明
レーザー光凝固は;レーザー光線を眼組織に照射し凝固する
方法です。薬物、手術に代わる第3の療法として、一般に眼底出血、
糖尿病網膜症、網膜剥離、緑内障などの予防と治療に有効です。
眼科では30年以上の歴史があり、今日一般的な療法のひとつです。
主目的は、多くの場合で疾患の進行阻止、発症予防です。従って
照射後すぐに視力が向上するというものではありません。疾患に
よっては病気の進行が持続し、視力は低下し続けることもあります。
希に照射後見え具合が悪くなる場合がありますが、照射による
間接的影響です。視力と直接関係する網膜中心(黄斑部)へは
決して照射しません。
照射は座位のまま、点眼麻酔で行い、痛みは通常ほとんど
ありません。
費用;保険診療ですが、手術に準じ、比較的高額医療です。
以下は概算です。費用は片眼ごとの請求です。額は疾患、
保険負担割合によって異なります。
(1) 網膜中心静脈閉塞、糖尿病網膜症、網膜剥離裂孔、
黄斑変性症など
保険2割の方;43,000円、3割;65,000円
(2) 眼底出血、網膜裂孔、緑内障の隅角凝固、虹彩凝固
保険2割の方;22,000円、3割;33,000円
照射は1回でも数日の複数回でも、3ヶ月以上あかない限り、
一連の治療です。
治療費は一回分のみ算定請求され、支払いは初回のみです。
術後;治療後、そのまま帰れますが、当日は激しい運動、
熱いお風呂、多量の飲酒は控えて下さい。術後は1〜2週間
以内に外来を受診して下さい。
以上原文のママ