1995年
この年で最終回の予定でしたがちょこっとだけ延長します。(笑) 米ビルボード誌ではこの年にとうとうシングル初登場1位が登場する。 偉大なる変人、マイケル・ジャクソンの「ユー・アー・ノット・アローン」が第1号であり、以後アルバム同様初登場1位が乱発する。 またしてもチャートの神聖さが汚されてしまった感があり、私のチャート離れも決定的となる。(笑) これまではどんなに大ヒットした曲でもチャート・デビューは30位前後で、1位になるのは4週目ぐらいであった。 例外として超大物ビートルズの「ヘイ・ジュード」(68年/10位)、「ゲット・バック」(69年/10位)、「レット・イット・ビー」(70年/6位)の3曲だけ初登場10位内というのもあるが、まぁ、ビートルズは別格でしょう。 が、よくよく調べてみると2週目に1位を記録したものが2曲だけあったのである。 57年のシェブ・ウーリーの「ロックを踊る宇宙人」(初登場は資料によって違うのでここでは割愛・笑)と、ビートルズの「キャント・バイ・ミー・ラブ」(初登場27位)がそうである。 で、この年にマイケル・ジャクソン&ジャネット・ジャクソンによる「スクリーム」、同じくノトーリアスBIGによる「ワン・モア・チャンス」が、初登場で5位の新記録を打ち立てる。が、面白いことにこの2曲とも1位獲得はならず。その後マイケルによる初登場1位が記録されるのである。 そして、この年の暮れに発売されたマライア・キャリー&ボーイズ II メンのシングル「ワン・スウィート・デイ」は、長期1位獲得の最長記録となる16週間を記録した。もちろん初登場1位。これは現在でも破られてないんじゃないかな。 シングルの場合、さすがに10週間以上になるとウンザリしますな。早く落ちろってな感じで。(笑) しかしこれでも10年以上前なんですね。(汗) 年間ランキングではシングルがクーリオ・フューチャリング・LVの「ギャングスタズ・パラダイス」が、アルバムがフーティ&ブロウフィッシュの「クラックト・リア・ビュー」がそれぞれ首位を獲得。 シングルで年間ランキング1位になったもので私が未チェックのものは、これが初めてのこと。(笑) この年の主なヒット曲とアルバムは次の通り。 シングル ファンタジー/マライア・キャリー 1位 他にワン・スウィート・デイ 1位(ボーイズ II メンとの共演) テイク・ア・バウ/マドンナ 1位 ギャングスタズ・パラダイス/クーリオ・フューチャリング・LV 1位 ウォーターフォールズ/TLC 1位 他にクリープ 1位 レッド・ライト・スペシャル 2位 キッス・フロム・ローズ/シール 1位 ウォーター・ランズ・ドライ/ボーイズ II メン 2位 ラブ・ユー・ライク・ザット/オール・4・ワン 5位 リアリー・ラブド・ア・ウーマン/ブライアン・アダムス 1位 ユー・アー・ノット・アローン/マイケル・ジャクソン 1位 スクリーム/マイケル・ジャクソン&ジャネット・ジャクソン 5位 オンリー・ワナ・ビー・ウィズ・ユー/フーティ&ブロウフィッシュ 6位 他にレット・ハー・クライ 9位 ホールド・マイ・ハンド 10位 ランナウェイ/ジャネット・ジャクソン 3位 他にユー・ウォント・ジス 8位 ワン・モア・チャンス/ノトーリアスBIG 2位 他にビッグ・ポッパー 6位 アルバム デイドリーム/マライア・キャリー 1位 ジャッグド・リトル・ピル/アラニス・モリセット 1位 バランス/ヴァン・ヘイレン 1位 PULSE/ピンク・フロイド 1位 グレイテスト・ヒッツ/ブルース・スプリングスティーン 1位 メモリー・オブ・トゥリーズ/エンヤ 9位 ビッグ・ワンズ/エアロスミス 6位 ヒストリー・パスト・プレゼント・アンド・フューチャー・ブック1/マイケル・ジャクソン 1位 ザ・ヒッツ〜ベスト・オブ・ガース・ブルックス/ガース・ブルックス 1位 バットマン・フォーエバー/オリジナル・サウンドトラック 5位 クレイジーセクシークール/TLC 3位 と、まぁ、こんなところにしておきましょう。 さて、オーナーさんの10選との比較ですが、この年は「ヒストリー・パスト・プレゼント・アンド・フューチャー・ブック1」が僅かに一致しました。 残り9枚は何と1枚も持ってなく(これまででこんなに持ってないのは初めて・笑)、聴いたことがあるのが、エルトン、リサ・ローブ、ツェッペリン・トリビュート、ソウル・アサイラムの4枚であとの5枚は未聴であります。 いやいや、ホントに新譜を聴かなくなりました。この時期は、大物アーティストの未発表音源を含むボックス・セットなんぞをせっせと買い集めていたので、これ以降もそういう傾向が強くなります。次のネタはリイシュー10選とか。(爆) 1. The Road Home/Heart http://www.hmv.co.jp/product/detail/478046 結成20周年で企画されたアコースティック・ライヴ。「アンプラグド」ではありません。(笑) 初期のようなサウンドに戻って正に「お家に帰ろう」的な1枚。新曲もあるよ。 2. Pieces Of You/心のかけら...Jewel http://www.hmv.co.jp/product/detail/301599 シンプルだが心に響く当時22歳のSSWのデビュー盤にして大ヒット作。新人のヒット作は大して珍しくもないが、1年以上かけてチャート上位進出となれば話は別。感動の15編を聴くべし。US4位 3. The Memory Of Trees/Enya http://www.hmv.co.jp/product/detail/649303 出せば新たなファンを獲得する癒し系の最高峰エンヤの4枚目の作品。アルバムはリリースする度に完成度が 高くなってる感じですな。眠れぬ夜にこの1枚。 US9位 4. Mirror Ball/Neil Young http://www.hmv.co.jp/product/detail/455733 パール・ジャムがバックを担当しているため、彼等のアルバムにニール先生がゲスト参加しているような感のあるニール先生のオルタナ・アルバム。パール・ジャム・ファンは必聴です。 5. PULSE/Pink Floyd http://www.hmv.co.jp/product/detail/918159 前年のスタジオ録音「対」に合わせた史上最大規模のツアーの模様を収めた2枚組ライヴ。「狂気」を丸ごと演ってるので生で体験できなかった日本のファンはCDとビデオで我慢しましょう。US1位(1週) 6. Insomniac/Green Day http://www.hmv.co.jp/product/detail/673494 通算4作目、メジャー2作目の本作は一般的には問題作とされているが、新世代パンクと呼ばれる彼等のリアリティな姿が映し出されておりパンク魂を感じずにいられない。楽曲はややダークさが目立つ。US2位 7. Jagged Little Pill/Alanis Morissette http://www.hmv.co.jp/product/detail/434852 90年代を代表する女性アーティスト、アラニスのデビュー盤にして世界的大ヒット作。歌い方は独特、歌詞はこれまでにないもので聴き手を引き寄せる。US1位(12週) 8. Balance/Van Halen http://www.hmv.co.jp/product/detail/277603 サミー・ヘイガーに替わって4枚目の作品でその全てがNo.1に。通算10作目。ジャケットにシャム双生児を使ったのが問題となり日本盤は差し替えられている。US1位(1週) 9. History : Past, Present And Future-Book 1/Michael Jackson http://www.hmv.co.jp/product/detail/202978 キング・オブ・ポップスであり、偉大なる変人でもあるマイケルのベスト&新曲で構成された2枚組。Disc1は泣く子も黙るヒット曲オンパレード、Disc2は15曲全て新曲のオリジナル・アルバムといってもいいもの。US1位(2週) 10. Daydream/Mariah Carey http://www.hmv.co.jp/product/detail/532184 出せば売れるマライアの、この時点で3枚目のNo.1アルバム。バラードよし、熱唱系よしで前作あたりから日本でも人気爆発。顔はアイドルっぽいから遅すぎたぐらいかな。US1位(6週) オマケ・シングル10選 1. Take A Bow/Madonna 2. Kiss From A Rose/Seal 3. Fantasy/Mariah Carey 4. Let Her Cry/Hootie & Blowfish 5. One Sweet Day/Mariah Carey & Boyz II Men 6. Can't Stop Loving You/Van Halen 7. Strong Enough/Sheryl Crow 8. Hold Me, Thrill Me, Kiss Me, Kill Me/U2 9. This Ain't A Love Song/Bon Jovi 10. Have You Ever Really Loved A Woman?/リアリー・ラブド・ア・ウーマン...Bryan Adams |
MFCオーナーの感想 |
ついに1995年です。イアラさん、ありがとうございます。 この年は、前年までとは打って変わって、印象的な年でした。年明けすぐの阪神淡路大震災。崩落した阪神高速道路の写真には、度肝を抜かれました。3月の地下鉄サリン事件、そしてそれに連なるオウム真理教絡みの様々な事件。衆人環視の中で、オウム幹部が刺殺された事件は、衝撃的でしたね。警察庁長官狙撃事件なんてのもありました。正に、世紀末という感を強くした年でもありました。 前回も書きましたが、前年あたりからオルタナ系を聞き始めた結果、この年はかなり新譜を買い求めて聴いてました。ソウル・アサイラム、パール・ジャム、スピン・ドクターズあたりが気に入ってましたが、この年シェリル・クロウ、フーティー&ザ・ブロウフィッシュといった所を聴いて、一気にファンになりました。その他のヒット・アルバムもレンタルして聴いてて(ご承知の通り、レンタル解禁になるのは、発売から一年後なもんで、タイムラグがありましたけど^^;)、この年から2000年頃までは、新作も良く聴いてたものです(笑) あと、個人的大事件は、初めてエルトン・ジョンを生で見たことです。この年の2月、武道館に2回足を運びました。エルトンとレイ・クーパーの2人だけのステージ、実に感動的でした。感動のあまり、FMfanのコンサート評のコーナーに投稿してしまったくらいです(笑) しかも、採用されたりなんかして(爆) 自分の書いた物が活字になったのは、初めての体験でした。投稿が掲載されたFNfanは、今でも大事に保管してあります(笑) さて、イアラさんの10選ですが、 『ロード・ホーム』 未聴です。ラブ・モンガーズではないのですよね?(笑) 『心のかけら』 これも未聴です。ただ、ジュエルの事は知ってましたので、聴いてみたいと思いつつ、それきりです(笑) 『メモリー・オブ・トゥリーズ』 これまた未聴です。イアラさんって、意外とエンヤお好きなんですね。僕は、エンヤは「オリノコ・フロウ」しか知りませんが^^;、自分でも驚いてるのは、エンヤのアルバムは聴いてなくても、ジャケットは全て見覚えがある、という事です。結構、浸透してたんですね。 『ミラー・ボール』 前述しましたが、この頃パール・ジャムが好きだったので、このアルバムも買いました。で、グランジ?って感じで、僕的にはあまりパール・ジャムっぽくないように感じました。やっぱ、ニール・ヤングのアルバムですよ、これは(笑) 『PULSE』 この頃、フロイドに対する興味は、完全に失せてました。『狂気』完全再現が売りだったこのライブ盤も、未聴です。ま、この前のライブ『光』を聴いてガッカリしてたので、当然でしょうか(笑) 余談ですが、『狂気』の曲は、ステージではバラバラに演奏されていた、という噂が。 『インソムニアック』 未聴です。この頃も、まだ3人組だったのですか?(笑) 『ジャクド・リトル・ピル』 売れましたねぇ〜。僕も買いました(笑) エキセントリック過ぎて馴染めませんでしたけど^^; 『バランス』 未聴です。ジャケットを見て、スコーピオンズの『バージン・キラー』を思い浮かべたのは、僕だけでしょうか?(笑) 『ヒストリー・パスト、プレゼント&フューチャー・ブック1』 ベスト盤プラス新録という組み合わせは、ありそうでなかったですね。聞いた話だと、当初の売り上げ目標は全世界で一億枚だったとか(笑) しかし、グレードの高いアルバムであるのは確かです。マイコーやっぱ凄い。 『デイドリーム』 シングルの「ファンタジー」は買いました(笑) アルバムとしては、バラードが多過ぎて、やや退屈に感じましたね。同じバラード主体でも、前作に比べると、ユルい感じがします(笑) その他、TLCの『クレイジーセクシーシール』もよく聴いてました。レンタルですけど^^; という訳で、1963年編から続いたイアラさんのベスト・アルバム企画、本当は1995年編をもって終了のはずでしたが、さらに3年分投稿を頂く事が出来ました。こちらは、年明けにでもアップしたいと思います。イアラさん、ありがとうございました。 |