みんなの名盤

投稿No.118 イアラさんの

ロックの道は1日にしてならずぢゃ
−1994年編−


1994年

年間ランキングではシングル、アルバムともにエイス・オブ・ベイスの「ザ・サイン」が首位を獲得。(アルバムは邦題「オール・ザット・シー・ウォンツ」)
同一アーティストのシングル、アルバム制覇は三度目となる。しかもその全てが同タイトルというのは驚きだ。
エイス・オブ・ベイスはスウェーデン出身のアーティストではアバ、ロクセットも達成できなかった偉大な記録を打ち立てた。

そしてボーイズ II メンが長期1位獲得の最長記録に並んだ。「メイク・ラブ・トゥー・ユー」がホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラブ・ユー」の14週間に並ぶタイ記録を打ち立てたのである。
しかもこの曲を1位から引きずり降ろしたのがボーイズ II メンの「ベンデッド・ニー」だったのは幸か不幸か。

この年の主なヒット曲とアルバムは次の通り。

シングル
ザ・サイン/エイス・オブ・ベイス 1位 他にドント・ターン・アラウンド 4位
アイル・リメンバー/マドンナ 2位 他にシークレット 3位
アイ・スウェア/オール・4・ワン 1位 他にソー・マッチ・イン・ラブ 5位
メイク・ラブ・トゥー・ユー/ボーイズ II メン 1位 他にベンデッド・ニー 1位
ウィズアウト・ユー/マライア・キャリー 3位
オールウェイズ/ボン・ジョヴィ 4位
オール・アイ・ウォナ・ドゥー/シェリル・クロウ 2位
愛を感じて/エルトン・ジョン 4位
どんなときに、どこにいても/ジャネット・ジャクソン 2位 他にビコーズ・オブ・ラブ 10位
セッド・アイ・ラブ・ユー...バット・アイ・ライド/マイケル・ボルトン 6位
エンドレス・ラブ/ルーサー・ヴァンドロス&マライア・キャリー 2位
ストリーツ・オブ・フィラデルフィア/ブルース・スプリングスティーン 9位

アルバム
ライオン・キング/オリジナル・サウンドトラック 1位
対/ピンク・フロイド 1位
スーパーアンノウン/サウンドガーデン 1位
悩殺/パンテラ 1位
心の絆/ボニー・レイット 1位
パープル/ストーン・テンプル・パイロッツ 1位
II/ボーイズ II メン 1位
フロム・ザ・クレイドル/エリック・クラプトン 1位
MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク/ニルヴァーナ 1位
バイタロジー(生命学)/パール・ジャム 1位
モンスター/REM 1位
ヘル・フリーゼズ・オーバー/イーグルス 1位
ミラクルズ/ケニー・G 1位
ブードゥー・ラウンジ/ローリング・ストーンズ 2位
クラックト・リア・ビュー/フーティ&ブロウフィッシュ 1位(翌年)
ドゥーキー/グリーン・デイ 2位
ベッドタイム・ストーリー/マドンナ 3位
ホールド・ミー・スリル・ミー・キス・ミー/グロリア・エステファン 9位
ザ・ワン・シング/マイケル・ボルトン 3位
フォレスト・ガンプ/オリジナル・サウンドトラック 2位
メリー・クリスマス/マライア・キャリー 3位

と、まぁ、これぐらいにしておきましょう。

さて、オーナーさんの10選との比較ですが、この年は「クラックト・リア・ビュー」「ヘル・フリーゼズ・オーバー」「ベッドタイム・ストーリー」の3枚が一致しました。
残り7枚のうち「スウィーテスト・イリュージョン」「トーク」の2枚は持っていて愛聴盤でありますが、あとの5枚は未聴であります。バーシアは10選に入れたかったかな。
イーグルスはライヴ、新曲ともによかったですね。


1. Voodoo Lounge/The Rolling Stones
http://www.hmv.co.jp/product/detail/178787
90年代になっても転がり続ける我等のストーンズ。ビル・ワイマン脱退もものともせず、90年代風に仕上がってるのはさすがだ。レコードは2枚組でちぃと長いため最後の方ではダレてしまうのが難点。(こら) US2位

2. Cracked Rear View/Hootie & Blowfish
http://www.hmv.co.jp/product/detail/189018
フーティ&ブロウフィッシュのデビュー・アルバムであり、3年間に渡って売れ続けたモンスター・アルバムでもある。カントリーっぽい古き良きアメリカン・ロックって感じなので、日本人の感性には合わないかも。。。US1位(8週)

3.  MTV Unplugged In New York/Nirvana
http://www.hmv.co.jp/product/detail/203988
まだ出すんかい!って感じの「アンプラグド」だが、これはこれでよかった。カバーが約半分もあり中でもデヴィッド・ボウイの「世界を売った男」だけでもこのアルバムの価値がある...などと言ったら熱心なファンに怒られそうだ。(笑) US1位(1週)

4. Purple/Stone Temple Pilots
http://www.hmv.co.jp/product/detail/188751
90年代流のニュー・タイプ・メタル、ストーン・テンプル・パイロッツの2nd。ジャケット・デザインは花輪和一(漫画家ね)かと思いました。(笑) US1位(3週)

5. Dookie/Green Day
http://www.hmv.co.jp/product/detail/83269
アメリカでようやく陽の目を見たパンク。90年代を代表するパンク・バンド、グリーン・デイのメジャー・デビュー作で通算3作目。当初はオルタナ系だと思って買ったらパンクでビックリ。(笑) まぁ、流れは確実にオルタナからだろうけど。US2位

6. Hell Freezes Over/Eagles
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1427143
まさかの再結成のライヴ・アルバム。前半4曲は新曲。ブランクを感じさせずよい。しかしこの後10年以上新作を出さないとは思わなかったな。(笑) US1位(2週)

7. Hold Me, Thrill Me, Kiss Me/Gloria Estefan
http://www.hmv.co.jp/product/detail/192129
グロリアのカバー・アルバム。彼女が愛してきた60、70年代の名曲をグロリア流にアレンジ。半数は知らない曲だったのでオリジナル・アルバムのように楽しめた。US9位

8. From The Cradle/Eric Clapton
http://www.hmv.co.jp/product/detail/189429
なぜか原点に帰ってブルースのカバー・アルバムときたもんだ。「アンプラグド」の続編を期待した新しいファンに「ざまあみろ」と言わずにいられなかったな。(←性格悪い・笑) US1位(1週)

9. Bedtime Stories/Madonna
http://www.hmv.co.jp/product/detail/193237
前作でエロティック路線を決定付けたかに見えたマドンナだが、本作では一転して「脱セックス・シンボル宣言」を打ち出した。(笑) あまり練り込まれてないので散漫な印象もあるがマドンナなので許しましょう。(笑) US3位

10. Merry Christmas/Mariah Carey
http://www.hmv.co.jp/product/detail/268052
季節モノだがこれはよかった。過去のクリスマス・アルバムでも5指に入る出来ではないだろうか。「恋人たちのクリスマス」ばかり取りだたされるが他の曲がエエんじゃないですか。US3位


オマケ・シングル10選

  1. The Sign/Ace Of Base
  2. I'll Remember/Madonna
  3. Always/Bon Jovi
  4. All I Wanna Do/Sheryl Crow
  5. You Got Me Rocking/The Rolling Stones
  6. Crazy/Aerosmith
  7. Anytime You Need A Friend/Mariah Carey
  8. Secret/Madonna
  9. Amazing/Aerosmith
10. Without You/Mariah Carey



MFCオーナーの感想
さて、やって参りました1994年です。イアラさん、ありがとうございました。

この年は...なんといっても、前年とはうって変わって殺人的な猛暑でしたね。連日36〜37度という日々が続いていたような。ま、個人的には、それ以外は平穏(退屈?笑)な年でした。

そういえば、ニルバーナのカート・コバーンが自殺してしまったのも、この年でしたね。「錆びるより燃え尽きる方がいい」まだロックな魂を持ってる奴がいたんだなぁ、と知り合いが嘆息してましたです、はい。でも、ほんと衝撃的でした。本人が知らぬうちにロックスターに祭り上げられてしまい、現実と虚構の折り合いがつけられなくて、精神的に追い詰められてしまった、と動機について語られていたように思いますが、真相は分かりません。きっと、我々凡人には理解出来ない苦悩があったのでしょう。

という訳で、イアラさんの10選ですが、

『ヴードゥー・ラウンジ』
物凄い話題になってましたねぇ〜。さすがストーンズ、とひれ伏してしまう貫禄と余裕に溢れた一枚でした。割と、オーソドックスな作りなのも良かったかな。僕のセレクトでは、最後の最後で選から洩れました^^;
『クラックド・リア・ビュー』
このアルバムは聴きまくりました。ま、買ったのは翌年だったんですけどね^^; こういうバンドがまだアメリカにいたのか、と感激しましたよ。正にアメリカン・ロックの良心。
『MTVアンプラグド・イン・ニューヨーク』
未聴です。カートの死後、出たんでしたっけ?
『パープル』
この頃、オルタナ系を聴いてみようと思い立ちまして、実はストーン・テンプル・パイロッツの2ndにあたる本作も買ったのです。思ったより、ヘビーな印象がありましたね。個人的には今イチだったかな。シークレット・トラックのお遊びは、なかなか面白いかな、と思いました。
『ドゥーキー』
アルバム自体は未聴です。が、後年、「バスケット・ケース」その他をバンドでコピーしましたので、多少馴染みはあります(笑) しかし、パンクもプログレも、単にスタイルだけを指す言葉になってしまったのだ、とつくづく思いました。所で、グリーン・デイって、この頃3人組ではなかったでしたっけ?
『ヘル・フリーセズ・オーバー』
待望の復活アルバムでした。この年、来日公演が予定され、整理券まで配られたのに、翌年に延期になってしまったのは、記憶に新しい所です(笑) ライブもいいですが、新曲の出来が素晴らしく、未来を感じさせました。ほんと、この後13年も新作出さなかったなんて、ねぇ(爆)
『ホールド・ミー・スリル・ミー・キス・ミー』
未聴です。が、この頃、グロリアのベスト盤をレンタルしてきて、よく聴いてました。マイアミ・サウンド・マシーン時代の曲の方がいい、なんて思いましたけど(笑)
『フロム・ザ・クレイドル』
いきなりクラプトンがブルース・アルバムを出した訳ですが、原点回帰と言われてましたけど、ファンの友人に言わせると、ブルースには違いないが、かつてクラプトンがやってたブルースとは非なるモノ、なんだそうです。あ、僕は未聴です^^;
『ベッドタイム・ストーリー』
さすがマドンナと思いましたね。ダラス・オースティン、ベイビーフェイスといった、当時の先端のプロデューサーたちと組んでの90’sコンテンポラリーなアルバム。ゴージャスで大変よろしいです(笑)
『メリー・クリスマス』
未聴です。レコード屋でかけてるのを、耳にした程度。でも、「恋人たちのクリスマス」はしっかり買いましたよ(笑) 確か、500円のサービス価格でした(笑)

そういえば、ボストンの『ウォーク・オン』が出たのも、この年でしたよね?

なんだかんだ言っても、旧譜の再発モノを聴きまくるだけでなく、新しいモノにも手を出し始めた年でした。その点では、印象に残ってます(笑)

という訳で、次は1995年、よろしくです^^


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