1993年
この年の年間ランキングではシングルがホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラブ・ユー」が、アルバムが同じくホイットニー・ヒューストンを含むサントラでもある「ボディガード」が首位を獲得。 残念ながらシングル、アルバム制覇ではないが、実際にはそういう印象を受ける活躍ぶりだ。 しかも「オールウェイズ・ラブ・ユー」は当時のシングル1位最長記録のおまけ付き(14週)。 ほんの数カ月前に新記録を更新したボーイズ II メンの13週間という記録をあっさりと抜いたのである。 個人的にはこの「オールウェイズ・ラブ・ユー」という曲は、オリジナルのドリー・パートンやリンダ・ロンシュタットのカバーの方が数倍いいと思ってたりするのだが。(笑) この年の主なヒット曲とアルバムは次の通り。 シングル ドリームラバー/マライア・キャリー 1位 他にヒーロー 1位 それが愛というものだから/ジャネット・ジャクソン 1位 他にアゲイン 1位 イフ 4位 アイ・ハブ・ナッシング/ホイットニー・ヒューストン 4位 他にアイム・エブリ・ウーマン 4位 フープ!/タッグ・チーム 2位 好きにならずにいられない/UB40 1位 フリーク・ミー/シルク 1位 イフ・アイ・エバー・フォール・イン・ラブ/シャイ 2位 ベイビー・アイム・ユアーズ 10位 コンフォーター 10位 ウィーク/SWV 1位 他にライト・ヒア 2位 アイム・ソー・イントゥー・ユー 6位 インフォーマー/スノー 1位 スティル・オブ・ザ・ナイト/ボーイズ II メン 3位 ホール・ニュー・ワールド/ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル 1位 ランナウェイ・トレイン/ソウル・アサイラム 5位 オーディナリー・ワールド/デュラン・デュラン 3位 他にカム・アンダーン 7位 愛にすべてを捧ぐ/ミート・ローフ 1位 オール・ザット・シー・ウォンツ/エイス・オブ・ベイス 2位 リバー・オブ・ドリームス/ビリー・ジョエル 3位 ベッド・オブ・ローゼズ/ボン・ジョヴィ 10位 ディーパー・アンド・ディーパー/マドンナ 7位 ハブ・アイ・トールド・ユー・レイトリー/ロッド・スチュワート 5位 オール・フォー・ラブ/ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート&スティング 1位(翌年) アルバム ミュージック・ボックス/マライア・キャリー 1位 ジャネット/ジャネット・ジャクソン 1位 ゲット・ア・グリップ/エアロスミス 1位 VS/パール・ジャム 1位 イン・ピーシズ/ガース・ブルックス 1位 テン・サマナーズ・テイルズ/スティング 2位 アンプラグド/ロッド・スチュワート 2位 リバー・オブ・ドリームス/ビリー・ジョエル 1位 ZOOROPA/U2 1位 ザ・ウェディング・アルバム/デュラン・デュラン 7位 キープ・ザ・フェイス/ボン・ジョヴィ 5位 地獄のロック・ライダー II〜地獄への帰還/ミート・ローフ 1位 バック・トゥー・ブロードウェイ/バーブラ・ストライザンド 1位 ホーム・フォー・クリスマス/エイミー・グラント 2位 イン・ユーテロ/ニルヴァーナ 1位 オール・ザット・シー・ウォンツ/エイス・オブ・ベイス 1位(翌年) ラスト・アクション・ヒーロー/オリジナル・サウンドトラック 7位 チューズデイ・ナイト・ミュージック・クラブ/シェリル・クロウ 3位 スパゲティ・インシデント/ガンズ&ローゼズ 4位 と、まぁ、こんなところにしておきましょう。 さて、オーナーさんの10選との比較ですが、この年は「チューズデイ・ナイト・ミュージック・クラブ」がわずかに一致。 他の9枚は「コモン・スレッド」「デュエッツ」「リバー・オブ・ドリームス」「Vs.」「ワンダリング・スピリット」の5枚は持っていて愛聴盤でありますが、あとの4枚は未聴であります。 ミックのソロは3作目にしてストーンズっぽい作風になり今度こそ売れるかと思わせましたが、またまた見事にコケましたね。(笑) 「コモン・スレッド」はトリビュートものの走りだったような記憶がありますが違いましたっけ? 1. Desire Walks On/Heart http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000002V28/sr=1-25/qid=1218966338/ref=olp_product_details?ie=UTF8&me=&qid=1218966338&sr=1-25&seller= 時代に受け入れられなかった悲劇の作品。タイミングがよかったら絶対にもっと売れてたハズ。自作の曲も増えてたから初期からのファンには特に受け入れられるのではないかと。ディランのカバーがナイス。US48位 2. Music Box/Mariah Carey http://www.hmv.co.jp/product/detail/4743 歌姫マライアの3枚目の作品。シングル・カットされた有名曲だけでなく全曲安心して聴けます。ジャケ写真の顔のどアップはフィル・コリンズへの挑戦か?(笑)US1位(8週) 3. The Sign/オール・ザット・シー・ウォンツ...Ace Of Base http://www.hmv.co.jp/product/detail/15873 スウェーデンの3兄姉妹とその友人の4人組のデビュー・アルバムにして世界的大ヒットとなった作品。女性2人がリード・ヴォーカルをとるなど何かとアバと比較されがちだが、負けず劣らずいい出来だ。US1位(2週) 4. Unplugged...And Seated/アンプラグド...Rod Stewart http://www.hmv.co.jp/product/detail/18458 旧友ロン・ウッドが共演していることでも話題になったロッドの「アンプラグド」出演作品。ブームに乗って色々なアーティストが参加した同番組だが、「ロッド、お前もか」と思ったものの聴いてみてなかなかよかったと思うのは私だけではないハズだ。US2位 5. In Utero/Nirvana http://www.hmv.co.jp/product/detail/11785 通算3作目、メジャー2作目の作品は引き続き大ヒット。カートの狂ったような悲痛な叫びとヘタなギターをかき鳴らしただけの雑音は汚ないようだけどどこか切ない。前作よりもこっちの方が好きな人は多いような気がする。US1位(1週) 6. Red Shoes/Kate Bush http://www.hmv.co.jp/product/detail/1456836 グリム童話「赤い靴」をモチーフにした7枚目の作品。そして90年代唯一の作品でもある。(笑)今までになかったタイプの曲もありやや面食らってしまうかもしれないが、狂気の世界は健在なり。UK2位 7. Get A Grip/Aerosmith http://www.hmv.co.jp/product/detail/65200 意外にも初の全米No.1となった11枚目の作品。若返ったかのようなエネルギッシュなプレイを満喫できるのだがバラード系が多いことからも抵抗のあるファンも多いかもしれない。US1位(1週) 8. The Spaghetti Incident?/Guns N' Roses http://www.hmv.co.jp/product/detail/8779 ガンズのルーツとも言えるパンク・カバー集。それほどパンクに精通している訳でもないのでほぼ新曲のように楽しめた。ピストルズやT.レックスはこんな曲もあったんだと驚いた反面トップのスカイライナーズはオールディーズだろっ!! と言わずにいられない。UK2位、US4位 9. Last Action Hero/Original Soundtrack http://www.amazon.co.jp/Last-Action-Hero-Original-Soundtrack/dp/B0012GN0B2/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1218966762&sr=1-1 アーノルド・シュワルツネッガー主演のアクション映画のサントラ。映画はつまらなかったにゃあ。メタラーのメタラーによるメタラーのためのアルバム。やっぱりAC/DCがピカイチである。US7位 10. Tuesday Night Music Club/Sheryl Crow http://www.hmv.co.jp/product/detail/1259447 70年代ロックの香り漂う90年代を代表する女性ロッカー、シェリル・クロウのデビュー盤。後年のアーティストの土台は間違いなく彼女が作ったもの。聴いてみて損はさせません。US3位 オマケ・シングル10選 1. All That She Wants/Ace Of Base 2. Bed Of Roses/Bon Jovi 3. Stay/U2 4. Hero/Mariah Carey 5. Cryin'/Aerosmith 6. Ordinary World/Duran Duran 7. Dreamlover/Mariah Carey 8. A Whole New World (Aladdin's Theme)/ホール・ニュー・ワールド...Peabo Bryson & Regina Belle 9. The Power Of Love/パワー・オブ・ラブ...Celine Dion 10. Livin' 0n The Edge/Aerosmith |
MFCオーナーの感想 |
さぁ、いよいよ1993年までやってきました。イアラさん、ありがとうございます。 90年代以降は、年毎の記憶があまりない、と再三言ってますが、この1993年は多少は記憶に残る年でした。都内にあった営業所が、経費削減の為閉鎖され、我々営業の連中は横浜の本社へ引っ越したりしてました。生活パターンも行動パターンも全てが変わってしまい、慣れるのにしばらくかかりましたね。それと、この年は冷夏でした。未だに、この年の夏ほど寒かった夏はないです。その影響で、米が(政府発表によれば)不作となり、タイ米の緊急輸入やらで大騒ぎになって、“平成米騒動”なんて言われたものでした。我が社の社員食堂でも、白米が足りないので、代わりにパンが出されたりしたこともあったくらいでして。個人的には、米不足は一過性のものと思ってましたので、昔ならいざ知らず、現代では米がなくてもパン等の代替品があるので、当分の間そっちを食べるから、焦って緊急輸入なんかして、他国の顰蹙を買ったり、アメリカに足元見られたりするようなことは止めて欲しい、と思ってました。 ま、そんな年でした(爆) さて、イアラさんの10選ですが... 『ディザイア・ウォークス・オン』 未聴です^^; 出た当初は広告も見たし、話題になっていたような気がしましたが、売れなかったのですか...この頃は、こういうロック(いわゆる産業ロック系)は、受け入れられなくなっていたのですね。悲しいことです。そういや、シカゴのアルバムがお蔵入りになったのも、この頃でしたっけ... 『ミュージック・ボックス』 よく聴きました。レンタルでしたけど(笑) スローテンポの曲が大半で、落ち着いた雰囲気とも言えますが、やや物足りない感じもありましたね。日本でも売れましたけど、やたらと『ヒーロー』や『ウィズアウト・ユー』ばかりプッシュするので、マライア=バラードという固定観念が生まれてしまったような... 『オール・ザット・シー・ウォンツ』 これも聴きました。やっぱりレンタル(爆) なんというか、アメリカで売れてたというのが意外でしたね。個人的には、ポップですけど暗い感じで、何度も聴きたくなるという訳ではなかったです。 『アンプラグド』 未聴です。機会があったら聴いてみよう、と思いつつそれきりになってます(笑) ま、当時のアンプラグド・ブームには懐疑的でありましたので(笑)、特に気に留めていた訳ではなかったのですが^^; 『イン・ユーテロ』 未聴です^^; 前作が大ヒットした後を受けて、割に早いインターバルで出ましたね。そういう点では良心的と思いました(笑) 『レッド・シューズ』 これも未聴^^; でも、ジャケットやタイトルのイメージは強烈でした。今聴くと、良いと思うのかもしれませんね。 『ゲット・ア・グリップ』 個人的には、期待して買ったけど肩透かし、という感じですね^^; 「イート・ザ・リッチ」は文句なくカッコいいですが。バラード系が多い、というのは確かですが、そのバラード系が「クレイジー」「クライン」「アメイジング」と、なんか似たような曲ばかりで区別がつきませんでした(笑) 『スパゲティ・インシデント』 未聴です。実は、アクセルはクイーンのファンと聞いてたので、カバー・アルバムを出す、と聞いた時、クイーンの曲をやってたら買おう、と思ってました。が、入ってなかったので買いませんでした(笑) ジャケットが、ややキモくないですか?^^; 『ラスト・アクション・ヒーロー』 映画は見ました。つまんなかったですか? そうですか、僕は面白かったけど(笑) 何が流れてたかは、全く記憶ないですが、デフ・レパードの「トゥー・ステップス・ビハインド」はエンドロールに流れてた、というのは記憶してます。 『チューズデイ・ナイト・ミュージック・クラブ』 唯一一致したアルバムという事ですが、90年代アメリカン・ロックを代表する人であり、アルバムであると思います。ただ、聴いたのは発売から一年以上も経ってから、でしたけど^^; ま、同い年(1962年生まれ)という事で、シンパシーを感じる音楽やってますね(笑) 一致しなかった中の『コモン・スレッド』ですが、トリビュートものの走りというより、売れたことによりトリビュート・アルバムという手法が定着したと見るべきでしょう。走りというなら、それこそエルトンの『トゥー・ルームス』あたりではないかと。しかし、90年代中盤は、やたらとトリビュートものとアンプラグドものが発売されてましたね。それこそ、辟易するくらい(笑) もちろん、優れたものもありましたけど。アンプラグドものの大半は、単に有名曲をアコギとパーカッションでジャカジャカやってるだけ、という感じで、何の工夫も見られない物が多かったと思います。 という訳で、1994年にも期待してます^^ |