みんなの名盤

投稿No.112 イアラさんの

ロックの道は1日にしてならずぢゃ
−1989年編−


1989年

いよいよアナログ最後の年になりました。
今回の10選ではアルバムが1のみ、シングルが4、7のみアナログで発売されています。(ただしシングル2、5はプロモーション盤のみアナログが存在)
そして次回1990年からは国内盤アナログは完全に市場から姿を消してしまいます。(涙)

年間ランキングではシングルがシカゴの「ルック・アウェイ」が、アルバムがボビー・ブラウンの「ドント・ビー・クルエル」がそれぞれ首位を獲得。それにしてもシカゴはレギュラー・チャートで1位になったのも意外でしたが年間ランキングも1位とは驚きましたねぇ。。。
この年の主なヒット曲とアルバムは次の通り。

ストレート・アップ/ポーラ・アヴドゥル 1位 他にフォーエヴァー・ユア・ガール 1位 冷たいハート 1位
マイ・ブリロガティヴ/ボビー・ブラウン 1位(前年の発売) 他にエヴリ・リトル・ステップ 3位 ロニ 3位 ロック・ウィッチャ 7位 オン・アワ・オウン(ゴーストバスターズ IIのテーマ) 2位
エヴリ・ローズ/ポイズン 1位(前年の発売) 他にママはダンスを踊らない 10位
ミス・ユー・マッチ/ジャネット・ジャクソン 1位
ライク・ア・プレイヤー/マドンナ 1位 他にエクスプレス・ユアセルフ 2位 チェリッシュ 2位
愛は翼に乗って/ベット・ミドラー 1位
ドント・フォーゲット・マイ・ナンバー/ミリ・ヴァネリ 1位 他にアイム・ゴナ・ミス・ユー 1位 ブレイム・イット・オン・ザ・レイン 1位 ガール・ユー・ノウ・イッツ・トゥルー 2位
ライト・ヒア・ウェィティング/リチャード・マークス 1位 他にサティスファイド 1位
ロスト・イン・ユア・アイズ/デビー・ギブソン 1位
The Look/ロクセット 1位 他にリッスン・トゥー・ユア・ハート 1位
ドント・ウォナ・ルーズ・ユー/グロリア・エステファン 1位
アイル・ビー・ゼア・フォー・ユー/ボン・ジョヴィ 1位 他にボーン・トゥー・ビー・マイ・ベイビー 3位 レイ・ユア・ハンズ・オン・ミー 7位
胸いっぱいの愛/バングルス 1位 他に恋の手ほどきin your room 5位
リヴィング・イヤーズ/マイク&メカニックス 1位
ラヴィング・ユー/ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック 1位 他にハンギン・タフ 1位 カバー・ガール 2位 ユー・ガット・イット 3位
パラダイス・シティ/ガンズ&ローゼズ 5位 ペイシェンス 4位
シー・ドライヴズ・ミー・クレイジー/ファイン・ヤング・カニバルズ 1位 他にグッド・シング 1位
バットダンス/プリンス 1位

アルバム
ドント・ビー・クルエル/ボビー・ブラウン 1位(発売は前年)
ニューキッズ、ストリート・タフ宣言 1位(当初邦題はなかった)
あいつにノックアウト/ポーラ・アヴドゥル 1位(当初邦題はなかった)
ザ・ロー&ザ・クックド/ファイン・ヤング・カニバルズ 1位
ガール・ユー・ノウ・イッツ・トゥルー/ミリ・ヴァネリ 1位
ライク・ア・プレイヤー/マドンナ 1位
エレクトリック・ユース/デビー・ギブソン 1位
スキッド・ロウ/スキッド・ロウ 6位
パンプ/エアロスミス 5位
ドクター・フィールグッド/モトリー・クルー 1位
スティール・ホイールズ/ローリング・ストーンズ 3位
リピート・オフェンダー/リチャード・マークス 1位
ストームフロント/ビリー・ジョエル 1位
リズムネイション1814/ジャネット・ジャクソン 1位
バットマン/プリンス 1位
ビッグ・ダディ/ジョン・クーガー・メレンキャンプ 7位
カッツ・ボース・ウェイズ/グロリア・エステファン 8位

と、まぁ、これぐらいにしておきましょう。

さて、オーナーさんの10選との比較ですが、この年は「ライク・ア・プレイヤー」「ドクター・フィールグッド」「パンプ」「スティール・ホイールズ」の4枚が一致しました。
残り6枚のうち「ミラクル」「スリーピング・ウィズ・ザ・パスト」の2枚だけ持ってますし、愛聴盤であります。
あとの4枚は残念ながら未聴です。バッド・イングリッシュはシングル「ホエン・アイ・シー・ユー・スマイル」を買って気に入ったのですが、結局アルバムは聴かず終いだったという。(笑)
シンプリー・レッドは前作までは買ってたのですが今作からは聴いてないです。他にも聴きたいのがたくさんあって後回しにした結果そのまま忘れてしまったパターンかな。(苦笑) 
次回からいよいよ最終章、90年代に突入です。


1. Like A Prayer/Madonna
http://www.hmv.co.jp/product/detail/13685
タイトル曲のPVが物議を醸し話題となったがとにかく名曲揃い。プリンスも参加してるけど。初回盤にはマドンナの好きな香りが付いてたけど、20年近く経ってまだ残ってるとは思わなかった。(笑) US1位(6週)

2. Run Away Horses/輝きのままで...Belinda Carlisle
http://www.amazon.co.jp/Runaway-Horses-Belinda-Carlisle/dp/B000024ZV5/ref=pd_sim_m_1_img
元ゴー・ゴーズの看板はもういらない3枚目のソロ・アルバム。捨て曲なしの傑作なんだけどヒットしていないため、ファン以外には知られてないかも。(涙) 彼女はホントに歌が上手くなった。ジョージ・ハリスンのギターもGood。

3. Pump/Aerosmith
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1775724
当時人気絶頂のガンズ&ローゼズが彼等を讃えたために売れたといっても過言ではない1枚。しかしここには往年のエアロの姿がある。第2期黄金時代の幕開けだ。US5位

4. Look Sharp!/Roxette
http://www.hmv.co.jp/product/detail/17626
スウェーデン出身の男女2人組によるデビュー作。捨て曲なしの傑作なんだけど、シングル・ヒットを連発した割にはアルバムは売れず。(涙) US23位

5. Electric Youth/Debbie Gibson
http://www.hmv.co.jp/product/detail/79013
ティファニーと同時期にデビューし、ティーンエイジャーながら活躍した彼女の2nd。個人的には捨て曲なしだが、バラードが多いせいかもしかしたら人によって同じように聴こえてしまうかも。US1位(5週)

6. Dr. Feelgood/Motley Crue
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1259405
絶頂期に発売された5thアルバム。やはり売れたからなのか激しいロックン・ロールの割にはポップス・ファンにも受け入れられていた感がある。秀免のバラード2曲もあることだし。何といってもノー・ドラッグによる製作だから? (笑) US1位(2週)

7. Steel Wheels/The Rolling Stones
http://www.hmv.co.jp/product/detail/179064
こんなストーンズを待っていた!! 解散の危機を乗り越えついに最強のロックン・ロール・バンドが帰ってきた。ワールド・ツアーを敢行しついに念願の日本公演も実現。しかしあれだけ盛り上がったのにアルバムはそんなに売れてなかったのね。(笑) UK2位、US3位

8. Journeyman/Eric Clapton
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3319
彼の長いキャリアの中で10選に入るのはソロでは初めてかな。(笑) 80年代では文句なしに本作が最高。多彩なゲストも話題になったが何といってもロバート・クレイとの「オールド・ラヴ」が最大の聴きもの。US16位

9. Skid Row/Skid Row
http://www.hmv.co.jp/product/detail/18084
ジョン・ボン・ジョヴィによって見出されたワイルドなハード・ロック・バンドのデビュー盤。パンクの要素もかなり強い。日本のメタラーの間でも当時絶大な人気があった。ちなみにゲイリー・ムーアが在籍したイギリスのバンドとは違いますよ、念のため。US6位

10. In Step/Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%97-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%B3-%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB/dp/B000793EHA/ref=pd_sbs_m_4
早逝の天才ギタリスト、スティーヴィーによる4枚目にして最後の作品。故ジョン・ハモンドに捧げられた本作は鬼気迫るプレイが展開されており、彼の次のステップに期待していたものだ・・・。彼の生のプレイを見てみたかったなぁ・・・。US33位


オマケ・シングル10選

  1. Paradise City/Guns N' Roses
  2. Eternal Flame/胸いっぱいの愛...Bangles
  3. Patience/Guns N' Roses
  4. Like A Prayer/Madonna
  5. Leave A Light On/輝きのままで...Belinda Carlisle
  6. The Living Years/リビング・イヤーズ...Mike + The Mechanics
  7. Angel Of Harlem/U2
  8. Lost In Your Eyes/Debbie Gibson
  9. Listen To Your Heart/Roxette
10. When The Children Cry/White Lion



MFCオーナーの感想
ついに1989年、80年代最後の年です。しかも、時代は平成元年(笑) 世の中が大きく変わった年でした(違) という訳で、イアラさん、ありがとうございます。

平成元年と言えば、消費税が導入された年だったんですけど、消費税導入に伴い、間接税が廃止された為、CDの値段にも多少影響がありました。それまで、新譜CDの値段は3200円がほとんどでしたけど、消費税導入後は3008円になりました(細かい...)。ま、少しは安くなった、という事で^^;

さて、この年の音楽界の話題はというと...これが、すぐには思い出せないんですねぇ(爆) 単にロックと言っても、この頃になると、かなり多様化・細分化が進んできたのもありますし、自分自身FMを聴く機会が極端に減って、流行に疎くなってきた、というのもあります。ま、でも、前年あたりから、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックやボビー・ブラウンが大人気で、しかも本国のみならず、日本でも大変な人気だったのは覚えてます。ニュー・キッズは日本のCMにも出てたし、ボビー・ブラウンの髪型を真似る若者が増えて“ボビ夫くん”なんて呼ばれてましたね。思えば、洋楽がトレンドだった最後の時代だったような気もします。

あと、イアラさんも書いてる通り、完全にフォーマットがLPからCDに移行した年でもありました。僕の10選でも、LP持ってるのは一枚だけです。しかも輸入盤(笑) やっぱり時代は変わっていったのでした(笑)

という訳で、イアラさんの10選ですが、

『ライク・ア・プレイヤー』
相変わらず話題作りが巧みな人ですが、このアルバムは話題だけでなく、内容も実に素晴らしいですね。マドンナの最高傑作、と僕は思ってます。余談ですが、マドンナの全米No.1ヒットは全てタイトルが3ワードである、なんて事が言われてまして、「Like A Virgin」「Papa Don't Preach」「Who's That Girl」等々、確かにその通りで、「Like A Prayer」も例外ではなかったのですが、その記録は翌年「Vogue」によって、あっさりと破られてしまうのでした(爆)
『輝きのままで』
未聴です。が、売れなかったんですか? 意外です。ジョージ・ハリスンもギター弾いてるのに(爆)
『パンプ』
これも傑作ですね。『ロックス』以来と、僕は思ってました(笑) ただ、言わせて頂ければ、アクセル・ローズの発言云々とは関係なく売れた、と思いますよ。『パーマネント・バケーション』の大ヒットで、下地は出来てましたからね。ま、若い世代の人たちは、アクセルの言うことなら、何でも有り難がって聞くんでしょうけど、それがナンボのもんじゃい、と古い世代は思ってしまうのです(笑) アクセルが『クイーンU』は名盤だ、と言ったから評価が上がった、だと? ふざけるな!(爆)
『ルック・シャープ』
打ち込み中心の新世代ロック、みたいな捉え方をしてました。確かに、キャッチーな作りですけど、軽い感じもしたものです(笑) 「Listen To Your Heart」はアナログシングルの発売のない最初のNo.1ヒットだ、と言われてましたね。
『エレクトリック・ユース』
この頃、デビー・ギブソンは我が世の春状態でしたね(笑)
『Dr.フィールグッド』
モトリー嫌いの僕ですが(笑)、このアルバムはタイトル曲のあまりのカッコ良さに思わず買ってしまいました。他の曲も素晴らしい出来栄えで捨て曲なし、ほんと傑作です。実は、この年HR系も結構聴いてまして、10選からは漏れましたが、ブルー・マーダーとかTNTなんかも気に入ってました。
『スティール・ホイールズ』
新譜発売に来日公演決定、と1989年後半はストーンズで盛り上りました。実際このアルバム、ストーンズ快心の一枚と思います。シンプルになりすぎ、という気もしますけど(笑) でも「Almost Hear You Sigh」なんて、ちょっと驚きました。
『ジャーニーマン』
未聴です。が、ファンには不評だったフィル・コリンズ・ブロデュースではなくなったせいか、周りのクラプトン・ファンにも評判良かったです(笑)
『スキッド・ロウ』
未聴です。日本でも人気でしたね。一時期、ミュージック・ライフの人気投票で一位だったような^^;
『イン・ステップ』
未聴です。つーか、レイ・ボーンが亡くなったのって、この頃でしたっけ?

あ、それと、ミリ・バネリ(笑) この年大活躍でしたけど、後に口パクがバレて、せっかく獲ったグラミー新人賞を剥奪されてしまいました。が、これはちと可哀想、と思ったのは僕だけではないはず。口パクの歌手なんて、いくらでもいるでしょうに。責められるのは、彼らではなく、レコードを作った側ではないのでしょうか。しかも、この事件、ブロデューサーがリークしたのが発端だった訳で、そのプロデューサーはおとがめなし、というのも解せない話でした。

という訳で、ついに80年代も終わって、次回から90年代に突入ですね。イアラさんが何を聴いてたのか、楽しみです。投稿お待ちしてます。あ、無理はしないで下さいね(笑)


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