1988年
この年からいよいよCDへの移行が本格的になり、アルバムはまだアナログが同時発売されるものが多かったが、シングルは大半がCDのみという状況になった。 今回の10選ではアルバムが3、10が、シングルが4、6、7、8がアナログ未発売。(2、5はB面として、8はプロモーション盤のみアナログが存在) 個人的にはこの年に就職のため上京、体ひとつででてきたものだからCDへの切り替えを余儀なくされる。(笑) 初CDは「ティファニー」のデビュー盤。(爆) この1年間で買ったCDは何と200枚。 定価がまだ3200円の時代で中古は1枚もないのでこれはかなり多い方だと思う。 参考までに高校卒業までに集めたアナログは既に1000枚を越えていたという。(笑) 年間ランキングではジョージ・マイケルの「フェイス」がシングル、アルバムともに首位を獲得。 これは1970年サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」以来二度目の記録となる。 しかも共にアルバム・タイトル曲だ。 この年の主なヒット曲、アルバムは次の通り。 ファーザー・フィギュア/ジョージ・マイケル 1位 ワン・モア・トライ 1位 モンキー 1位キッシング・ア・フール 5位 やさしくエモーション/ホイットニー・ヒューストン 1位 ブロークン・ハーツ 1位 ワン・モーメント・イン・タイム 5位 ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール/マイケル・ジャクソン 1位 マン・イン・ザ・ミラー 1位 ダーティ・ダイアナ 1位 セット・オン・ユー/ジョージ・ハリスン 1位(発売は前年) ニード・ユー・トゥナイト/インエクセス 1位 他にデヴィル・インサイド 2位 ニュー・センセーション3位 スウィート・チャイルド・オブ・マイン/ガンズ&ローゼズ 1位 ラヴ・バイツ/デフ・レパード 1位 他にシュガー・オン・ミー 2位 アーマゲドン 3位 ヒステリア 10位 ギヴ・ユー・アップ/リック・アストリー 1位 他にトゥゲザー・フォーエヴァー 1位 ホールド・オン・トゥー・ザ・ナイツ/リチャード・マークス 1位 他にエンドレス・サマー・ナイツ 2位 シュドヴ・ノウン・ベター 3位 思い出に抱かれて/ティファニー 1位 エニシング・フォー・ユー/グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン 1位 他に1-2-3 3位 フーリッシュ・ビート/デビー・ギブソン 1位 他にシェイク・ユア・ラヴ 4位 ロール・ウィズ・イット/スティーヴ・ウィンウッド 1位 永遠の愛の炎/チープ・トリック 1位 他に冷たくしないで 4位 バッド・メディシン/ボン・ジョヴィ 1位 デザイアー/U2 3位 ココモ/ビーチ・ボーイズ 1位 ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー/ボビー・マクファーリン 1位 シーズン・チェンジ/エクスポゼ 1位 アルバム キック/インエクセス 3位 アウト・オブ・ザ・ブルー/デビー・ギブソン 7位 リチャード・マークス/リチャード・マークス 8位 ロンサム・ジュビリー/ジョン・クーガー・メレンキャンプ 6位 OU812/ヴァン・ヘイレン 1位 ロール・ウィズ・イット/スティーヴ・ウィンウッド 1位 魂の叫び/U2 1位 メタル・ジャスティス/メタリカ 6位 ロング・コールド・ウィンター/シンデレラ 10位 初めての・・・Ahh!/ポイズン 2位 トレイシー・チャップマン/トレイシー・チャップマン 1位 ニュー・ジャージー/ボン・ジョヴィ 1位 GN'R ライズ/ガンズ&ローゼズ 2位 カクテル/サウンドトラック 2位 と、まぁ、こんなところにしておきましょう。 さて、オーナーさんの10選との比較ですが、この年は僅かに「魂の叫び」のみが一致。 まだまだメタル系が多いので無理もないです。 残り9枚のうち「バルセロナ」「ギヴィング・ユー・ザ・ベスト」「インサイド・インフォメーション」「リーチ・フォー・ザ・スカイ」「ソウル・サーチン」「ヴォリューム・ワン」の6枚は持っていて愛聴盤でもあります。 残り3枚は現在まで未聴です。ジョン・アンダーソン以外はアルバムもアーティストも知りません。(汗) これは悔しいなぁ。 どうでもいいけどイエスのメンバーはやたらとソロが多くて混乱しますなぁ。 で、持っている6枚のうちで好きなのは「バルセロナ」「インサイド〜」「ヴォリューム・ワン」かな。 ウィルベリーズの「ヴォリューム・ツー」って結局どうなったんでしょうね。(笑) 1. Rattle And Hum/魂の叫び...U2 http://www.hmv.co.jp/product/detail/26162 ボノのエモーショナルなヴォーカルは正に魂の叫び。同名映画のサントラ盤とも言える音楽集。(サントラとはどこにも書いてない)ライヴと新曲を織り交ぜた集大成でレコードでは2枚組だった。UK1位、US1位(6週) 2. ...And Justice For All/メタル・ジャスティス...Metallica http://www.hmv.co.jp/product/detail/15132 メジャー進出を果たした4作目。引き続き大作主義を押し進めつつも楽曲はバラエティに富んでいる。本作を最後に単なるアメリカン・バンドになってしまったのは残念だ。と、言いつつも次作はまだ好きだったりするけど。(笑)レコードは2枚組だった。US6位 3. Everything/Bangles http://www.hmv.co.jp/product/detail/2651839 引き続きバラエティに富んだ3枚目にしてまさかのラスト・アルバムに・・・。アルバム発売直後のシークレット・コンサートで間近で彼女たちを拝めたのがよき想い出です。UK4位、US15位 4. Long Cold Winter/Cinderella http://www.hmv.co.jp/product/detail/3281 ポップなデビュー作から一転してブルース色が濃くなった2nd。と、同時に離れていくファンも多かったけど文句なしの最高傑作。ライヴも見たけど素晴らしいの一言。US10位 5. New Jersey/Bon Jovi http://www.hmv.co.jp/product/detail/745921 前作で確立したスタイルを更に進化させた4thアルバム。同様にシングル・ヒットも連発、2曲がNo.1獲得。やはりこれが最高傑作なんでしょうね。US1位(4週) 6. G N' R Lies/Guns N' Roses http://www.hmv.co.jp/product/detail/8780 アルバム製作が思うように進まず苦肉の策として発売された企画盤。A面がインディーズ時代に既発のライヴ、B面がアコースティックといった内容だが勢いありずぎて大ヒット。UK22位、US2位 7. Heaven On Earth/Belinda Carlisle http://www.amazon.co.jp/Heaven-Earth-Belinda-Carlisle/dp/B000025JVJ/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=music&qid=1209556039&sr=1-2 元ゴー・ゴーズのヴォーカリストだったベリンダの2枚目のソロ。ギター中心のサウンドはゴー・ゴーズと変わらない気がしないでもないがクセのあるヴォーカルにKO寸前。(笑) 埋もれるには惜しい曲満載。US13位 8. Kylie-The Album/ラッキー・ラブ...Kylie Minogue http://www.hmv.co.jp/product/detail/510039 オーストラリアの歌姫カイリー嬢のデビュー盤。アメリカではパッとしなかったけど日本ではかなりヒットしてたと思う。ウインクがカバーしてたB-1もあることだし。(笑) 9. OU812/Van Halen http://www.hmv.co.jp/product/detail/26189 サミー・ヘイガー加入第2弾であり通算8枚目の作品。随分大人になってしまった感のある彼等は単なるロック・バンドに成り下がってしまったかな・・・。前作に引き続きNo.1獲得。US1位(4週) 10. Cocktail/Original Soundtrack http://www.hmv.co.jp/product/detail/169669 トム・クルーズ主演映画のサントラ盤。個人的にはやっぱりビーチ・ボーイズの復活が嬉しい。80年代の雰囲気ムンムンの傑作。US2位 オマケ・シングル10選 1. Sweet Child O' Mine/スウィート・チャイルド・オブ・マイン...Guns N' Roses 2. Welcome To The Jungle/Guns N' Roses 3. Hysteria/Def Leppard 4. Wait/White Lion 5. Love Bites/Def Leppard 6. One/Metallica 7. Got To Be Certain/恋は急がず...Kylie Minogue 8. Kokomo/The Beach Boys 9. 1-2-3/Gloria Estefan And Miami Sound Machine 10. Could've Been/思い出に抱かれて...Tiffany 注) 2位は87年にも発売されているが不発でこの年に改めて再発された |
MFCオーナーの感想 |
やってきました1988年、実質的に昭和最後の年でしたね。イアラさん、この年就職して上京ですか、人生の転機となった年だった訳ですね。そうか、あれから、もう20年か...(トオイメ) 僕は、この年就職3年目にして、初の転勤を経験しました。一年だけでしたけど。赴任先はなんと大阪(笑) いやはや、あれこれと思い出深い年ですね、僕にとっても。 この年はプロ野球で盛り上ってました(笑) セ・リーグは、就任2年目の星野仙一監督率いる中日ドラゴンズが優勝。パ・リーグは、西武と近鉄による優勝争いが最後の最後までもつれ、忘れもしない“10月19日”のロッテvs近鉄のダフルヘッダーで全てが決まる、というドラマティックな展開となりました。この日のナイター、テレビで見てましたよ。ダブルヘッダー第一戦のデイゲームで近鉄が勝ち、第二戦のナイターで勝てば近鉄優勝、というこの試合、巨人戦以外ではあり得なかった放送時間を延長して試合終了まで中継する、というテレビ朝日(だっけ?)の大英断。球史に残る試合を自宅で見れて幸運でした。残念ながら、この試合近鉄はエース阿波野が高沢に打たれた同点ホームランの為に引き分けに終わり、優勝を逃してしまうのです。打たれた阿波野、打った高沢、とぢらもその瞬間の表情が忘れられません。正に死闘でした。 結局、中日と西武の顔合わせとなった日本シリーズ、力と経験の差を見せつけられて、中日はあっさりと西武に敗れました。西武王手で迎えた第5戦、一点リードの9回裏、マウンドには中日のリリーフエース郭源治、今日は勝ったと思った次の瞬間、石毛が打ったセンターバックスクリーンへの同点ホームラン...まだ試合は終わっていませんでしたが、この瞬間「終わった...」と思いましたね。あとは惰性でテレビを見ていました。おそらく、プレーしてた中日の選手たちも、同じ心境だったでしょう。中日の全ての希望を打ち砕いたホームランでした。後にも先にも、あんなホームランは記憶にないです。 この年、ヤクルトが関根監督のもと、快進撃を見せました。レギュラーもすっかり若返り、広沢・池山・秦・栗山といった選手たちが台頭してきました。後の野村監督時代の礎を作ったシーズンだったと言えるでしょう。 と野球の話ばかりで申し訳ない(爆) 音楽界でいうと、1988年はひたすらジョージ・マイケルの年であったように思います。イアラさんも触れておられるように、シングル・アルバム共大ヒットで、年間チャートを制覇。グラミーまで獲ってしまいましたけど、個人的には好きなアルバムではなかったです。あのジョージ・マイケルの初ソロ・アルバムだし、出ると同時に期待して買ったんですが...この『Faith』の成功のせいなのかどうか、その後の彼はどこかおかしくなってしまいました。 その他、印象に残ってるのは、イン・エクセス、トレイシー・チャップマン、デビー・ギブソン、スティーブ・ウィンウッド、といった人たちの活躍ぶりです。イン・エクセスの『Kick』、デビー・ギブソンの『アウト・オブ・ザ・ブルー』はLP買ってしまいました(笑) 残念ながら、それほどお気に入りではありませんでしたが^^; ちなみに、この年の暮れ頃に、前回も触れた、CBSソニーの「LP作りません」宣言があった訳ですが、まだこの頃は、洋楽はLPで買ってました。CD持ってたのはビートルズくらい(笑) 僕の1988年の10選のうち、フェアグラウンド・アトラクション以外は全てLP買いました(ラットは持ってません)。逆に邦楽は完全にCDに移行してました(笑) という訳で、イアラさんの10選ですが... 『魂の叫び』 決してU2好きではない僕でも、このアルバムは好きです。ライブもいいですが、スタジオ録音の新曲がいいですね。アメリカのルーツ音楽にどっぷりと漬かってますけど(笑) けど、僕もこのアルバムはサントラだと、ずっと思ってました(笑) 『メタル・ジャスティス』 すいません、未聴です^^; 『EVERYTHING』 1stは聴いた事なかった僕ですが、なんとこのアルバムは持ってるのです。「In Your Room」聴きたさに買ったようなものですが。もちろんCD(笑) でも、このアルバムが出たばかりの頃、店頭でLP見かけたような記憶があるのですが...勘違いですか?(笑) 『ロング・コールド・ウィンター』 『ニュー・ジャージー』 『GNRライズ』 どれも未聴です。ボン・ジョヴィはシングル曲しか知りません^^; 『ヘブン・オン・アース』 これも実は持ってたりして(笑) 独特の声がくせになる、なかなか良いアルバムと思います。個人的なイチオシは「サークル・イン・ザ・サンド」でしょうか。「アイ・フィール・フリー」のカバーには驚きました。 『ラッキー・ラブ』 アイドルと思ってましたが、いつの間にかロック界のセックス・シンボルというかスキャンダル・クイーンというか(笑) Winkの「愛が止まらない」の原曲は、これに入ってるのですね。めちゃキャッチーな「ラッキー・ラブ」は、テレビで日本の歌手が歌ってるのを見て知りました。あれ、誰だったんだろう? 『OU812』 これも未聴です。FMでよくかかってたのは記憶にありますが。意味不明なタイトルシリーズ第二弾ですね(笑) 『カクテル』 「ココモ」と「ドント・ウォリー・ビー・ハッピー」しか知りませんが、今なら懐かしく聴けるアルバムでしょうね。「ココモ」を聴いた時、おおっいかにもビーチ・ボーイズだぁ、なんて感動しましたけど、ブライアン・ウィルソンは不参加なんだそうで^^; そういえば、この年初のソロ・アルバム出しましたね。 イアラさんが残念ながらご存知という、スクリッティ・ポリッティもフェアグラウンド・アトラクションも、当時大阪のFMではよくかかってました。何度も聴いてるうちに気に入って買ったのです。でなければ、僕も知らないままだったでしょうね(笑) 余談ですが、1988年の僕のベスト・シングルはボーイ・ミーツ・ガールの「スター・トゥー・フォール」ですね(また言ってる)。 という訳で、つい感傷に浸ってしまった1988年編でした。イアラさん、どうもありがとうございました。次回はいよいよ1989年、80年代最後の年であり、平成元年でもあります(笑) 個人的にも思い出の多い年でした(いい加減にしなさい)。次回も楽しみにしております。 |