1987年
年間ランキングではシングルがバングルスの「エジプシャン」が、アルバムがボン・ジョヴィの「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」がそれぞれ首位を獲得。 この年の主なヒット曲、アルバムは次の通り。 アローン/ハート 1位 他にフー・ウィル・ユー・ラン・トゥー 7位 ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー/U2 1位 他に終りなき旅 1位 シェイク・ユー・ダウン/グレゴリー・エイボット 1位 すてきなサムバディ/ホイットニー・ヒューストン 1位 他に恋のアドバイス 1位 愛はとまらない/スターシップ 1位 セ・ラ・ヴィ/ロビー・ネヴィル 2位 ヒア・アイ・ゴー・アゲイン/ホワイトスネイク 1位 他にイズ・ディス・ラヴ 2位 ザ・ウェイ・イット・イズ/ブルース・ホーンズビー&レインジ 1位 リヴィン・オン・ア・プレイヤー/ボン・ジョヴィ 1位 他にウォンテッド・デッド・オア・アライヴ 7位 ラ・バンバ/ロス・ロボス 1位 ドント・ドリーム・イッツ・オーヴァー/クラウデッド・ハウス 2位 他にサムシング・ソー・ストロング 7位 リーン・オン・ミー/クラブ・ヌーヴォー 1位 オープン・ユア・ハート/マドンナ 1位 他にラ・イスラ・ボニータ 4位 フーズ・ザット・ガール 1位 コモーション 2位 ふたりの世界/ティファニー 1位 フェイス/ジョージ・マイケル 1位 他にアイ・ウォント・ユア・セックス 2位 キープ・ミー・ハンギング・オン/キム・ワイルド 1位 混迷の地/ジェネシス 3位 他にトゥナイト・トゥナイト・トゥナイト 3位 イン・トゥー・ディープ 3位 キャント・ストップ・ラヴィング・ユー/マイケル・ジャクソン 1位(サイーダ・ギャレットとのデュエット) 他にBAD 1位 コントロール/ジャネット・ジャクソン 5位 急がせないで 2位 ジェイコブズ・ラダー/ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース 1位 他にヒップ・トゥー・ビー・スクエア 3位 すべてを君に 6位 ビッグ・ラヴ/フリートウッド・マック 5位 他にリトル・ライズ 4位 ユー・ガット・ザ・ルック/プリンス 2位 他にサイン・オブ・ザ・タイムス 3位 カム・ゴー・ウィズ・ミー/エクスポゼ 5位 他にレット・ミー・ビー・ザ・ワン 7位 ポイント・オブ・ノー・リター ン 5位 アルバム ライセンスト・トゥ・イル/ビースティ・ボーイズ 1位 ヨシュア・トゥリー/U2 1位 ラ・バンバ/サウンドトラック(ロス・ロボス) 1位 ホイットニー II/ホイットニー・ヒューストン 1位 BAD/マイケル・ジャクソン 1位 ダーティ・ダンシング/サウンドトラック 1位 サーペンス・アルバス<白蛇の紋章>/ホワイトスネイク 2位 フェイス/ジョージ・マイケル 1位(翌年) アペタイト・フォー・デストラクション/ガンズ&ローゼズ 1位(翌年) ヒステリア/デフ・レパード 1位(翌年) ティファニー/ティファニー 1位(翌年) タンゴ・イン・ザ・ナイト/フリートウッド・マック 7位 バッド・アニマルズ/ハート 2位 ナッシング・ライク・ザ・サン/スティング 9位 サイン・オブ・ザ・タイムズ/プリンス 6位 ザ・ブリッジ/ビリー・ジョエル 7位 レット・イット・ルース/グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン 6位 と、まぁ、これぐらいにしておきましょう。 前回予告した通りこの年もオリジナル、カバーNo.1ヒット、アルパム初登場1位が新たに加わります。 まずはオリジナル、カバーNo.1ヒットから。 5. リーン・オン・ミー/ビル・ウィザース(72年/3週)→クラブ・ヌーヴォー(87年/2週) 6. キープ・ミー・ハンギン・オン/ダイアナ・ロス&シュープリームス(66年/2週)→キム・ワイルド(87年/1週) 後者はヴァニラ・ファッジ、ロッド・スチュワートのカバーも有名ですね。 続いてアルバム初登場No.1。 5. ホイットニー II/ホイットニー・ヒューストン(87年/11週) 6. BAD/マイケル・ジャクソン(87年/6週) 前者はシングル・カットした4曲が全てNo.1となり、前作の3曲と足して7曲連続1位の新記録を達成。 参考までに曲を紹介すると「すべてをあなたに」「恋は手さぐり」「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」「すてきなサムバディ」「恋のアドバイス」「やさしくエモーション」「ブロークン・ハーツ」となる。 最後の2曲は翌年のヒットですね。 後者は1枚のアルバムからシングル・カットした5曲がNo.1となり、これまた新記録達成と、もう何も言いたくない状態ですな。 これまた紹介しておくと「キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」「BAD」「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」「マン・イン・ザ・ミラー」「ダーティ・ダイアナ」なんですが、マイケル君懲りずにシングル・カットを続け「アナザー・パート・オブ・ミー」11位、「スムーズ・クリミナル」7位、「リベリアン・ガール」(順位忘れた・汗)と、何と最終的には8曲もシングル発売したんですねぇ。調子に乗り過ぎたために最後の曲なんてトップ20にも入らなかったんじゃないかな。それにしてもマイケルのアルバム「オフ・ザ・ウォール」「スリラー」「BAD」と3枚並べてみると顔が全然違ってて面白いですな。(笑) で、オーナーさんも仰ってる通りこの記録の価値があるのはここまで。内容はともかく勢いで売れたものが多いことが分かります。(笑) 以後90年代になって集計方式が変わってしまい初登場1位が乱発します。 同時に私のチャートへの興味も薄れていくんですね。(笑) さて、オーナーさんの10選との比較ですが、この年は「ヒステリア」「タンゴ・イン・ザ・ナイト」「サーペンス・アルバス」の3枚が一致しました。うち2枚はHR/HM系ですがポップス・ファンにもオススメできますね。 残る7枚はABCが相変わらずシングル曲しか知らなくてアルバムは現在に至るまで未聴です。(汗) あとの6枚は全て持ってますし愛聴盤であります。この中で好きなのはジョージ、クラウデッド・ハウス、エクスポゼかな。 中でもクラウデッド・ハウスは就職して同期の友人がカセットに録音してくれた想い出深い作品です。 その彼と知り合えなければ多分聴くことがなかったんじゃないかな。翌年のことですが。 エクスポゼはじめこの手のガール・グループには、ハマりやすい傾向があるようです。(笑) 1. Appetite For Destruction/Guns N' Roses http://www.hmv.co.jp/product/detail/48109 ロック界最狂のお騒がせバンドにして最高にカッコいいデビュー・アルバム。ルーズだがリアリティでロックン・ロールの未来がここにはある。ジャケットは発禁のため差し替え。UK5位、US1位(5週) 2. Hysteria/Def Leppard http://www.hmv.co.jp/product/detail/2690887 ジャンルを越えた奇跡の1枚。初期の荒々しさがなくなってしまったのはちぃと残念でもあったがこの際そんなことはどうでもよろしいというほど素晴らしい4枚目の作品。US1位(5週) 3. Tango In The Night/Fleetwood Mac http://www.hmv.co.jp/product/detail/212155 解散も噂され再びメンバーのソロ活動を経て発表された良質のポップ・アルバム。ライター3人によるソロの寄せ集めって感じもしなくもないがそんなことはどうでもよろしい。(またか・笑)ジャケットはCDとレコードでは美しさが違うので是非レコードで持っていたい1枚でもある。US7位 4. The Joshua Tree/ヨシュア・トゥリー...U2 http://www.hmv.co.jp/product/detail/26161 U2を一躍世界のバンドに押し上げた5枚目の作品で、アメリカを意識した2枚目の作品でもある。1曲目から3曲目までの流れが素晴らしい。UK1位、US1位(9週) 5. Tiffany/Tiffany http://www.amazon.co.jp/Tiffany/dp/B000002O30/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=music&qid=1209554710&sr=1-3 ティーンエイジ・アイドル、ティファニーのデビュー盤にして世界的大ヒット作。大して歳の違わない女の子に熱狂したのはこの時だけだなぁ。(爆) US1位(2週) 6. Nothing Like The Sun/Sting http://www.hmv.co.jp/product/detail/551416 スティングの最高傑作の呼び声が高いソロ第2弾。バラエティに富んだ内容なのに不思議と統一感がある。ゲストも豪華でオススメの1枚。レコードは2枚組だったけど。US9位 7. Bad Animals/Heart http://www.hmv.co.jp/product/detail/2767032 切ないメロディに乗せたハード・ロック...日本人が嫌いな訳がない。ややバラードが多いような気もするが、ま、ヨシとしましょう。US2位 8. Pride/White Lion http://www.hmv.co.jp/product/detail/86151 ヴォーカルがイマイチだがギター小僧には安心してオススメできる2ndアルバム。個人的には捨て曲なしでシングル・ヒットも多いのでポップス・ファンにも受け入れられそう。US11位 9. Tribute/トリビュート〜ランディ・ローズに捧ぐ...Ozzy Osbourne & Randy Rhoads http://www.hmv.co.jp/product/detail/439225 正真正銘のランディ・ローズ追悼盤。スタジオ・テイクに比べると随分と荒っぽさを感じるがランディへの愛があれば許せます。(笑) 「Dee」のアウトテイクにはただ涙するのみ。レコードは2枚組で写真集が付いてたけどCDでも復刻して欲しかったなぁ。。。US6位 10. Whitesnake/サーペンス・アルバス<白蛇の紋章>...Whitesnake http://www.hmv.co.jp/product/detail/2691228 デビカバ悲願のアメリカでの大ヒット作。初期のイメージとはあまりにもかけ離れているため古くからのファンは「う〜ん」と唸ったに違いない。ま、名盤には変わりないけど。ジョン・サイクスの功績大。US2位 オマケ・シングル10選 1. With Or Without You/U2 2. Alone/Heart 3. La Isla Bonita/Madonna 4. Little Lies/Fleetwood Mac 5. Where The Streets Have No Name/約束の地...U2 6. I Think We're Alone Now/ふたりの世界...Tiffany 7. Livin' On A Prayer/Bon Jovi 8. Heaven Is A Place On Earth/Belinda Carlisle 9. Hazy Shade Of Winter/冬の散歩道...Bangles 10. I Still Haven't Found What I'm Looking For/終りなき旅...U2 注) 5位と10位は当時邦題があったが現在では使われていない |
MFCオーナーの感想 |
いよいよ1987年です。暑いですねぇ(笑) イアラさん、毎度の事ながら、どうもありがとうございます。 で、1987年なんですが、またもや個人的な事を書かせて頂きますと、この年は就職2年目、仕事もまぁまぁ覚えて、営業車で一人あちこち走り回る毎日でした。が、この頃使っていた営業車にはAMラジオしかなく、人生相談とかニュース解説を聞きながら走るのは気が散るし(笑)、運転しながら音楽を聴きたかった僕はFENに常にチャンネルを合わせていました。音楽のない喋りのときも英語なので、気が散らずに済んだし(笑) そんな訳で、この年のヒット曲は全てFENで知ったと言っても過言ではないです。昼間運転しながら気に入った曲があると、帰りにレコード屋へ寄って買って帰る、という生活でした。 さらに印象的だったのはCDの台頭(?)でしょうね(笑) 恥ずかしながら、僕がCDプレーヤーを買ったのはこの年の秋です。新譜もLPとCDの両方で出るのは当たり前、中にはCDの方がプレス数が多いのもあったのではないでしょうか? イアラさんの投稿の中にスティングの『ナッシング・ライク・ザ・サン』のLPは2枚組だった、とありますが、実は僕はこのアルバム、LPを見た事ありません。店頭でも見かけなかったような...LPは2枚組というのは雑誌で見て知ってましたけど。そんな感じで、レコード会社の陰謀かプレーヤーを買わせたい音響機器メーカーの思惑か、レコード屋も徐々にCD売り場の面積が多くなってきてましたし、ビートルズのCD化は始まったし、周囲でもCDに切り換える連中が増えてきました。そして翌年、ついにCBSソニーが“LP生産しない宣言”をしたのです。時代は変わったのでありました(笑) そういう逆風にも負けず、相変わらず僕はLPを買い続けていました。この翌年までは、例のベスト・アルバムも、当時買ったものは全てLPです。 さて、前置きが長くなりましたが(爆)、イアラさんのベスト10ですが、 『アペタイト・フォー・ディストラクション』 前回、同期のメタル好きの事を書きましたが、その男に借りてこのアルバム聴きました。まだ、ブレイクする前でしたけど。所が、ちっとも良いと思えず、録音もせずに返してしまいました。後にチャートを制覇したのを見て、不思議な気がしたものです(笑) 『ヒステリア』 名盤です(断言)。ハードロックという狭い枠では処理し切れないアイデアを、これでもかと詰め込んだ素晴らしいアルバムです。しかも、出来上がった作品は立派なハードロックであるという、まるで奇跡のようなアルバムですね(笑) このアルバムからの日本盤シングルジャケを並べると、アルバム・ジャケットになる、という話を聞いて、せっせとシングルも買いました。「ウィメン」「アニマル」「ヒステリア」までで挫折しましたけど(笑) というか、この頃からドーナツ盤が極端に少なくなったような気がするのですが、気のせいでしょうか? 『タンゴ・イン・ザ・ナイト』 名盤です(また断言)。正直言うと、マックの名を忘れかけてた時に出た新作だった訳ですが、とにかく素晴らしい内容でした。『噂』よりも断然こちらの方が上と思います。「セブン・ワンダーズ」が特に好きです(笑) 『ヨシュア・トゥリー』 これも買いましたが、個人的には今イチでしたね。いや、内容は良いと思いますけど。U2はこのアルバムの大ヒットでグラミーまで獲り、一流バンドの仲間入りをしましたが、それに対する違和感も多少ありました(笑) 『テイファニー』 懐かしい名前です。デビー・ギブソンと共にティーン歌手ブームを巻き起こしてましたね。高級宝石店ではありません(分かってるって)。見た目の割には、ドスの効いた声、というのが「ふたりの世界」を初めて聴いた時の印象でした(笑) で、このアルバム、曲目をよく見てみますと、全米No.1になったシングル2曲が、アルバムのラスト2曲なんですね。こういうのも珍しいかも(ないない) 『ナッシング・ライク・ザ・サン』 前述しましたが、LPを見た事ありません(笑) 曲もCMでも流れた「ウィル・ビー・トゥゲザー」や「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」くらいしか知りません^^; 『バッド・アニマルズ』 これも、アルバムとしては未聴です。「アローン」はイヤになるほど当時耳にしましたが(笑) 『プライド』 いましたね、そういえば。やはり未聴です。 『トリビュート〜ランディ・ローズに捧ぐ』 若くして亡くなったランディ・ローズですが、てっきり小児麻痺で亡くなったとばかり思い込んでいました^^; つー訳で未聴です。 『サーペンス・アルバス<白蛇の紋章>』 よく聴いたなぁ(笑) まさか、「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」が全米No.1だなんて...ただ、長い事この曲アルバム・バージョンしか知らず、シングル・バージョンがあるというのを後年『グレイテスト・ヒッツ』を買ってから初めて知りました。B面は捨て曲なしですね。所で、<白蛇>ですけど、“しろへび”と読むのか“はくじゃ”と読むのか、どっちなんでしょう? いや、しりとりでボーナス獲り損ねたもんで...(爆) という訳で、この年のアルバムは、なんとなくは聴いてますね(笑) でもほんと、ヒットチャート絡みとはいえ、色々なのを聴けて楽しかったです。 ちなみに、この年初めて入手したCD第一号はビートルズの『イエロー・サブマリン』でした(爆) という訳で、次はいよいよ1988年、昭和も終わりに近づいてきますね。イアラさん、次回もよろしくお願いします。 |