1986年
年間ランキングではシングルがディオンヌ&フレンズの「愛のハーモニー」が、アルバムがホイットニー・ヒューストンの「そよ風の贈りもの」がそれぞれ首位を獲得。 この年の主なヒット曲とアルバムは次の通り。 恋は手さぐり/ホイットニー・ヒューストン 1位 他にグレイテスト・ラブ・オブ・オール 1位 キリエ/Mr.ミスター 1位 他にイズ・イット・ラブ 8位 オン・マイ・オウン/パティ・ラベル&マイケル・マクドナルド 1位 グローリー・オブ・ラブ/ピーター・セテラ 1位 他にネクスト・タイム(エイミー・グラントとのデュエット) 1位 恋におぼれて/ロバート・パーマー 1位 他にターン・ユー・オン 2位 ウェスト・エンド・ガールズ/ペット・ショップ・ボーイズ 1位 他にオポチュニティーズ 10位 ハイヤー・ラブ/スティーヴ・ウィンウッド 1位 KISS/プリンス&ザ・レボリューション 1位 マニック・マンディ/バングルス 2位 他にエジプシャン 1位 ネバー/ハート 4位 他にジーズ・ドリームス 1位 ナッシン・アット・オール 10位 リブ・トゥ・テル/マドンナ 1位 他にパパ・ドント・プリーチ 1位 トゥルー・ブルー 3位 パーティ・オール・ザ・タイム/エディ・マーフィー 2位 バーニング・ハート/サバイバー 2位 恋するティーン・エイジャー/ジャネット・ジャクソン 4位 他にナスティ 3位 あなたを想うとき 1位 禁じられた愛/ボン・ジョヴィ 1位 ヴィーナス/バナナラマ 1位 コンガ/マイアミ・サウンド・マシーン 10位 他にバッド・ボーイ 8位 ワーズ・ゲット・イン・ザ・ウェイ 5位 セーラ/スターシップ 1位 アマンダ/ボストン 1位 愛は吐息のように/ベルリン 1位 インビジブル・タッチ/ジェネシス 1位 他にスロウイング・イット・オール・アウェイ 4位 スレッジハンマー/ピーター・ガブリエル 1位 トゥルー・カラーズ/シンディ・ローパー 1位 アルバム 5150/ヴァン・ヘイレン 1位 コントロール/ジャネット・ジャクソン 1位 トップ・ガン/サウンドトラック 1位 トゥルー・ブルー/マドンナ 1位 ワイルド・イン・ザ・ストリーツ/ボン・ジョヴィ 1位 サード・ステージ/ボストン 1位 The Live 1975-1985/ブルース・スプリングスティーン 1位 FORE!/ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース 1位 リップタイド/ロバート・パーマー 8位 レイズド・オン・レイディオ〜時を駆けて/ジャーニー 4位 インビジブル・タッチ/ジェネシス 3位 ピーター・ガブリエル V/ピーター・ガブリエル 2位 パレード/プリンス&ザ・レボリューション 3位 バック・イン・ザ・ハイ・ライフ/スティーヴ・ウィンウッド 3位 プリティ・イン・ピンク/サウンドトラック 5位 ロッキー IV/サウンドトラック 10位 と、まぁ、これぐらいにしておきましょう。 この年はチャート・ネタとしては久々に偉大な記録に並ぶヒット曲、アルバムが生まれた。 まず、シングルでは75年のカーペンターズ以来となるオリジナル、カバー両方No.1ヒットが、バナナラマによって新たに仲間入り。通算4曲目となる。 そしてアルバムでは76年のスティーヴィー・ワンダー以来となる初登場1位がブルース・スプリングスティーンに よって達成される。こちらも通算4作目。いくら人気があったとはいえライヴ盤でしかも5枚組である。 ま、私も便乗して買ってしまいましたが。(爆) よくよく考えればこの記録、紹介してなかったと思うのでここで簡単に紹介しておきましょう。 オリジナル、カバーNo.1ヒット 1.ゴー・アウェイ・リトル・ガール/スティーヴ・ローレンス(63年/2週)→ダニー・オズモンド(71年/3週) 2. ロコモーション/リトル・エヴァ(62年/1週)→グランド・ファンク(74年/2週) 3. プリーズ・ミスター・ポストマン/マーヴェレッツ(61年/1週)→カーペンターズ(75年/1週) 4.ヴィーナス/ショッキング・ブルー(70年/1週)→バナナラマ(86年/1週) 3なんてビートルズもシングル発売していれば確実に1位だったでしょうね。参考までに日本では発売されてます。 アルバム初登場1位 1. キャプテン・ファンタスティック/エルトン・ジョン(75年/7週) 2. ロック・オブ・ザ・ウェスティーズ/エルトン・ジョン(75年/3週) 3. キー・オブ・ライフ/スティーヴィー・ワンダー(76年/14週) 2枚組、ボーナス・シングル付き 4. The Live 1975-1985/ブルース・スプリングスティーン(86年/7週) 5枚組 面白いことにこの2大記録翌年も生まれるんですね。 さて、オーナーさんの10選との比較ですが、この年は久々に1枚も一致せず。(爆) 個人的にはメタル・ブームが頂点に達していた頃なので無理もないですが。 ダリル・ホールの「ドリームタイム」が未聴なのを除けば(チェックはしてたけどなぜか現在まで忘れてたという・汗)残り9枚は持ってますし愛聴盤であります。(手抜きかいっ!) この中では「グレイスランド」「レイズド・オン・レイディオ」「ロック・ア・リトル」「ロッキー IV」が好きかな。 どれも1位になっておかしくないんだけど、すちーびーに至ってはトップ10にも入らなかったという。 ラット、ヒューイさんは悪くないと思うんですが前作ほどは聴かなかったかなぁ。 他にも好きなアルバムたくさんありますがとても選べません。(笑) 1. 5150/Van Halen http://www.hmv.co.jp/product/detail/26187 デイヴ・リー・ロスが去りサミー・ヘイガーを迎えた第一弾で通算7作目。意外にもこれが初の全米No.1作品。ビールと娘とヴァン・ヘイレン。(笑) US1位(3週) 2. Master Of Puppets/メタル・マスター...Metallica http://www.hmv.co.jp/product/detail/86652 大作主義を打ち出した出世作で3枚目の作品。チャート的にはまだまだマイナーな存在だが日本でも人気が出始めた、メタラー必聴の1枚。US29位 3. Third Stage/Boston http://www.hmv.co.jp/product/detail/78542 何と8年振りの新作で3枚目の作品。古くからのファンはきっと自然消滅だったと思ったに違いない。トム・ショルツ執念の1枚ですな。まさか次作も8年後にリリースされるとは誰が想像しただろうか? (笑)US1位(4週) 4. Top Gun/Original Soundtrack http://www.hmv.co.jp/product/detail/168737 フットルース路線のサントラだが思ったほどヒットしなかったのが残念。一応全米No.1ではあるが・・・。チープ・トリックがカッコいい。US1位(5週) 5. True Blue/Madonna http://www.hmv.co.jp/product/detail/1457013 ショート・カットになってイメチェンした彼女の3rdアルバム。前作よりバラエティに富んだ内容でシングル・カットした5曲が全てトップ5入り、うち3曲1位獲得。US1位(5週) 6. The Whole Story/ケイト・ブッシュ物語...Kate Bush http://www.hmv.co.jp/product/detail/2897 カルト的な人気を誇る「不思議ちゃん」ケイト嬢の初のベスト・アルバム。「嵐が丘」はこちらのニュー・ヴォーカルの方が好きだなぁ。しかし同内容のビデオ作品では旧ヴァージョンのままなのはなぜだ!! 7. The Live 1975-1985/Bruce Springsteen http://www.hmv.co.jp/product/detail/1067605 5枚組ライヴ盤なのに何とチャート初登場1位ナリ。この人気ぶりはちぃと異常だったな。でも話題作ということもあってか頑張ってお金貯めました。(笑) US1位(7週) 8. Slippery When Wet/ワイルド・イン・ザ・ストリーツ...Bon Jovi http://www.hmv.co.jp/product/detail/745919 日本から人気が爆発した彼等がまさかの世界制覇!! 路線的にはこれまでと変わらない気がするがよりキャッチーな曲が増えたのがヒットの要因だろう。日米ではジャケットが異なる。US1位(8週) 9. The Final Countdown/Europe http://www.hmv.co.jp/product/detail/1821212 北欧メタルの代表格ヨーロッパの出世作で3枚目の作品。前2作と比べるとかなりポップでキャッチーな曲が揃ってるのでポップス・ファンにもオススメの1枚。タイトル曲はCMでお馴染み。US8位 10. Night Songs/Cinderella http://www.hmv.co.jp/product/detail/3280 ボン・ジョヴィの弟分としてデビューしたオカマ集団(外見は・笑)、シンデレラの1stアルバム。そのブルージーなハード・ロックは人は見かけで判断できないなぁと反省させてくれるハズ。(笑) US3位 オマケ・シングル10選 1. If She Knew What She Wants/ホワット・シー・ウォンツ...Bangles 2. Walk Like An Egyptian/エジプシャン...Bangles 3. Amanda/Boston 4. Never/Heart 5. Glory Of Love ( Theme From The "Karate Kid Part II")/Peter Cetera 6. These Dreams/Heart 7. Live To Tell/Madonna 8. Manic Monday/Bangles 9. Sara/Starship 10. I Miss You/Klymaxx |
MFCオーナーの感想 |
イアラさん、暑い中投稿ありがとうございます。どうぞご自愛下さい。 1986年ですか...またしても私的なことを言いますと、僕はこの年社会人一年目でした。当然のことながら、右も左も分かりませんでしたが、比較的のんびりした会社でもあったので、まぁ何とかついて行ってたという感じです。学生から社会人になった為、生活パターンも変わり、ラジオ(FM)を聴く、という習慣が全くなくなり、またレンタル・レコードに通うことも出来なくなったので、音楽に関する情報は、週末に見る『ベスト・ヒットUSA』や、隔週で購読していたFMfanに限定されてしまいました。ただ、同期入社で年齢も同じ奴がいて、そいつがメタル好きだったりなんかしまして(当然、BUURN!の愛読者^^;)、よく会社帰りに輸入盤漁りに出かけたり、今まで聴いた事もないようなレコードを貸して貰ったりしたものです。輸入盤や中古盤の店もあれこれ教えて貰いまして、そういう点では有意義でした。 という訳で、イアラさんの10選ですが、 『5150』 はいはい、ミック・ジョーンズ(フォリナー)のプロデュースですね(笑) サミー・ヘイガーに交代したら、随分聴きやすくなった印象がありました。確かに、デイブ・リー・ロスがいなくなってアメリカンな陽気さが消えてしまったのを惜しむ声も多かったですが、結果としては、それまで以上の成功を収めることになった訳ですね。ここいらはブログをどうぞ。 『メタル・マスター』 前述の、同期のメタル好きが、この頃猛プッシュしてました。初めて聞く名前でしたね。もちろん、未聴です(笑) でも、後にあんなにビッグになるとは、予想もしませんでした。 『サード・ステージ』 2ndの時点でボストンを見限ってしまった僕にとって、8年ぶりの新作のニュースには驚きましたけど、内容に関しては「やっぱ。この程度なのねボストンは」という感じでした。しかし、売れましたよね。「アマンダ」が全米No.1になったのには、心底びっくりしたものです(笑) 『トップ・ガン』 アルバム通して聴いた事はないです^^; ヒットしていた「デンジャー・ゾーン」も「愛は吐息のように」も、別に好きでなかったし^^; これよりも『ロッキーW』を入れて欲しかったなぁ(爆) 『トゥルー・ブルー』 これはよく聴きました。期待感もかなりあったのですが、個人的には、ダンス系ナンバーが少ないのが不満でしたね。バラエティに富んだ内容が仇になった、という感じでしょうか(笑) この翌年、マドンナは初の来日公演を懐かしの後楽園球場で行なった訳ですが、そのチケット抽選に申し込んで見事はずれたのも、いい思い出です(笑) 『ケイト・ブッシュ物語』 すいません、未聴です^^; 『ライブ』 いえいえイアラさん、ライブ5枚組なのに売れた、と言うより5枚組だから売れた、と言うべきですよ(笑) ファンでない僕でさえ、このアルバム欲しかったですもん(爆) ブツとしては実に魅力的でした。『オール・シングス・マスト・パス』に近いものがありますね(笑) は?中味?すいません、ろくに聴いてないです(笑) 『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』 個人的には、日本盤ジャケの方が好きです(爆) 『ファイナル・カウントダウン』 なんと申しましょうか、HRのアルバムではないですね。これこそ産業ロックでしょう。それも2流の^^; シングルの3曲以外の落差があり過ぎです。次作の方が良いアルバムと思いますね。ジョン・ノーラムはいないけど(笑) 『ナイト・ソングス』 “お口開けて、あ〜ん”というのがヒットしましたよね、ってそれはポイズンだろっ! と、その程度の認識です、すいません(爆) 前述のメタル好きは、当時よく聴いてたようですよ。名前は僕も知ってましたから。 この1986年という年、なんかスティーブ・ウィンウッドとピーター・カブリエルとホイットニー・ヒューストンの年であったような印象がありますが、イアラさんは(僕も)どれも選んでない、というのも何やら象徴的な気がします(なんのこっちゃ)。 僕自身としては、就職して月給を貰うようになって、安月給とはいえ学生時代のバイト代よりは格段に多かったものですから、自由になる金が増えて、やたらとレコード買いまくりまして、しかも今まで聴きたかったけど買えなかった、というのばかり買ってたので、この年実は新譜はあまり聴いてないんです^^; 僕のベスト・アルバム企画でも、1986年が一番苦労しました。とにかく印象的な新譜が極端に少なかったので^^; ま、翌年は、別の意味で苦労しましたけどね(笑) それと、オリジナル・カバー双方でNo.1、及びアルバム初登場No.1、どちらも翌年再度達成される、というのは、キム・ワイルドとマイコーでしたかね?あ、ホイットニーかな?(バラすなよ) アルバム初登場No.1は、後にビルボードの集計方法が変わってから、毎週のように出現する事になります。そうなると、栄誉も何もあったもんじゃないですね。ま、いい時代だったなぁ、と(爆) という訳で、次回1987年編も楽しみにしております。どうぞ、よろしく。 |