みんなの名盤

投稿No.106 イアラさんの

ロックの道は1日にしてならずぢゃ
−1984年編−


1984年

この頃になると家庭用ビデオデッキがかなり普及するようになり、庶民にも手の届くものとなるものの、イアラ少年の家ではまだまだ高嶺の花。あと数年待たねばなりません。
しかも自分でお金を出して買うことになるとは思わなかったな。(笑)
そのためMTVをはじめとする音楽番組でオンエアされるPVも見るだけで保存はできないのはもちろんのこと、見逃したりするのもよくあること。
それで通学路に家がありビデオデッキのある友人「K」宅でよく帰りに録画した番組を丸々見せてもらったりしたもんです。(笑)
その頃の番組は「MTV Japan」「ベストヒットUSA」「ビートUK」「ポッパーズMTV」あたりが主なものだが、福岡在住の少年をより洋楽に傾倒させる罪深き番組が始まったのもこの時期のこと。
地元の洋楽ファンではまず知らない人はいないDJのたけうちいずる氏と外国人留学生アニーのコンビで司会を務める「ナイトジャックFUKUOKA」がそれである。(ローカルですんまそん・笑)
同番組はビルボード・チャートをPVを使って紹介、トップ10の何曲かをオンエアしてくれて、しかも毎週アーティスト別に特集を組んでくれるなど地元の洋楽キッズにはホントにありがた〜い番組であった。
放送は毎週土曜日の深夜で、終わった後は鶴光のオールナイトを聞いて月曜日に学校であーでもないこーでもないと洋楽仲間と語りあったもんです。(トオイメ)
そしてHR/HMに魂を奪われた少年はギターをやってみたくなり、友人の兄ちゃんからセットで大3枚(夕刊紙みたいだな・笑)のギターを売り付けられます。(笑) いつかエディやリッチーのようなソロを弾けることを夢見て。(爆)

暮れにはエチオピアの飢餓を受け、イギリス、アイルランドのアーティストが集いチャリティー・プロジェクト、バンドエイドが結成される。
ブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフ、ウルトラヴォックスのミッジ・ユーロによって書かれた「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」は大ヒットとなり成功を収めた。それは英国のみならず世界中で反響を呼び、一大チャリティー・イベント「ライヴ・エイド」などへと繋がる一連のブームを巻き起こした。それに触発されアメリカではUSA・フォー・アフリカ、カナダではノーザン・ライツ、ドイツではバンド・フォー・アフリカがそれぞれ結成される。バンド・エイド、USA〜は今さら私なんかが語るほどでもないが、ノーザン・ライツではブライアン・アダムス、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、コリー・ハートらが参加。この曲はアルバム「ウイ・アー・ザ・ワールド」に収録されていたりする。バンド・フォー・アフリカは・・・はっきり言ってネーナしか知りません。(爆)
更にはヘヴィ・メタル版のヒア・アンド・エイドまで結成されPVではギター・ソロを楽しませてくれる。
↓でまとめて紹介してるので合わせてお楽しみ下さい。
あと当時の日本の人気AV女優が裸で「ウイ・アー・ザ・ワールド」を歌う「エロ・フォー・アフリカ」ってのもありました。(すんまそん・爆)
インディーズのレーベルから発売されていたので(もちろん普通のレコード屋には置いてない)現在ではまず入手できないだろうなぁ。。。
持ってる人いますかね?

年間ランキングではシングルがプリンスの「ビートに抱かれて」が、アルバムがマイケル・ジャクソンの「スリラー」が(2年連続!!)
それぞれ首位を獲得。何かとライバル扱いされる2人がシングル、アルバムで首位を獲得するのも何かと興味深い。シングル・チャートでは1枚のアルパムから複数のトップ10ヒットが出るのはもう当たり前で、前年のマイケル・ジャクソンに続きブルース・スプリングスティーンが(85年にかけてですが)「ボーン・イン・ザ・USA」から7曲のトップ10ヒットを記録した。
大して話題にもならなかったような気もするけどライオネル・リッチーも「オール・ナイト・ロング」から5曲のトップ10ヒットを生みだした。
アルバム・チャートでは「スリラー」独走の後「フットルース」のサントラ盤(10週間)、プリンスのサントラでもある「パープル・レイン」(24週間)が1位を独走。この年を代表する作品となった。
この年の主なヒット曲は次の通り。

シングル
ビートに抱かれて/プリンス 1位 他にレッツ・ゴー・クレイジー 1位 パープル・レイン 2位
愛の魔力/ティナ・ターナー 1位 
ライク・ア・ヴァージン/マドンナ 1位 他にボーダーライン 10位 ラッキー・スター 4位
ザ・リフレックス/デュラン・デュラン 1位 他にユニオン・オブ・ザ・スネーク 3位 ニュー・ムーン・オン・マンデイ 10位
ジャンプ!/ヴァン・ヘイレン 1位 
フットルース/ケニー・ロギンス 1位
見つめて欲しい/フィル・コリンズ 1位
ハロー(出逢いの扉)/ライオネル・リッチー 1位 他にオール・ナイト・ロング 1位 他にランニング・ウィズ・ザ・ナイト 7位
スタック・オン・ユー 3位 ペニー・ラバー 8位
ロンリーハート/イエス 1位
ゴーストバスターズ/レイ・パーカー・Jr. 1位
ミッシング・ユー/ジョン・ウェイト 1位
ダンシング・イン・ザ・ダーク/ブルース・スプリングスティーン 2位 他にカバー・ミー 7位 ボーン・イン・ザ・USA 9位
アイム・オン・ファイア 6位 グローリー・デイズ 5位 アイム・ゴーイング・ダウン 9位 マイ・ホームタウン 6位
心の愛/スティーヴィー・ワンダー 1位
ロック・バルーンは99/ネーナ 2位
ユー・マイト・シンク/カーズ 7位 他にドライブ 3位
ステイト・オブ・ショック/ジャクソンズ 3位
アップタウン・ガール/ビリー・ジョエル 3位 他にイノセント・マン 10位
シスター・クリスチャン/ナイト・レンジャー 5位
ハート・オブ・ロックン・ロール/ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース 6位 他にハート・アンド・ソウル 8位 アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ 6位 いつも夢見て 6位
忘れ得ぬ君に/シカゴ 3位
レッグス/ZZトップ 8位
カモン・フィール・ザ・ノイズ/クワイエット・ライオット 5位
ミス・ミー/カルチャー・クラブ 5位
アウト・オブ・タッチ/ダリル・ホール&ジョン・オーツ 1位

アルバム
スリラー/マイケル・ジャクソン 1位
パープル・レイン/プリンス&ザ・レボリューション(サウンドトラック) 1位
ボーン・イン・ザ・USA/ブルース・スプリングスティーン 1位
フットルース/オリジナル・サウンドトラック 1位
スポーツ/ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース 1位
1984/ヴァン・ヘイレン 2位
N.Y.ダンステリア/シンディ・ローパー 4位
ライク・ア・ヴァージン/マドンナ 1位 他にバーニング・アップ 8位
セブン&ザ・ラグド・タイガー/デュラン・デュラン 8位
焔/U2 12位
イリミネーター/ZZトップ 9位
ハートビート・シティ/カーズ 4位
ホワッツ・ニュー/リンダ・ロンシュタット 3位
ブレイクアウト/ポインター・シスターズ 8位
ミッドナイト・マッドネス/ナイト・レンジャー 15位
反逆のアイドル/ビリー・アイドル 6位
禁断の刺青/スコーピオンズ 8位
情欲の炎/ラット 7位
天使か悪魔か/ジョン・クーガー・メレンキャンプ 9位
ロンリー・ハート/イエス 5位
背徳の掟/ジューダス・プリースト 18位
シカゴ17/シカゴ 4位
ビクトリー/ジャクソンズ 4位
ゴーストバスターズ/オリジナル・サウンドトラック 6位
パイプス・オブ・ピース/ポール・マッカートニー

と、まぁ、これぐらいにしておきましょう。

さて、オーナーさんの10選との比較ですが、「ライク・ア・ヴァージン」と「メイク・イット・ビッグ」の2枚が一致。マドンナ、ワム!共に外せないですよねぇ。(笑)
残る8枚の「オールナイター」「フットルース」「アリーナ」「アイランズ」「アイソレーション」「ロンリー・ハート」「天使か悪魔か」「ボリューム・ワン」は全て持ってますし愛聴盤であります。「フットルース」はこの年を代表する作品なのはもちろん、クラスメートが当たり前に洋楽を聴くようになったきっかけの作品でもあるので入れたかったんですけど、現在ではまず聴かないので落としました。(笑)A面は捨て曲ナシなんだけどなぁ・・・。
ところでなぜQライオットの「メタル・ヘルス」が収録されてないのでしょうか? (笑) 結構印象的だったんですけど。
「オールナイター」は当初「ヒート・イズ・オン」が収録されてませんでしたね。ボーナス・トラックとして追加収録なら分かるけど他の曲との差し替え(タイトル忘れました)が許せなかったです。
「アリーナ」は「リフレックス」が収録されていれば10選に入ってたかも。(笑)
「ボリューム・ワン」これもよかった。ヒットに気をよくしたRプラントが「ボリューム・ツー」作成に意欲的だったハズなんですが、どうしちゃったんでしょうか? (笑)
ってことで次回も楽しみですね。


1. 1984/Van Halen
http://www.hmv.co.jp/product/detail/968740
HR/HMファンのみならずこの時期に洋楽に目覚めたキッズ(現30代後半・笑)には忘れられない大ヒット作。コミカルなデイヴ・リー・ロスと神業ギターのエディのコンビは最高!! US2位

2. She's So Unusual/N.Y.ダンステリア...Cyndi Lauper
http://www.hmv.co.jp/product/detail/816297
少々年齢はいってたけど可愛らしくて元気一杯のシンディちゃんのデビュー・アルバム。MTVなしには語れない作品。しかしタイトル、収録曲と邦題が全てなくなるのも変だなぁ。US4位

3. Make It Big/Wham!
http://www.hmv.co.jp/product/detail/78588
これもMTVなしには語れない作品。タイトル通りワム!を世界のトップ・アーティストに押し上げた2nd。アメリカでは翌年にヒット。「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」「ケアレス・ウィスパー」(「抱きしめてジルバ」ぢゃないよ・笑 )「恋のかけひき」の3曲が立て続けにNo.1に。UK1位、US1位(3週)
 
4. Like A Virgin/Madonna
http://www.hmv.co.jp/product/detail/769431
これまたMTVなしには語れない(しつこい・笑)、そして現在でも第一線で活躍するマドンナをスーパースターにしてしまった2nd。世界中にマドンナかぶれが出現するきっかけになった罪深き作品でもある。(笑) US1位(3週)

5. The Unforgettable Fire/焔...U2
http://www.hmv.co.jp/product/detail/26159 
ブライアン・イーノとU2の感性がドッキング・・・は意外にもU2節に聴こえてしまった。次作で世界のU2になってしまう彼等にとって最後の「らしさ」が残る作品なのかもしれない。UK1位、US12位

6. Ride The Lightning/Metallica
http://www.hmv.co.jp/product/detail/15133
ファンの間では名盤と囁かれている衝撃の2nd。キッスが得意とする手法を取り入れたり、ドラマティックな展開を見せる曲があったり、大作主義を打ち出したりと最高傑作と断言する人が多いのも納得の1枚。

7. You Broke My Heart In 17 Places/夢見るトレイシー...Tracy Ullman
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A2%E3%81%BF%E3%82%8B%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%BC-K2HD-%E7%B4%99%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E4%BB%95%E6%A7%98-%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3/dp/B000E1KNWA/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=music&qid=1208857053&sr=1-2
お茶目でキュートなイギリスの女優、シンガー、コメディエンヌでもあるトレイシーのデビュー・アルバム。一般的にはあまり知られてないかもしれないけど隠れた名盤ですぜ。PVにはあの大物が出演。↓US34位

8. Love At First Sting/禁断の刺青...Scorpions
http://www.hmv.co.jp/product/detail/48936
アメリカを意識した音作りが着実に芽を伸ばし連続トップ10入り達成。しかし毒の抜けた蠍には古くからのファンは着いていけずに失望。ジャケの発禁も本作が最後になるとは寂しいものである。(笑) US8位

9.Powerslave/パワースレイヴ〜死界の王オシリスの謎...IronMaiden
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1257193
当時衰退しつつあったNWOBHMに喝を入れた超大作5thアルバム。A面の1、2曲目でKOされたのは私だけではないでしょう。B面は長い曲ばかりで人によっては退屈かも。(笑) US21位

10.  Out Of The Cellar/情欲の炎...Ratt
http://www.hmv.co.jp/product/detail/15181
Ratt 'N' Rollなる言葉を生み出したLAメタルの代表格、ラットのデビュー盤。ウォーレン&ロビンの個性の異なるコンビのツイン・ギターはホントにカッコよかった。US7位

注) 2位は当時邦題があったが現在は使われていない


オマケ・シングル10選

1. Jump!/Van Halen
http://www.youtube.com/watch?v=8e-vgQSqNtA

2.  Pride/U2
http://jp.youtube.com/watch?v=RJCGYn_nhGQ

3. Borderline/Madonna
http://www.youtube.com/watch?v=qZ6iHEKQ9AM

4. They Don't Know/夢見るトレイシー...Tracy Ullman
http://www.youtube.com/watch?v=4K1xnVFxfw0

5. Freedom/Wham!
http://www.youtube.com/watch?v=Xrgg-6-gdkA

6. Time After Time/タイム・アフター・タイム(過ぎ去りし想い)...Cyndi Lauper
http://www.youtube.com/watch?v=3C6AXnnjgqI

7. The Reflex/Duran Duran
http://www.youtube.com/watch?v=Pgm-xrI9-9M

8. Girls Just Want To Have Fun/ハイ・スクールはダンステリア...Cyndi Lauper
http://www.youtube.com/watch?v=Tqf9PuKi63E

9. She Bop/闇夜でシー・バップ...Cyndi Lauper
http://www.youtube.com/watch?v=l_JimG2t7sY

10. Like A Virgin/Madonna
http://www.youtube.com/watch?v=Q84ifkhvF9Y

注) 6位、8位、9位は当時邦題があったが現在では使われていない
  
オマケ2・主なヒット曲PV

レッツ・ゴー・クレイジー/プリンス&ザ・レボリューション
http://jp.youtube.com/watch?v=SVY5Or9fkCI

ケアレス・ウィスパー/ワム! フューチャリング・ジョージ・マイケル
http://www.youtube.com/watch?v=DE2C8BtDrIE

ラッキー・スター/マドンナ
http://www.youtube.com/watch?v=BjWGjT5fP24

ニュー・ムーン・オン・マンデイ/デュラン・デュラン
http://www.youtube.com/watch?v=6kovtKfMM4g

愛の魔力/ティナ・ターナー
http://www.youtube.com/watch?v=_dljw-IEOWw

フットルース/ケニー・ロギンス
http://www.youtube.com/watch?v=nwBbMXYDsXw

見つめて欲しい/フィル・コリンズ
http://www.youtube.com/watch?v=sjt0av-GWak

ハロー(出逢いの扉)/ライオネル・リッチー
http://www.youtube.com/watch?v=PDZcqBgCS74

ロンリーハート/イエス
http://www.youtube.com/watch?v=ELpmmeT69cE

ゴーストバスターズ/レイ・パーカー・Jr.
http://www.youtube.com/watch?v=g4uxIo4t7xM

ミッシング・ユー/ジョン・ウェイト
http://www.youtube.com/watch?v=KuR9_kWJZgU

ダンシング・イン・ザ・ダーク/ブルース・スプリングスティーン
http://www.youtube.com/watch?v=vx05LgzpDdM

心の愛/スティーヴィー・ワンダー
http://www.youtube.com/watch?v=W3m7DWZeqH4

ロック・バルーンは99/ネーナ
http://www.youtube.com/watch?v=ngl7U-L3YLk

ユー・マイト・シンク/カーズ
http://www.youtube.com/watch?v=c8oZZJojROo

アップタウン・ガール/ビリー・ジョエル
http://jp.youtube.com/watch?v=eQE4fMmxwgg

シスター・クリスチャン/ナイト・レンジャー
http://www.youtube.com/watch?v=w1FeEezee4s

ハート・オブ・ロックン・ロール/ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
http://www.youtube.com/watch?v=v2L9aNkBXvU

忘れ得ぬ君に/シカゴ
http://www.youtube.com/watch?v=rsDAEWBuiWo

ステイト・オブ・ショック/ジャクソンズ
http://jp.youtube.com/watch?v=yqpw1dgOuw8

レッグス/ZZトップ
http://www.youtube.com/watch?v=yNvOPN1LoQ4

カモン・フィール・ザ・ノイズ/クワイエット・ライオット
http://www.youtube.com/watch?v=034M3-zMouc

ミス・ミー/カルチャー・クラブ
http://www.youtube.com/watch?v=48n0WZvRvzY

ラウンド・アンド・ラウンド/ラット
http://www.youtube.com/watch?v=bwl91d7-uEo

アウト・オブ・タッチ/ダリル・ホール&ジョン・オーツ
http://www.youtube.com/watch?v=4UDm48ImL9w

ちょっと多かったかな? (笑)

オマケ3・チャリティー

ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス/バンド・エイド
http://www.youtube.com/watch?v=8jEnTSQStGE
Bジョージのパートでなぜか笑ってしまうなぁ。(笑)

ウイ・アー・ザ・ワールド/USA・フォー・アフリカ(85年)
http://www.youtube.com/watch?v=WmxT21uFRwM
BスプリングスティーンとBディランが最高。(笑)

ティアーズ・アー・ノット・イナフ/ノーザン・ライツ(85年)
http://jp.youtube.com/watch?v=VJN3u1wAWIk
Nヤングが相変わらずヒッピーみたいですなぁ。(笑)

風の中に裸で/バンド・フォー・アフリカ(85年)
http://jp.youtube.com/watch?v=xz43diLLTP8
ネーナしか知らネーナ。(寒っ)

スターズ/ヒア・アンド・エイド(85年)
http://www.youtube.com/watch?v=qZktrrqT1A0
Y・Fat・マルムスティーンとBギルスのソロは一聴してヤツらだと分かります



MFCオーナーの感想
いよいよ1984年です。イアラさん、ありがとうございました。

ま、個人的には青春真っ只中でしたね、この年は(笑)。案外と毎日楽しく過ごしていたかもしれません。翌年は、就職活動などで、あれこれと大変な年になるのですが(笑) あと、音楽とは関係ないですが、中日ドラゴンズがもう一歩の所でセ・リーグ優勝を逃したのが、未だに残念でなりません(爆) 優勝したのは、ドラゴンズにとっては当時天敵だった広島カープだったのですが、直接対決ではドラゴンズのボロ負け。対巨人ではオールスター前に勝ち越しを決める、という好調ぶりだっただけに、カープに勝てなかったのが命取りになりました。あと2つ、カープに勝っていれば...この年のドラゴンズは、投打共に、僕の知る限り最強のチームでした。優勝して欲しかったなぁ...24年経った今でも、思い出すたび悔しいです(爆)

と、関係ない話はここまでにして、イアラさんの選んだアルバムについて触れると、メタリカ、スコーピオンズ、アイアン・メイデンのHM/HR組は、やっぱり今に至るまで未聴です。かろうじて、ラットはよく聴いてましたけど。メタリカって、意外とメジャーになるまで時間かかってたんですね(笑)

シンディ・ローパーとマドンナ、この二人は奇しくもこの年に共にメジャーになりました。いつの間にかライバルみたいになってて、マドンナ派・シンディ派、なんて感じでしたね。もちろん、僕はマドンナ派(笑)。あまりシンディって好きでなかったんですが、イアラさんはお気に入りだったようで、シングルにも3曲入れてますね^^ あと、イアラさんも選んでませんが、ブルース・スプリングスティーンもバカ売れしました。その『ボーン・イン・ザ・USA』、ジャケットも相俟って、1984年のアメリカを象徴する一枚だったような気がします。「ダンシング・イン・ザ・ダーク」のPVで、客席の女の子をステージに上げて一緒に踊る、という場面が不評だったようですが、その翌年の来日公演でも、しっかり同じ事してたとか。でも、それは仕込みだった、なんて話も後に聞きました(笑)

トレイシー・ウルマンに関しては、「夢見るトレイシー」より、その次の「ブレイクアウェイ」が好きでした。余談ですが、この「夢見るトレイシー」日本のBabeというアイドル・デュオがカバーしてました。ご存知でした?(笑) シングルではなく、アルバム・トラックでしたけど、なかなか良い出来でした。

そういえば、チャリティー・シングルもありました。バンド・エイドって、この年だったんですね。USA・フォー・アフリカの方が印象強かったもんで^^;。カナダとドイツのチャリティーのは、初めて見ました。なんというか、曲はともかく、PV自体は完全にアメリカに負けてますね(笑) でも、そのバンド・エイドをきっかけに、ミュージシャンが集合してのチャリティー・レコードが、この後80年代後半まで流行りましたよね。「サン・シティ」とか(これは、チャリティーとは少し違うのか?)ファーム・エイドとかフェリー・エイドとか。その精神は、今でも日本の「じゃがいもの会」や「アクト・アゲインスト・エイズ」といったチャリティー・コンサート・イベントに受け継がれているのでしょう。「じゃがいもの会」は終わったそうですが。

ま、そんな訳で、ヒットチャート上では、第二次ブリティッシュ・インベイジョンも落ち着いて、実力のあるアーティストが定着し、LAメタルも着実に浸透、大物たちはヒット連発、プリンスやマドンナといった、今も活躍する新勢力が台頭し、と平和な年だったかと思います。

それはそうと、余談ですが、イアラさんがヘスト・アルバムに『フットルース』を入れなかった理由として、「今じゃまったく聴かないから」とおっしゃってますけど、その点では、僕は違いますね。今は聴かなくても、当時よく聴いてたのは入れています。あくまでも、オールタイムなベストではなく、この年のベストな訳ですから。逆に、この頃は聴いてなくて、数年後に愛聴盤になった、というのは入れてません。リアルタイムではなくなるので。

あ、それと、グレン・フライの『オールナイター』に「ヒート・イズ・オン」が入ってないのは当然で、アルバムが出た後にヒットした曲ですからね。しかも、映画の曲だし。後に、一曲差し替えて『オールナイター』に収録されましたが、カットされたのは「ベター・イン・ザ・USA」だったと思います。CD化されたとき、オリジナル盤に「ヒート・イズ・オン」「ユー・ビロング・トゥー・ザ・シティ」がボーナストラックとして追加されました。

という訳で、次は激動(?)の1985年ですね。お待ちしてます。よろしくお願いします。


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