1980年
私が洋楽の玄関に入ってきたのが今回の80年なのであります。とは、言ってもここではまだ兄の影響でビートルズを聴くようになっただけのことで、リアルタイムの音楽を聴くようになるまでもう少しかかります 。 この年の9月頃だったかラジオでビートルズの特集があり、兄がそれにハマってカセットテープにエア・チェックしたものを無理矢理私に聴かせるようになったのがキッカケでした。イアラ少年まだ小学5年のことです。さすがに英語が全く分かりませんから最初は抵抗がありました。(笑) しかしさすがはビートルズというべきなのか。英語の分からない小学生を虜にするまでさほど時間はかからなかったのです。 そしてその年の暮れにあの悲しい事件がありました。ジョン・レノン凶弾に倒れる・・・。 思えばこの事件があってからビートルズ熱が加熱したような気がします。この時点で私が現在のようなキチガイになるとは誰が予想したでしょうか? (笑) さすがにまだレコードを買えるような小遣いはもらってなかったし、中古屋もなく、レンタルはあったけど存在を知らずにただひたすらラジオでエア・チェックする日々が続きます。 あとこの年にはツェッペリンの名ドラマー、ジョン・ボーナムが死去し年末にはツェッペリンが正式に解散を表明。ジョン・レノンの死といい確実に1つの時代が終わったことを感じさせてくれました。 年間ランキングではシングルがブロンディの「コール・ミー」が、アルバムがピンク・フロイドの「ザ・ウォール」がそれぞれ首位を獲得。 主なヒット曲とアルバムは次の通り。(今回から趣向を変えます・笑) シングル アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2)/ピンク・フロイド 1位 マジック/オリヴィア・ニュートンジョン 1位 他にザナドゥ 8位 ロック・ウィズ・ユー/マイケル・ジャクソン 1位 他にオフ・ザ・ウォール 10位 あの娘が消えた 10位 愛の証し/キャプテン&テニール 1位 愛という名の欲望/クイーン 1位 他に地獄へ道づれ 1位 カミング・アップ/ポール・マッカートニー 1位 ロックン・ロールが最高さ/ビリー・ジョエル 1位 他にガラスのニューヨーク 7位 ローズ/ベット・ミドラー 3位 エスケイプ/ルパート・ホルムズ 1位 他にヒム 6位 カーズ/ゲイリー・ニューマン 9位 ロスト・イン・ラブ/エア・サプライ 3位 他にオール・アウト・オブ・ラブ 2位 リトル・ジニー/エルトン・ジョン 3位 風立ちぬ/クリストファー・クロス 2位 他にセイリング 1位 ノー・モア・ティアーズ/バーブラ・ストライザンド&ドナ・サマー 1位 言いだせなくて/イーグルス 8位 他にロング・ラン 8位 セーラ/フリートウッド・マック 7位 他にタスク8位 エモーショナル・レスキュー/ローリング・ストーンズ 3位 アルバム グレイテスト・ヒッツ/ドナ・サマー 1位 グレイテスト・ヒッツ/ビー・ジーズ 1位 ザ・ウォール/ピンク・フロイド 1位 奔馬の如く/ボブ・シーガー&シルバー・ブリット・バンド 1位 ホールド・アウト/ジャクソン・ブラウン 1位 ザ・リバー/ブルース・スプリングスティーン 1位 グレイテスト・ヒッツ/ケニー・ロジャース 1位 オフ・ザ・ウォール/マイケル・ジャクソン 3位 破壊/トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ 2位 真夜中の恋人たち/パット・ベネター 12位 ローズ/サウンドトラック 12位 南から来た男/クリストファー・クロス 6位 愛しのキッズ/プリテンダーズ 9位 牙/フリートウッド・マック 4位 と、まぁ、これぐらいにしておきましょう。 最初からこの形の方がよかったですね。(笑) まぁ、いいか。 クリストファー・クロスはグラミー賞の主要4部門を独占したことでも話題になりましたね。 さて、オーナーさんの10選との比較ですが、「ギルティ」「ザナドゥ」「ザ・ゲーム」「ダブル・ファンタジー」「エモーショナル・レスキュー」「オートアメリカン」と久々に6枚も一致。(笑) 「ギルティ」はやはりバリー・ギブ効果でしょうか? 残りの4枚ですが、「フリーダム・ポイント・ゼロ」「オーバー・ザ・トップ」「フリートウッド・マック・ライヴ」の3枚は私も持っていますし愛聴盤であります。JAに関しては「ドラゴン・フライ」「レッド・オクトパス」「地球への愛にあふれて」あたりをよく聴きました。残る1枚のUKですがこれは未聴です。 ジョン・ウェットンが参加したバンドってことで2枚ぐらい持ってたハズですがほとんど記憶にもありません。(苦笑) ってことで次回も楽しみですね。 あと今回からシングル10選をYouTubeで見つけた映像を紹介しますので合わせてお楽しみ下さい。 これはないだろうと思うものでもあったのでビックリです。今さらながら。 1. Back In Black...AC/DC http://www.hmv.co.jp/product/detail/231187 ボン・スコットの死を乗り越えたAC/DCが新ヴォーカリスト、ブライアン・ジョンソンを迎えて放つ必殺の一撃。これまで以上にハイ・ヴォルテージなロックン・ロールを聴かせてくれる。US4位 2. Guilty/Barbra Streisand http://www.hmv.co.jp/product/detail/853005 バリー・ギブがプロデュース&2曲のデュエットを披露しているおかげかバーブラが苦手という人でもこれはイケる。捨て曲ナシの一家に一枚。US1位(3週) 3. Xanadu/Original Soundtrack http://www.hmv.co.jp/product/detail/482671 オリヴィアとELOによる最高のコラボレーション。ELOサウンドとの合体によりオリヴィアの魅力が数段パワーアップ。前半はオリヴィア、後半はELOという構成。US4位 4. The Game/Queen http://www.hmv.co.jp/product/detail/1087213 意外にも初の、そして唯一の全米No.1アルバム。全体的にかなりポップだけど後追い世代には全く抵抗ナシ。(笑) 髭のフレディは当時はさぞ強烈だったんだろうなぁ。。。UK1位、US1位(5週) 5. Blizzard Of Ozz/ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説...Ozzy Osbourne http://www.hmv.co.jp/product/detail/848323 ブラック・サバスを脱退したオジーが自らのバンドを率いてカムバック。若き天才ギタリスト、ランディ・ローズのプレイがとにかくカッコイイ。US21位 6. Double Fantasy/John Lennon & Yoko Ono http://www.hmv.co.jp/product/detail/2625079 涙なくして聴けないジョンの遺作。ヨーコさんの曲とジョンの曲が交互に収録されている。しかしヨーコさんの「キス・ミー・ラヴ」(←通称ね)はちょっとなぁ。。。(苦笑) US1位(8週) 7. Glass Houses/グラス・ハウス...Billy Joel http://www.hmv.co.jp/product/detail/547595 ピアノマンと呼ばれることに抵抗を感じたビリーが放つロケンロールな作品。かなり無理してる感じが分かりますねぇ。UK9位、US1位(6週) 8. Emotional Rescue/The Rolling Stones http://www.hmv.co.jp/product/detail/1470329 80年代に入っても衰えを知らないのストーンズの面目躍如といった1枚。キースの歌う2曲が特にイイ。UK1位、US1位(7週) 9. Autoamerican/Blondie http://www.hmv.co.jp/product/detail/1418541 ラップ、ファンク、スタンダード、ディスコなど前作にも増してバラエティに富んだ作品。元々はパンクだったのが信じられない成長ぶりに脱帽。US7位 10. Iron Maiden/鋼鉄の処女...Iron Maiden http://www.hmv.co.jp/product/detail/1257198 パンクの存在なくして決して生まれることのなかったニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル。そんな流れから誕生したメイデンのデビュー作。 オマケ・シングル10選 1. Xanadu/Olivia Newton-John & Electric Light Orchestra http://www.youtube.com/watch?v=7m1UWSD-FaA 2. Woman In Love/Barbra Streisand http://www.youtube.com/watch?v=BHqAllSQ_eM 3. Call Me/Blondie http://www.youtube.com/watch?v=SpybLpYyorI 4. (Just Like) Starting Over/John Lennon http://www.youtube.com/watch?v=iAJ2AoEwDvY 5. The Tide Is High/夢見るNo.1...Blondie http://www.youtube.com/watch?v=FbMYwuAHK_4 6. Boat On The River/Styx http://www.youtube.com/watch?v=-rRvSwKCCPY 7. Don't Ask Me Why/Billy Joel http://www.youtube.com/watch?v=AtEAu80TbCs 8. Coming Up/Paul McCartney http://www.youtube.com/watch?v=xvEQmyoP18E 9. Another One Bites The Dust/地獄へ道づれ...Queen http://www.youtube.com/watch?v=hMenB9Ywh2Q 10. Magic/Olivia Newton-John http://www.youtube.com/watch?v=-_Ui17J62ao 補足) 3位は公式のPVもあったけどしょーもないのでコレにしました。 7位はPVが存在するけど見つからなかったのでコレを選びました。 |
MFCオーナーの感想 |
ついに80年代に突入です。イアラさんも、洋楽ファンの仲間入りを果たした年という事で、おめでとうございます(笑) 前回、1979年は個人的には最良の年だった、と書きましたが、一転して、1980年はなんとなくテンション低い年となりました(笑) 音楽界も、あのジョン・レノンが射殺される、という大事件が起こり、やはり転換期だったのでしょう。ホール・マッカートニーが日本入国寸前に大麻不法所持で捕まり、来日公演は中止、なんてショッキングな事件もありました。ジョン・ボーナムも死んでしまったし...僕自身は高3となり、いよいよ大学受験を控える時期になっていました。そりゃ、テンション下がるわな、ガールフレンドにも振られたし(爆) さて、気を取り直して(爆)、この年のイアラさんのセレクトは、僕と6枚一致しているという事で、4年ぶりですかね、これだけ一致するのは(笑) 思い出多いアルバムもたくさんあるので、久々に一枚づつ解説かましてみましょう(いーよ、どーでも) 『バック・イン・ブラック』 残念ですが、未聴です(いきなりかよ)。前にも言いましたが、高校生の頃はハード・ロックはほとんど聴いてませんでした。AC/DCに限らず、スコーピオンズもホワイトスネイクもレインボーも、ろくに聴いてません。もちろん、巷で売れてる、というのは知ってましたけどね^^; 『ギルティ』 これは名盤ですよ。正に一家に一枚。大賛成です(笑) バリー・ギブ効果もあるでしょうが、バーブラもこの頃はヒット連発、正に時の人二人が組んだという訳で、売れないはずはないのです。しかも、内容も素晴らしいし。 『ザナドゥ』 実は、友人がテープに録音してくれたのを聴いてたのですが、ELOサイドはほとんど聴いてません(爆) 来る日も来る日もオリビア・サイドのみ(爆) 全米No.1になった「マジック」はもちろんですが、クリフ・リチャードとのデュエット「恋の予感」、チューブスと組んだ「ダンシン」など、オリビア・サイドは捨て曲なし。片面だけで星5つあげたいくらい(爆) 『ザ・ゲーム』 クイーンはこのアルバムでついに、シングル及びアルバム両部門での全米No.1を成し遂げる訳ですが、確かにコンパクトにまとめたアルバムという印象でしたね。リアルタイム派ですが、別に気になりませんでしたけど(笑) ただ、周囲のクイーン・ファンが確実に少なくなっていた時期ではありました。ほとんど孤立寸前でしたよ(笑) それにしても、クイーンの全米No.1、本当に嬉しかったです(涙) 『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』 すいません、これも今に至るまで未聴です^^; 『ダブル・ファンタジー』 本当に衝撃的でした。ニュースを聞いた時の事は未だに覚えてます。頭が真っ白になりました。11年後のフレディの時は、卒倒寸前でしたが(笑) ま、亡くなる直前に出たばかりだった「スターティング・オーバー」が気に入っていて、復活したジョン・レノンに期待もしていただけに、本当にショックでした。このアルバムは、当時エアチェックして聴いてました。ヨーコさんの曲も一緒に(笑) 今にして思うと、復帰第一作にしては、軽い作りのような気もしますけど、さすがジョン・レノン、良い曲が多いです。 『グラス・ハウス』 いきなりロックン・ロールなアルバムだった訳ですが、ビリー・ジョエル自身も、バンクやニューウェイブを意識してたのでしょうか? 同じ年のリンダ・ロンシュタットの『激愛』も、かなりニューウェイブに接近した内容で、当時『グラス・ハウス』と対で語られていたような記憶があります。 『エモーショナル・レスキュー』 ストーンズの中では地味な部類でしょうけど、好きなアルバムです。詳しくはブログで(笑) 『オートアメリカン』 「ハート・オブ・グラス」以降、ブロンディは気になる存在でした。『恋のハート・ビート』も聴いてましたよ。僕は「涙のユニオン・シティ」がイチオシですが(笑) この『オートアメリカン』は、ほんとバラエティに富んだ、楽しいアルバムでしたね。 『鋼鉄の処女』 すいません、未聴です^^; こうして見ると、イアラさんと被ってないのは、HR/HM系ばかりですね(爆) シングルは、今回からYouTube映像付きという事で、否が応でも懐かしさ倍増です(爆) さすがにこの頃のは、大半が初めて見る映像ですね。オリビアもデボラも、まだ若くてキレイだっなぁ(爆) ポール・マッカートニーの「カミング・アップ」はドーナツ盤買いました。この曲と、アンブロージアの「ビゲスト・パート・オブ・ミー」は、個人的には1980年のベスト・シングルですね。 という訳で、イアラさんも洋楽に目覚めたことだし(爆)、次回以降がさらに楽しみです。お待ちしてますよ。YouTubeもよろしく(笑) |