1979年
年間ランキングではシングルはナックの「マイ・シャローナ」が、アルバムはビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」がそれぞれ首位を獲得。 シングル部門ではビー・ジーズ、ドナ・サマー、ブロンディ、シック、ビリー・ジョエル、ピーチズ&ハーブ、バーブラ・ストライザンド、ヴィレッジ・ピープル、シスター・スレッジ、リトル・リヴァー・バンド、アース・ウインド&ファイア、フォリナーらが、アルバム部門ではビリー・ジョエル、ドナ・サマー、スティクス、ブロンディ、カーズ、ヴァン・ヘイレン、ヴィレッジ・ピープルらがそれぞれ活躍した。 この年は前年に引き続きディスコ・ブームが継続中でドナ・サマー、ヴィレッジ・ピープルらが大活躍した。ビートルズの再来と話題になった偉大なる一発屋ナックも忘れることができないアーティストだ。2nd以降もいい曲あるんだけどなぁ。。。 ビー・ジーズがこの年もNo.1ヒットを連発し「失われた世界」「哀愁のトラジディ」「ラヴ・ユー・インサイドアウト」と前年に引き続き実に6曲連続1位の新記録を作った。正にビー・ジーズ・フィーヴァーだったのである。 元セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスが恋人ナンシーの後を追うように死去したのもこの年のこと。彼の人生こそパンクそのものであった。 さて、恒例のオーナーさんの10選との比較ですが、一致するのはツェッペリンとスティクスだけだったりする訳ですが、他は全て持っていますしどれも愛聴盤ばかりです。 この中では「ブレックファスト・イン・アメリカ」と「キャンディ・オーに捧ぐ」が特に好きです。 スーパートランプもアメリカではイマイチ受けが悪かったようで一発屋のイメージが強いです。 カーズはチャート的には成功しているけどヒットメーカーとしての印象が薄いのはどうしてでしょう? (笑) デビュー盤の「錯乱のドライブ」が最高18位なのに年間ランキングでは4位というのはブッたまげました。 さて、いよいよ70年代も終わり私のリアルタイムがようやく近付いてくる訳でこれからも楽しみです。(笑) 1. In Through The Out Door/Led Zeppelin http://www.hmv.co.jp/product/detail/189173 新たな挑戦を試みた野心作だが結果的には最後のオリジナル・アルバムに。サンバのリズムやロカビリーにビックリ仰天!! UK1位、US1位(7週) 2. Eat To The Beat/恋のハートビート...Blondie http://www.hmv.co.jp/product/detail/1418544 前作より更にポップに、サウンドも幅広く変化の4作目。当時としては異例のアルバムのイメージ・ビデオ集(要はPVなんだけど)もよかったなぁ。US17位 3. Reggatta De Blanc/白いレガッタ...The Police http://www.hmv.co.jp/product/detail/1230413 2作目にしてイギリスを代表するアーティストに。楽曲もいいけどリズムがスゴイ。UK1位、US25位 4. London Calling/The Clash http://www.hmv.co.jp/product/detail/998356 クラッシュが単なるパンク・バンドでないことを証明してみせた傑作2枚組。彼等をパンクだと思って未聴の人は人生を損していますよ。UK9位、US27位 5. Highway To Hell/地獄のハイウェイ...AC/DC http://www.hmv.co.jp/product/detail/910338 世界進出を目指した極上のロックを聴かせてくれる傑作。しかし皮肉にもボン・スコット最後の作品に...。US17位 6. Love Drive/Scorpions http://www.hmv.co.jp/product/detail/24287 ギタリスト交替によりサウンドが変化。ポップになってファンでなくとも聴きやすいと思われる作品。ジャケも発禁継続中。(笑) 7. Live Rust/Neil Young http://www.hmv.co.jp/product/detail/30219 ニール先生にとって2作目の映画のサントラでもある集大成ライヴ2枚組。US15位 8. Budokan/武道館...Bob Dylan http://www.hmv.co.jp/product/detail/78502 ディランがついにやって来た。初来日公演を収録した2枚組ライヴ。代表曲をズラリと並べているもののそのアレンジは全く違うものに。UK4位、US13位 9. Cornerstone/Styx http://www.hmv.co.jp/product/detail/21612 中途半端なプログレから脱却してアメリカを代表するポップ・バンドに転身した傑作。No.1ヒットになった「ベイブ」もいいけどやっぱり「ボート・オン・ザ・リヴァー」ですな。US2位 10. The Wall/Pink Floyd http://www.hmv.co.jp/product/detail/268484 壁をテーマにしたフロイド最大のコンセプト・アルバム。5がNo.1シングルとなったこともあってか比較的ポップス・ファンにも受け入れやすい...かな。UK3位、US1位(15週) オマケ・シングル10選 1. Honesty/Billy Joel 2. Message In A Bottle/孤独のメッセージ...The Police 3. London Calling/The Clash 4. Dreaming/Blondie 5. Walking On The Moon/The Police 6. Crazy Little Thing Called Love/愛という名の欲望...Queen 7. I Was Made For Lovin' You/ラヴィン・ユー・ベイビー...Kiss 8. My Life/Billy Joel 9. The Logical Song/ロジカル・ソング...Supertramp 10. Too Much Heaven/失われた世界...Bee Gees 注) 9位はアルバムでは邦題があるがシングルにはない |
MFCオーナーの感想 |
イアラさんのベスト・アルバム企画、いよいよ1979年までやって参りました。イアラさん、ありがとうございます。 この1979年なんですが、個人的にも印象深い年でありまして、高校2年だったのですが、一年前から始めたドラムも上達してきまして、部活動(吹奏楽部)も実に楽しくなり、毎日ウキウキと学校へ行っていた気がします。修学旅行(京都・奈良・広島)も楽しかったなぁ。ついでに言うと、ガールフレンドなんかも出来たりして(爆)、私生活は大変に充実していました。趣味の世界はと言うと、毎週土曜日にはラジオ関東の『全米TOP40』を聴く生活が定着しまして、またこの頃のヒット・チャートは実に面白かったのです。相変わらず、年に3〜4枚程度しかLPが買えませんでしたけど、必死でエアチェックしたり友人に借りたりして、あれこれ一所懸命聴いてました。ほんと、1979年は我が生涯でも最高の年であったかもしれません(笑) そんな1979年、どんなアルバムが評判になっていたかというと、やはりレッド・ツェッペリンとイーグルス、この英米の2大トップバンドの3年ぶりの新作が、巷の話題を独占してましたね。世間の期待が大きかった分、失望もそれなりに大きかったようで、どちらも賛否両論入り乱れていたような気がします。確かに、両方とも、前作とは全く違った雰囲気の内容で、確かに当時の僕も肩透かし喰ったような印象がありますし。けど、ツェッペリンの『イン・スルー・ジ・アウトドア』は何度か聴いてるうちにハマりました。サンバやロカビリーには驚きましたけど、大作「ケラウズランブラ」は、ツェッペリンのイメージとはやや違いましたが、十分にカッコ良かったし、「サウス・バウンド・サウレス」や「オール・マイ・ラブ」も好きでした。ツェッペリンに関しては、それほど熱心なファンではなかったので、却って馴染みやすかったのかもしれません。 対するイーグルスの『ロング・ラン』、これは今聴いても陰鬱で、今イチ好きになれません。タイトル曲は好きでしたが。B面を聴いてると、滅入ってくるような感じがありました(笑) イアラさんもこのアルバムは選んでませんから、多分僕と同じ印象を持ったのでしょうか?(笑) ヒット・チャートに於いては、なんといってもナックの「マイ・シャローナ」なんですが、こうしたアメリカン・ニューウェイブの他、シック、グロリア・ゲイナー、アニタ・ワード、ピーチズ&ハーブ、ビレッジ・ピープルらのディスコ勢、ドゥービー・ブラザーズ、ロッド・スチュワートらの中堅どころ、などが入れ乱れていた当時のヒット・チャートは、本当に刺激的でした。もう、土曜の夜が待ち遠しかったのなんの(爆) 中でも、ドナ・サマーは前年のNo.1になった「マッカーサー・パーク」から連続して「ヘブン・ノウズ」「ホット・スタッフ」「バッド・ガールズ」「ディム・オール・ザ・ライト」「オン・ザ・レイディオ」のTOP10ヒットを放ち、1980年初頭に至るまで、TOP40から彼女の曲が消えた事がない、という大活躍。アルバムも売れて、1979年はドナ・サマーの年だったと言っても、過言ではないでしょう。 イアラさんも触れてますが、この年突如スーパートランプが大ヒットを放ちました。ま、突如というのは失礼かな。それまでにも、アメリカでチャート・インしたアルバムはありましたからね。この『ブレックファスト・イン・アメリカ』は、ジャケットに映っている女性がプロモーションで来日する、というミョーな話題もあり、日本でも売れました。タイトル曲はCMに使われてましたし。カーズについては、この頃はアルバム・アーティストという感じでした。TOP10ヒットは、1982年の「シェイク・イット・アップ」までなかったのでは? でも、実は僕はカーズのアルバムは『グレイテスト・ヒッツ』しか持ってなくて^^;、今となってはシングル・ヒットのバンドという印象です。スリー・ドッグ・ナイトと同じような感じ(笑) という訳で、ほんと最良の年でした1979年は(笑) 次の1980年は、いよいよイアラさんの洋楽元年という事で、これまた楽しみです。 |