みんなの名盤

投稿No.097 イアラさんの

ロックの道は1日にしてならずぢゃ
−1976年編−


1976年

年間ランキングでは、シングルがポール・マッカートニー&ウイングスの「心のラヴ・ソング」が、アルバムがピーター・フランプトンの「フランプトン・カムズ・アライヴ」がそれぞれ首位を獲得。
ポールはソロになってから初の年間1位でビートルズ時代を含めると何と3回目になる。
アルバムのフランプトンも初のライヴ・アルバムの年間1位ということでこの年の話題の人となった。しかも2枚組だし。
シングル部門ではポール・マッカートニー&ウイングス、エルトン・ジョン、シルヴァー・コンヴェンション、イーグルス、ビー・ジーズ、ゲイリー・ライト、ダイアナ・ロス、ドクター・フック、エアロスミス、フリートウッド・マック、キッス、ダリル・ホール&ジョン・オーツ、アース・ウィンド&ファイア、クイーン、バリー・マニロウ、ベイ・シティ・ローラーズ、ピーター・フランプトンらが、
アルバム部門ではイーグルス、キッス、ジョン・デンヴァー、エアロスミス、キャプテン&テニール、ポール・マッカートニー&ウイングス、シカゴ、ダイアナ・ロス、デヴィッド・ボウイらがそれぞれ活躍した。

さて、オーナーさんの10選と比較してみると何と6枚も一致しています。(嬉)
うちクイーンはオーナーさんは77年としてますが、これは本国では76年、日本では77年になってからなのリリースなので、まぁ、一致するということで。(笑)
「地獄のロック・ファイア」「ロックス」は私は泣く泣く落としたので、もしかしたら8枚も一致していたかもしれませんね。こんなにシンクロするのは後にも先にもないでしょうね。(笑)
残る3枚はまたしても聴いたことないです。(汗) スウィートやレイナードはなぜか興味を持てなかったです。聴かず嫌いという訳でもないですが。
ってことで次回にも激しく期待です。(笑) またまた大きなムーヴメントがやってきますね。


1. Desire/欲望...Bob Dylan
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1852575
ディランが苦手という人もこれはイケる!! 全編エミルー・ハリスのコーラスとヴァイオリンがとても効果的。これが名盤扱いされてないのは何故? UK3位、US1位(5週)

2. Hotel California/Eagles

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2653830
イーグルスのみならず70年代を代表する名盤中の名盤。一家に一枚。US1位(8週)

3. A Day At The Races/華麗なるレース...Queen

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1087244
グループによる初のプロデュースのせいかやや地味な印象もあるが、楽曲はバラエティに富んでおりクイーンらしさを感じさせてくれるアルバム。UK1位、US5位

4. Black And Blue/The Rolling Stones

http://www.hmv.co.jp/product/detail/179059
このアルバムのファンキーさは間違いなく本作から参加のロン・ウッドが持ち込んだもの。もしかしたらストーンズ・ファン以外には受け入れられないかも。。。UK2位、US1位(4週)

5. Rainbow Rising/虹を翔る覇者...Blackmore's  Rainbow

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1270779
リッチー、ロニー、コージーの三頭体制で作り上げたハード・ロック教典。何と言ってもB面(死語)の2曲が最高!!

6. Wired/Jeff Beck

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1410119
インスト屋ベックの第2弾。よりフュージョン&ジャズに傾倒した必殺の一枚。US16位

7. Destroyer/地獄の軍団...Kiss

http://www.hmv.co.jp/product/detail/443291
泣く子も黙るキッスの「地獄シリーズ」だが、中身は意外と軽いハード・ロックン・ロール。US11位

8. Presence/Led Zeppelin

http://www.hmv.co.jp/product/detail/189154
全面的にエレキ・ギターをフューチャーしたハード・ロック・アルバム。ジョン・ボーナムのドラムは魔法のようだ。(ツェッペリン渋谷の言葉を拝借・笑)UK1位、US1位(2週)

9. Boston/幻想飛行...Boston

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1380982
現在でもデビュー・アルバムの最高売り上げを記録する宇宙船ボストン号。美しいコーラスとギターの絡みが絶妙。US3位

10. Dreamboat Annie/ハート宣言...Heart

http://www.hmv.co.jp/product/detail/9815
ツェッペリン信者でもある美人姉妹アン&ナンシーを擁するハートのデビュー盤。意外にもテクニックのあるナンシーのギター・プレイに注目。US7位

注) 10位は当時邦題があったが現在では使われていない。


オマケ・シングル10選


  1. If You Leave Me Now/愛ある別れ...Chicago
  2. Somebody To Love/愛にすべてを...Queen
  3. Anarchy In The U.K./Sex Pistols
  4. Don't Go Breaking My Heart/恋のデュエット...Elton John & Kiki Dee
  5. Hard Luck Woman/Kiss
  6. Say You Love Me/Fleetwood Mac
  7. Crazy On You/Heart
  8. Beth/Kiss
  9. Rhiannon/Fleetwood Mac
10. You're My Best Friend/マイ・ベスト・フレンド...Queen



MFCオーナーの感想
いよいよ来ました「1976年編」、素晴らしいラインアップですね。一気にあの頃にフラッシュバックです(笑) 今回のコメントはめちゃな長くなりそうな予感(爆)
イアラさんの10選と僕のとの比較ですが、今回は確かに共通するの多いですね。MFCのゲストブックで、喜楽院さんの期待の書き込みに対して、僕がその辺のアルバムはイアラさんは選んでいないのではないか、と書いたのを見て、修整してきたかのような錯覚に陥っております(笑) 前にも書きましたけど、この頃は何聴いても新鮮で衝撃的な時期だったので、僕も10枚選ぶのに物凄く苦労した訳で、イアラさんもきっとそれは同じでしょうね。なにせ、『ロックス』を落とさねばならない状況にまで追い詰められていたのですから(笑) それでも尚、一致するのが多かったという事実に、やはり時を経ても名盤は名盤であり続けるのだ、という事を実感しております(やや意味不明)。
スイートは聴いてないとの事ですが、このバンドほど当時と現在とでは評価に落差があるバンドも珍しいでしょう。とにかく、1976年当時はラジオでスイートが流れない日はなかったくらいで、下手するとクイーンより人気あったかもしれません。この年の来日公演も大成功だったようですし、間違いなくスイートは最もホットなバンドでした。今スイートが好き、という人の大半は間違いなく、リアルタイムで「フォックス・オン・ザ・ラン」やら「アクション」やらにハマっていた人たちです。
あと、絶対共通するはずはないのですが(笑)、デビッド・キャシディも当時人気で、よくかかってました。ブルース・ジョンストンらが協力した、グレードの高いポップ・アルバムです。CD化はされてませんが、この頃の音源を集めた編集盤が出ています。このキャシディといいスイートといい、1976年を強烈にイメージさせる名前ですね、僕にとっては。
さて、イアラさんの10選ですが...

『欲望』
実はこれも好きなんです。ディランはほとんど聴いてませんし、まともに聴いたのはこれだけです。が、当時から気に入っていました。金があったら買っていたでしょう(笑)。イアラさんおっしゃるように、ディランのアルバムの中では、当時売れたにもかかわらず、今ではさほど評価は高くないようですが、確かにディランのイメージとは違うような感じもしますね。今評価されている、ディランのルーツ的アプローチというのは、『欲望』には感じられません。むしろ、もっとエキゾチックな雰囲気があります。曲調もそうですが、全編にフューチャーされているパイオリン(by スカーレット・リベラ)による部分も大きいのでしょう。意外と異色作なのではないでしょうか。つー訳で、今『欲望』聴きながら書いてます(笑)
『ホテル・カリフォルニア』
このアルバムが好き、というより、とにかくよく聴いたという点で、忘れられないアルバムです。タイトル曲や「ニュー・キッド・イン・タウン」は、歌詞も覚えてます(笑) 詳しくはブログ参照のこと(笑)
『華麗なるレース』
初めて買ったクイーンのLPがこれでした、という事でやっぱり忘れられません(笑) こちらも、詳しい事はブログで(爆)
『ブラック・アンド・ブルー』
これも衝撃でした。一曲目の「ホット・スタッフ」を聴いた瞬間、正に金縛り状態(笑) 某誌でも言及してましたが、このアルバムもストーンズの中では異色の部類ですね。このファンキーさは、ロン・ウッドよりゲストながらも大活躍のビリー・プレストンがもたらしたような気もします。
『虹を翔ける覇者』
う〜む、衝撃でした(こればっかし...爆)。B面の大作2曲もいいですが、オープニングの「タロット・ウーマン」のカッコよさには言葉もありません。あのシンセによるイントロは、分かっていてもゾクゾクします(笑) 2曲目の「ラン・ウィズ・ザ・ウルフ」も有名ではありませんが、カッコよくて好きな曲です。
『ワイアード』
周囲のギター小僧たちが、どいつもこいつも「レッド・ブーツ」や「蒼き風」を必死でコピーしていた、1976年中学2年の夏でした(トオイメ)
『地獄の軍団』
見た目で敬遠していたキッスですが、一転して好きになってしまったのが「狂気の叫び」でした。今でも、あれだけキャッチーなハードロック・ナンバーには出会えていないような気もします。アルバム自体は、キッスにしてはSEなども効果的に使って、言うなれば『サージェント・ペパーズ』みたいな位置付けでしょうか(笑)「デトロイト・ロック・シティ」から「暗黒の帝王」への流れは絶品です。
『プレゼンス』
リアルタイムで初めて聴いたツェッペリンがこれです。「アキレス最後の戦い」は、確かに凄かった。個人的には短めの「ロイヤル・オルレアン」が好きでしたが(笑)
『幻想飛行』
間違いなくボストンの最初にして最高傑作です。何といっても曲が素晴らしい。「宇宙の彼方へ」だけではありません。捨て曲なしです。詳しくは、やっぱりブログで(爆)
『ハート宣言』
今回の10選で、唯一未だに聴いてないのが、これです。カナダ出身でアメリカでじわじわ人気出てる、という事だけは、ミュージック・ライフ経由で知ってました(笑) ハートが日本で人気出たのは、やはり翌年の「バラクーダ」からでしょうね。

と、なんと、初めて10枚全てにコメントを入れてしまいました(爆) ま、それだけ、思い入れの強いアルバムたちであり、そういう年だったという事ですね、1976年は。小さなラジカセで、暑い夜にFMで一所懸命エアチェックしてたことを、昨日の事のように思い出してしまいます。
という訳で、悪い予感は的中して、コメント長くなりました(爆) イアラさん、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。大きなムーブメントってのは、アレですね。個人的には、別に大きいものではありませんでしたが(笑) 楽しみにしております。


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