ナァーック!!といっても、エド・はるみの芸のBGMのアレではありません。というかそれは前回やったしね。今回取り上げる「ナック」は、バンド名でも60年代の映画でもなく、僕が子供のころに見ていたアニメの制作会社のひとつ。要は掲示板で昔のアニメの話題が好評だったので、調子に乗ってもうちょっと引っ張ってみよう、と。そういうことなのです。
当然のように僕もテレビっ子で、アニメ漬けで育ちました。しかしそんな中でもナック制作の番組はマイナーでした(12ch系での放送が多かったのも一因)。しかし、どの作品にも共通して形容しがたい独特のB級感があったのを、子供心に覚えています。 株式会社Knackは1967年、手塚治虫率いる虫プロの文芸部にいた西野清市(現・聖市)氏が内外の有志とともに独立して始まりました。そして1970年、「いじわるばあさん」のアニメ化を手がけて名前を知られるようになります。それ以降の作品を動画で見てみると…。 正義を愛する者 月光仮面(1972) http://jp.youtube.com/watch?v=InZrxe1QdwM 有名な実写版に比べて、主題歌の曲がリニューアルされている。 アストロガンガー(1972〜73) http://jp.youtube.com/watch?v=oBwdMjH-0kU 一応巨大ロボットアニメの元祖らしい(微妙に違うような気もするが)。主人公がガンガーと合体することで、見ている子供たちが一緒に戦っているような気にさせる演出はさすがだ。 チャージマン研!(1973) http://jp.youtube.com/watch?v=H9lpCPnT0KY http://jp.youtube.com/watch?v=NFqWJtLAa9Q 10分間番組のため、本編は5分少々しか時間を使えない。その中に子供たちが期待しているものをキッチリ詰め込む「限界設計」ぶりに感動。 ダメおやじ(1974) http://jp.youtube.com/watch?v=K4wJr1XkMGI これは見ていた(もちろん再放送だけど)。ひたすら悲惨にいびられまくるダメおやじに戦慄したもの。これと北杜夫のマンボウシリーズに、小さいうちから結婚に対するトラウマを植えつけられたような気がする。 ドン・チャック物語/新ドン・チャック物語(1975〜78) http://jp.youtube.com/watch?v=iJNZZ3oMgPo http://jp.youtube.com/watch?v=ojxWHKp9nw0 これも名前だけは聞いたことがある。後楽園ゆうえんちのイメージキャラクターをアニメ化したもので、今もぬいぐるみショーをやっているらしい。ナック史上最大のヒット作で、今でもナックの社屋にはドン・チャックのペイントがされているとか。 バトルホーク(1975) http://jp.youtube.com/watch?v=6R6nCL6qnL4 http://jp.youtube.com/watch?v=tBcEqT74P3M http://jp.yputube.com/watch?v=yxOX5_Pg9zg 勢いに乗って実写ヒーローものにも挑戦。テーマ曲がなかなかトライバル。セリフ棒読み&使い回しのピンクホーク、そしてビックホークの決めポーズが相撲のそんきょの姿勢!実にトライバル…。 グロイザー](1976〜77) http://jp.youtube.com/watch?v=60ZkyQTQ4Ik これも名前を聞いた程度かな。桜多吾作先生の漫画はよく読んだけれど…。 星の王子さま プチ・プランス(1978〜79) http://jp.youtube.com/watch?v=3FYj3TbY8V4 http://jp.youtube.com/watch?v=edzgIkNvl8M これも知ってる!あったあった、アニメ版「星の王子さま」。これもナックだったのか。 まんが猿飛佐助(1979〜80) http://jp.youtube.com/watch?v=PF-paptS_QA ナックという名前を知ったのがこの作品だった。改めて何話か見る機会があったんだけど、やっぱり面白いんだよね。 インターミッション http://jp.youtube.com/watch?v=LPJXU9NhaGY おこれ!ノンクロ(1980頃?未放送) http://jp.youtube.com/watch?v=M2g1EXrMiIM 放送局やスポンサーへのプレゼン用に作られたパイロット作品、らしい。 スーキャット(1980) http://jp.youtube.com/watch?v=cKG3vwJrNL0 当時出たアニメ年鑑みたいな本で見たことがある。キャンディーズ・ナンバーをスキャットで歌う企画ものレコードのキャラクターをアニメ化したことで、解散から何年も後にもかかわらず、大映ドラマばりにシビアな「猫版キャンディーズ物語」が誕生。 まんが水戸黄門(1981〜82) http://jp.youtube.com/watch?v=5f4TbHji8II 先述の猿飛佐助の後番組で、これも当時見ていた。僕がナックと聞いてまず思い出すのがこの二作品だ。こちらも改めて見るとやっぱり面白い。普通の時代劇が一時間かけてやるお話を30分に凝縮している感じ。けして某番組で言われたような色物ではない。羽田健太郎のペンによる主題歌も名曲。あの異様に爽やかなエンディングテーマの動画がなかったのが残念。 サイボット ロボッチ(1982〜83) http://jp.youtube.com/watch?v=SQ41t7zmBB0 で、これ以降の作品はほぼ見ていない。名前を聞いたぐらいだ。しかし、アストロガンガーと妙にデザインが似ている…。 サイコアーマー ゴーバリアン(1983) http://jp.youtube.com/watch?v=SErYTpoN_bw これも知らない。「どっかで見たような」モチーフはやたらあるんだけど…。 アタッカーYOU!(1984〜85) http://jp.youtube.com/watch?v=hLbhryUQ0I8 http://jp.youtube.com/watch?v=Yxx1mPXWzfU やはり見ていない。イタリアでは大ヒットして女子バレーのプロリーグができるきっかけになったとか。 Oh!ファミリー(1986〜87) http://jp.youtube.com/watch?v=mSclh1B08F8 少女漫画「ファミリー!」のアニメ化。 マンガ日本経済入門(1987〜88) http://jp.youtube.com/watch?v=qvD3ZI_0TL0 そういえば、アニメになったって話は聞いたような気がする。原作だとこの二人は最後まで行っちゃったんじゃなかったかな。 桃太郎伝説 PEACHBOY LEGEND(1989〜90) http://jp.youtube.com/watch?v=8QPRmErFtUk PEACH COMMAND 新桃太郎伝説(1990〜91) http://jp.youtube.com/watch?v=LEr3jwE67kQ ゲームソフトのアニメ化。最初のほうの主題歌は聞き覚えがある。この頃地元のテレビ局が増えたので、流れる機会があったのかもしれない。で、この作品を最後にナックはテレビアニメから撤退して子供を対象としないビデオアニメに専念するようになり、今は実写のVシネマを作る会社になっています。レンタル屋でバイトしていた時、そっち系のビデオに名前を見つけてびっくりしたもんです。 以上。…って、どこが「名盤」やねんっ!!とお怒りの方、どうかこれで…。 http://jp.youtube.com/watch?v=GJ9TDsgvpjw http://jp.youtube.com/watch?v=kWUil383us4 http://jp.youtube.com/watch?v=9Ixd5fBAFoA 性懲りもなく次回予告(だから…) http://jp.youtube.com/watch?v=bTEsXWb4wFY |
MFCオーナーの感想 |
fxhud402さん、毎度ユニークな投稿ありがとうございます。 すっかりお馴染みとなった「YouTubeで見つけてうれしかったもの」シリーズですが、ほんと何でもアリですね。今回のネタには、心底驚きました。ナック...全然知りません(汗) ↑の中でも、記憶にあるのは「月光仮面」くらいでしょうか。あとは、(おそらく)初めて見るものばかりです。いやいや、凄い世界だ... 「チャージマン研」にはブッ飛びましたが、「バトルホーク」もまた凄いです(笑) 「トリプル・ファイター」を思い出してしまいました(爆)←こっちこそ、知ってる人はいなかろうて(笑) 考えてみますと、ここにあるナック制作のアニメは、ほとんど70年代後半以降のものでして、僕自身その手のテレビ番組を見なくなっていた時期にあたります。知らないのも無理はないかも^^; それにしても、ナック作品のOPをずっと見た後に見るモンキーズやブラーは、何故かシュールです(爆) ま、いつものことで、コメントも難しいのですが、「星の王子さま プチ・フランス」の主題歌は阿久悠と三木たかしのコンビによるものだったり、「サイボット ロボッチ」の主題歌が織田哲郎作曲だったり、「桃太郎伝説」の音楽担当が難波弘之だったり、という事にいちいち驚いていました。 という訳で、またよろしくお願いしますね。 それにしても、今回一番の衝撃は、やはり「チャージマン研」かな...(爆) |