1968年
ビートルズの「サージェント・ペパーズ・・・」の成功から、レコード産業はシングルからアルバム中心の時代へ移り変わり、新しいロック・スターを次々と輩出した。 この年イギリスからはフリー、ヤードバーズを脱退したジェフ・ベックがロッド・スチュワートと結成したジェフ・ベック・グループ、デビュー・アルバムが各方面から高い評価を得たジェスロ・タル、衝撃のデビューを飾ったニュー・ヤードバーズ改めレッド・ツェッペリン、デビュー時はプログレだったディープ・パープルなどロック史に足跡を残したビッグ・アーティストが数多く登場している。 シド・バレットに代わってデイヴ・ギルモアを迎えたピンク・フロイドが人気を得て表舞台に浮上し、イエスが結成されるなどプログレッシブ・ロックの基礎もほぼこの年に確立されている。 一方アメリカではボブ・ディランのバックで有名なザ・バンド、CCRの愛称で日本でも人気のあったクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル、スリー・ドッグ・ナイトなどが登場している。 1. The Beatles/The Beatles http://www.hmv.co.jp/product/detail/690767 グループとしてのまとまりはないが個々の楽曲は素晴らしい。個人的にはビートルズの最高傑作。UK1位(10週)、US1位(9週) 2. Waiting For The Sun/日の出を待って...The Doors http://www.hmv.co.jp/product/detail/2515673 前2作とはちょっと雰囲気の違う3rdアルバム。US1位(4週) 3. Odessey And Oracle/ふたりのシーズン...The Zombies http://www.hmv.co.jp/product/detail/1834652 布教成功率100%を誇る(笑)隠れた名盤。「投稿No.22」参照。(笑) 4. Beggar's Banquet/The Rolling Stones http://www.hmv.co.jp/product/detail/807726 原点回帰したストーンズの快進撃はここから始まった。UK3位、US5位 5. The Kinks Are The Village Green Presavation Society/The Kinks http://www.hmv.co.jp/product/detail/2569688 「投稿No.23」参照。(笑) UK、USともにチャート・インせず 6. Truth/驚異のブルース・ギター、ジェフ・ベック登場...Jeff Beck Group http://www.hmv.co.jp/product/detail/1258437 これを聴けばジミー・ペイジがベックのアイデアをパクったのがよ〜く分かります。(笑) US15位 7. Wheels Of Fire/クリームの素晴らしき世界...Cream http://www.hmv.co.jp/product/detail/1377206 スタジオ録音とフィルモアでのライヴから成る強力2枚組。当時の国内盤は何とスタジオ盤とライヴ盤とでバラ売りされていた。US1位(4週) 8. Electric Ladyland/Jimi Hendrix Experience http://www.hmv.co.jp/product/detail/334356 エクスペリエンス3枚目にして最後の作品は2枚組の超大作。オリジナルのヌード・ジャケでないのが寂しい。(笑)「投稿No.34」でオリジナル・ジャケが拝めます。US1位(2週) 9. Saucerful Of Secrets/神秘...Pink Floyd http://www.hmv.co.jp/product/detail/1258518 シド・バレットに替わったデイヴ・ギルモア加入の2ndアルバム。UK9位、USチャート・インせず 10. Bookends/ブックエンド...Simon & Garfunkel http://www.hmv.co.jp/product/detail/850776 映画「卒業」のサントラが先にリリースされたためにやや影が薄い感がある5thアルバム。US1位(7週) 注) 2位、6位は当時は邦題があったが、前者は「太陽を待ちながら」に改題され、後者は現在では使われていない。 オマケ・シングル10選 1. Hey Jude/The Beatles 2. Jumpin' Jack Flash/The Rolling Stones 3. Irresistiblement/あなたのとりこ...Sylvie Vartan 4. Harper Valley P.T.A./Jeannie C. Riley 5. Those Were The Days/悲しき天使...Mary Hopkin 6. White Room/Cream 7. Love Child/Diana Ross & The Supremes 8. Piece Of My Heart/心のカケラ...Big Brother & The Holding Company 9. Mrs. Robinson/Simon & Garfunkel 10. Stoned Soul Picnic/ソウル・ピクニック...Fifth Dimension |
MFCオーナーの感想 |
さてさて、順調にきております(笑)イアラさんのベストアルバム企画、ついに(?)1968年です。 ま、前回の1967年の時にも言いましたけど、60年代はあまり聴いてない僕でも、この頃に出たアルバムは大概知ってますし、聴いてます。後々まで聴き継がれる名盤も多いですね。『ホワイト・アルバム』は僕も愛聴してたし、『ベガーズ・バンケット』も大好きな一枚です。『ビレッジ・グリーン』は当時全く売れなかったそうですが、フォーク・ロック風のサウンドとスローライフなコンセプトは、現代に通じるものがありますよね。『オデッセイ&オラクル』は、実は僕もイアラさんに布教された口でして(笑)、確かに名盤です、これは。皆さんも是非布教されて欲しいですね(爆) クリーム、ジミヘン、ベックの3枚は、ある種の人たちにとってはバイブルみたいなものでしょう。『ブックエンド』はB面目当てにCDを買いましたが、コンセプチュアルなA面に圧倒されました。「アメリカ」は永遠の名曲ですよね。 という訳で、イアラさんの前文にもありますように、70年代への序章と言ってもいいこの時期、次の1969年が実に楽しみです。イアラさん、よろしくお願いしますね。待ってます^^ |