みんなの名盤

投稿No.067 にゅーめんさんの

80年代邦楽アルバム(男性ボーカル編)

今回は80年代半ば〜後半あたりに、個人的に好きでよく聴いた邦楽アルバムを10枚選んでみました。

A.R.B./トラブル中毒
メッセージ色の濃いロックンロールバンドで、石橋 凌さんのパワフルでソウルフルなボーカルが好きでした。
このアルバムから「トラブルド・キッズ」が大好きで、よくバンドで演奏してました。

ザ・ロケッツ/ロケット・サイズ
鮎川 誠さん率いるシーナ&ロケッツですが、このアルバムはシーナ抜きのただのロケッツのアルバムです。
どちらかと言えば、鮎川さんのソロ的な役割だったのかもしれません。
基本的にシンプルなロックンロールなのですが、ニューウェイブっぽいセンスもあり大好きでした。

尾崎 豊/回帰線
カリスマ的人気を誇った歌手ですが、当時すでに青臭い歌詞には冷めた思いがありました。
しかし、この同世代の気持ちをシャウトする彼の姿にひかれるものがあったのも事実です。
歌詞ばかり取り上げられますが、作曲力も相当な実力がありました。

ラフィン・ノーズ/ラフィン・ノーズ
聴いてすぐに「ジョン・ライドンが日本語で歌ってる」と錯覚したほど、和製ピストルズなこのバンド。
そして本家よりもポップで、聴き易かったのも魅力ですね。
「ゲット・ザ・グローリー」は当時多くのアマバンがコピーしました。

BOOWY/BOOWY
彼らの人気が大爆発する直前のアルバムです。
初めて聴いた時は、氷室 京介さんのボーカルのカッコよさに驚きました。
まだちょっとアンダーグラウンド的な匂いがあって、しかし楽曲はツブ揃い。
私がBOOWYのコピバンに参加するきっかけにもなったアルバムです。

サザン・オールスターズ/綺麗
数あるサザンのアルバムの中で、比較的地味な印象のアルバム。
とくに有名な曲といえば「そんなヒロシに騙されて」のセルフカバーくらいでしょうか?
これのカセットをウォークマンに入れてよく聴いてました。

レッド・ウォリアーズ/レッスン1
元レベッカの木暮 武彦さんが結成したバンドということで期待して、期待以上の答えが返ってきたアルバムです。
89年に一旦解散するまでに発表したアルバムはどれも傑作で、骨太の硬派なロックが満載でした。
曲だけでなく、木暮さんの歌詞も良かったですね。

ザ・ブルー・ハーツ/ザ・ブルー・ハーツ
このバンドはインディーズ時代から注目していました。
ついにメジャー・デビューをしたときはこれほどの人気が出るとは思いませんでしたね。
彼らのアルバムで真性パンクだと言えるのはこれだけですが、現在に通じる青春パンクの基礎を作ったと思います。

長渕 剛/昭和
渋い、いぶし銀の味わいがあるアルバムですね。
この頃の長渕さんがもっとも勢いにのってた頃じゃないかな?
これと次の「JEEP」は大好きなアルバムでした。

ジギー/ホット・リップス
ヒット曲「グロリア」を含むこのアルバムは、彼らの中でもっともよく聴いた作品です。
泥臭いロック・サウンドですが、ポップな一面もありハッとするほど美しい場面もあります。
またパンク的な曲もあり、1枚の中で色々楽しめるアルバムでした。



MFCオーナーの感想
にゅーめんさん、投稿ありがとうございます。しかも、非常に正統派なセレクトで安心しました。最近、ちと確信犯的なのが多いもんで...(こらこら)
この中で、僕も聴いてたのは、正直言うとBOOWYくらいでして(汗)、誰でも知ってるサザンはともかく(でも、『ステレオ太陽族』『ヌード・マン』あたりは、よく聴いてましたけど)、他は数曲知ってる程度です。それにしても、いかにも80年代ってな顔ぶれですね。今でもバリバリの現役という感じなのは、長渕くらいでしょうか。時の流れを感じます(笑)
僕が思うに、日本の音楽界にとって80年代という時代は、ある種アンダーグラウンドな存在であったロックバンド(アーティスト)たちが、陽の当たる場所に徐々に浮上してきた時代なのではないでしょうか。浜田省吾、佐野元春、RCサクセションらの成功を足掛かりに、ロックが少しづつ浸透し始め、レベッカ、BOOWY、ブルーハーツらがブレイクする事により、ついにメジャーと成り得た、そんな時代なのだと思う訳です。そういう時代のアーティストたちの音楽は、90年代以降の、最初からメジャーなものとして世に出るのは違う、なんというか、ギラギラしたというか、攻撃的なものを感じるのです。必ずしもやってる音楽が攻撃的というのではなく、メロウな音楽であったとしても、アーティストの姿勢そのものが攻撃的であったと。売れ筋との折り合いをつけ、尚且つオリジナリティに溢れた音楽を作っていた、その姿勢が攻撃的だと思うのです。世間に対して、どうだ聴いてみろ、と挑発していたような。オリジナリティを確立する事に懸命だった70年代、ロックは売れるものという認識が当たり前になった90年代、と決定的に違うのはここですね。そんな時代のロックに、郷愁を感じる今日この頃となってしまいました(笑) 日本のロックとって、これは良い事なのか? 個人的には、あの頃の姿勢を取り戻して欲しい、と思ったりもする訳です。メジャーっぽいけど、アングラな匂いもする80年代のロックが懐かしい(笑)
またの投稿をお持ちしてます。次は「女性ボーカル編」ですよね?(笑) 楽しみです。


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