70〜80年代にかけて、NHK-FMで「軽音楽をあなたに」という番組が放送されていた。 これは2時間近くの番組枠の中で一つのアーティストを特集してアルバム丸ごと1枚を紹介したり(当時中学・高校生で金がなくてLPをなかなか買えなかった私にとっては大いに助かりました)、一つのテーマに沿った特集など、古い音楽ファンなら一度は聴いた事があるだろう。 1986.1.21――― この日の特集は「THE HARD ROCK TIME MACHINE」と銘打って、この放送が行われた当時から数えて10〜15年前のハード・ロックを聴いてみよう、という企画だった。 プログラムを見ると、パープルやクイーンが中にあったので、これは絶対録音せねば!という決意のもと、60分カセットを2本用意し、エアチェック開始・・・ <TAPE 1> (side A) 1. Frank Marino & Mahogany Rush / World Anthem この番組のオープニングにふさわしい、ギターのインスト。 2. Striker / Think About It 3. Legs Diamond / Midnight Lady すいませんよくわかりません・・・でも、この音はいかにもアメリカン・ハードロック。 4. Quiet Riot / It’s No So Funny (反逆のロックン・ロール) これがランディ・ローズのギターか・・・かっこいいな。「♪かも〜んふぃ〜るざの〜いず」のクワライしか知らない私にとっては新鮮だった。 5. Kiss / C’mon And Love Me (激しい愛を) あのメイク集団からは想像できない(?)メロディアス・ロック。 6. New York Dolls / Human Being ジョニー・サンダースファンの友人に敬意を(笑) ストレートなロックン・ロール。 7. Starz / Tear It Down 8. Bachman Turner Overdrive / Takin’ Care Of Buisiness バンド自体は良く知りません・・・でも、聴いていてノリが良く、気持ち良かった。 (side B) 1. Montrose / I Got The Fire (灼熱の彗星) サミー・ヘイガーのヴォーカルが圧巻!彼の歌声を聴くといつも「わ〜〜っ!!」と叫ぶ私だが、この曲を聴いてもしびれてしまう。 2. Grand Funk Railroad / We’re An American Band GFRは今まで「Heartbreaker」しかラジオで聴いた事がなかったのだが、この曲を聴いて一発で気に入ってしまった。楽しい! 3. Boston / Don’t Look Back 当時ボストンの曲(Don’t Look Back, A Man I’ll Never Be)はラジオではまともにフルコーラス流す事があまりなかった。 この時はフルコーラスやってくれた。既にアルバムも持っていたのだが、ラジオでかかった時の感激は忘れられない。大好きな曲の一つ。 4. Cactus / Our Lil Rock’N’Roll Thing ライヴ・ヴァージョン。・・・すいません、このグループ知りません(こんなのばっかし) でも、ライヴでの「熱さ」は十分伝わった。 5. Angel / Feelin’ Right あったのを忘れていた。(汗)キーボードが大活躍のHR。かっこいい! 6. Aerosmith / Dream On ご存知エアロのバラード。切々と歌い上げるこのメロが素晴らしい。 <TAPE 2> (side A) 1. Trevor Rabin / Getting To Know You Better (誘惑の嵐) 後にYESのメンバーとなる彼のファースト・アルバムから。 びっくりするくらいかっこいいHRを演っていたのね〜と感動。 2. Thin Lizzy / Do Anything You Want To これ、現在私がよく聴いている「The Rock Radio」で時々かかる。フィル・ライノットの声って渋いな。 3. Mr. Big / Sweet Silence (甘美のハード・ロッカー) ビリー・シーンやポール・ギルバートのMR.BIGではない。その昔クイーンの前座も務めた事があるHRバンド。 この曲、変わった感じのロックだな・・・と思った。 4. Sweet / Action 友達が「あんたが好きそうな曲だよ」と教えてくれたこの曲。仰るとおり。 コーラスがクイーンみたいで、文句なしにかっこいいし楽しい! 5. AC/DC / Riff Raff これはヴォーカルがボン・スコットだそうで。アンガスはこれをランドセルしょって(笑)演ってたのかな? 6. Led Zeppelin / Whole Lotta Love (胸いっぱいの愛を) 何の説明も要らない名曲。 7. Free / Wishing Well 手持ちのカセットを調べたら、この番組を録った次の年にアルバム「FIRE AND WATER」を借りているので、この「Wishing Well」がフリーの初体験だった・・・自分でもわからなかった。 初めてこの曲を聴いた時は、「へぇ〜」という感じで何の感想も持たなかったのだが・・・Q+PRを体験した今、「ああ、あの時もう聴いてたんだな・・・」と思い起こした。 (side B) 1. Scopions / Hell Cat これがあの「サソリ」か・・・サウンドが変わってる・・・ 2. Deep Purple / Highway Star これも何の説明も要りません。 3. Queen / Brighton Rock この曲をかけてくるとは!意表をつかれてしまった。ラジオでかかるなんてめったにないからびっくり! 4. Pat Travers / Dedication すいませんこの人も解らない・・・ずいぶん長いイントロで、曲がいつ始まるかと思ったら、ヴォーカルが入ったら曲調が変わっていた。私は長いイントロの部分がとても印象に残った。 番組はここで終わりだが、60分テープが余ったので、同系統の曲を1曲入れたいな〜、と思っていたところ、別の日に『おあつらえ向き』の曲がかかったので、「ボーナストラック」として・・・ 5. Journey / Look Into The Future (未来への招待状) ジャーニーの初期、2ndアルバムから。スティーヴ・ペリー時の明るいサウンドとは違って、重さがあるもののスケールの大きい曲。 ニールもグレッグも元はサンタナ・バンドのメンバーだったというから、その時の音が残ってるのかな?と思った。 以上いかがでしたか?私自身わからないアーティストが多くて、感想を書くのに苦労しました。 この投稿をするに当たって、グループ名のスペル・曲名の原題を全部調べまして、英語で統一しました。 調べてみて解った事・・・国内盤・輸入盤問わず全曲入手可能です。 1曲でも興味がありましたら、一度聴いてみてはいかがでしょうか? |
MFCオーナーの感想 |
アデリーペンギンさん、投稿ありがとうございます。 『軽音楽をあなたに』懐かしいです。中学から高校の頃よく聴いてました。が、1986年の時点で、まだ放送していたとは知りませんでした。とうに終わったと思ってましたので^^; この頃だと、DJは山本沙由里(字が違ってるかも)じゃなかったんでしょうね(笑) さて、「HARD ROCK TIME MACHINE」ですか、あれが抜けてるとかこれが入ってないとか、細かい事を言うのは止めにしまして(笑)、曲目リスト見てるだけでも楽しそうですね^^ 今じゃ(この当時も)聴けないバンドがかなりセレクトされてるのがいいです。といっても、ストライカーとかレッグス・ダイアモンドとか、名前だけしか知らないのですが^^; 1986年という事を考えると、ここでかかった大半のバンドは入手困難だったでしょう。パープル、ツェッペリンはともかく、グランド・ファンク、スイートあたりはCD化されてなかったはず。当時も今も、マニアックなバンドはマニアックなままなんですね(爆) 20年経ってるというのに(爆) ま、一口にハードロックと言っても、様式っぽいのもあればプログレ風もあり、ロックンロール調もあるしで、なかなか奥が深いです。スコーピオンズで「Hell Cat」を選曲するというのもシブい(笑) エンジェル、スターズあたりは、改めてきちんと聞いてみたいです。 そんな訳で、オールドファンなら誰でも知ってる曲ばかり、というのではないですが(笑)、懐かしく感じるか、新鮮に感じるか、はその人次第。20年前と違って、全曲入手出来るようですから、アデリーさんもおっしゃるように、一度聴いてみて下さい。 但し、しりとりのボーナスヒントにはならん、と思いますが(爆) |