みんなの名盤

投稿No.046 いまちさんの

秋の夜長のススメ

昔、深夜に秋の夜長のビートルズという番組があった。いらん解説もないし、淡々とビートルズの曲が当時のニュース等の映像をバックに流れるだけとういう非常に趣きのある企画であった。秋といえば芸術の秋、ということでじっくり音楽を聞くにはうってつけの季節といえよう。そいう訳でこんな企画を。
皆さんのようにたくさんのアーティストを聞いている訳ではないので、またまた偏った選曲になるのはご勘弁いただきたい。

Yes the river knows(Doors)
この曲程、情景が目に浮かんでくる曲はないのではないか。晩秋の早朝というはりつめた空気の中流れる川という感じがする。
特に2度挿入される間奏が非常に雰囲気がある。1回目のレイのキーボードなんてまさしく上記のイメージ。冷たい空気の中、ゴツゴツした岩の間を勢いはあるが、きつくなく流れるの川面というイメージ。2回目のロビーのギターは水中の感じ。どこまでも澄み切った冷たい水中、川面の流れは急だが、水中は逆に静かで落ち着いているというイメージがする。
特に秋に聞くと確実にこの曲に埋没してしまうのだ。

Time waits for no one(Rollig stones)
日本じゃ特に人気が高いと聞く。やはりミックテイラーのギターの調べ(この表現が重要、笑)が素晴らしい。そしてニッキーホプキンスのなんともいえない格調高いピアノの旋律。
落ち葉のはかなさ、みたいな雰囲気がたまらなく秋なのである。

Wonderful tonight(Eric clapton)
これはスタジオ録音盤よりライブ盤をお奨めしたい。勿論スタ録盤のほうもやわらかくていい雰囲気なのだが、アレンジを変えたスローなライブバージョンは、もろオトナな感じで実にアダルティーなのである。秋の夜長にひとりでこの曲を堪能しながらバーボンなど飲んでみる。
お子ちゃまにはわからんだろうな。

Village green(Kinks)
とにかくこの情けなさはなんなのだ。相変わらずレイ御大の歌は下手だし、声はか細いし、アレンジはちゃちだは、コーラスも演奏もやる気あんのかいな、みたいなイマイチ感。なのに何故にこんなに胸に迫ってくるのだろう。なんでこんなに素晴らしいのだろう。秋の収穫を終えて裸になった田んぼを夕方に遠くから見ている、とでもいうようななんともいえない哀感が非常によろしい。キンクスって本当に不思議なバンドだ。

思秋期(岩崎宏美)
なんでいきなりこの曲なのだ(爆)
いやあ、かみさんに頼まれてチケットをとったこの人の30周年の記念コンサートに文化村までいってきたのだが、いい曲だよなあなんて思った次第。歌もうまいし。昔は別にどうとも思わなかったのだが。。。まあ、タイトルからして秋だからいいとしよう。(笑)実はレミゼの曲も歌うだろうと思ってチケットを取ったのはナイショだ(爆)

In my life(Beatles)
やはりラストは秋の夜長のビートルズ。
お酒でも飲みながら、じっくり、ゆっくり、たっぷり聞きたいものだ。
やはり秋の夜長はバラードがいい。
そしてお酒を飲みながら静かに聞く、というスタンスも忘れてはならない。(当然、おつまみにも気を遣わねばならない。枝豆じゃ雰囲気ないでしょう)

1月くらいになったら、冬編も考えてみようかなあ。追伸、曲のイメージは私の勝手なイメージですので、ご容赦ください。



MFCオーナーの感想
いまちさん、またまたありがとうございます。
もう秋なんですねぇ。秋と言えば、音楽の秋。テレビを消してパソコンも落として、じっくりと音楽を聴きたくなる季節です。そんな秋の夜長にぴったりのセレクション、ありがとうございます。幸いにも、ドアーズ以外は知ってる曲でしたので、雰囲気を味わう事は出来ました。いいですねぇ。以前、うちのゲストブックで、「秋の夜長に聴きたい曲は?」と、皆さんに問いかけてみた事がありますが、「ホート・オン・ザ・リバー/スティクス」「あなたがここにいてほしい/ピンク・フロイド」といった回答を頂きました。うむ、正に秋。
という訳で、今回は余計なコメントは入れず、皆さんにもいまちさんのセレクションを聴きながら、秋の夜長を過ごして欲しいと思います。さて、あなたにとって「秋の一曲」とは何でしょう? 僕は何だろう? エルトンの「エンプティ・ガーデン」かな。クイーンの「セイル・アウェイ・スイート・シスター」もいいぞ。シェリル・クロウの「ストロング・イナフ」も捨てがたい(笑)


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