みんなの名盤

投稿No.042 いまちさんの

Jロックと洒落た名前でいうな!
日本のロックで十分じゃ。なアルバム5選

ARB 魂こがして

田中一郎時代を総括したベスト&ライブアルバム。
オープニングの石橋凌のwe are ARB!の叫びからラストまで一気に聞かせてしまうパワー、緊張感は凄い。
名曲のオンパレードだが、やはり魂こがして。
会社の方針に反発し、事務所を飛び出し、5人だったメンバーが2人抜け3人になり、誰からも相手にされず。。それでもやってやる!と空前絶後の気合とともに書かれた曲なのだ。
これは、聞くほうも気合が入らざるを得ない。
数あるバージョンでもこのライブバージョンが一番かっこいい。しかもこのときは一郎が抜けることも決まってたしなあ。凌の心中は察するに余りある。
一生歌っていきます。。。
凌ならずとも、このように言ってみたくなるのである。


ウィラード GOOD EVENING WONDERFUL FIEND

80年代のインディーズブームをラフィンノーズとともに牽引した立役者。
このアルバムがインディーズ、メジャー通してのベストだろう。とにかくかっこ良すぎる。
ウィラードって、ラフィンのようにパンクパンクしていなくて、スケールも大きいし、音に厚みがあって作りも映画的だ。なんといってもJUNの紡ぎ出すメロディーが圧倒的に良い。
そして、ウィラードはメディアに踊らされ消えていくのだが、まだライブハウスとかで継続的に活動をしているのは頼もしい限りである。


爆風スランプ  よい

当時はなにかとコミック扱いされたいたけど(たいやきだしなあ)結構きまじめに作られたメジャーデビューアルバム。まあ確かにおふざけ系はあるけど。
例えば<無理だ>という曲。初めて聞いたときは、あまりにもそのくだらなさにぶっ飛んだ訳だが、冷静になって聞いてみると、まぎれもなくロックな曲なんである。それが、実にくだらない歌詞によってロックなコミックになっていて実に素晴らしい。
メロディーの良さは、タイトル曲や、涙の陸上部、週間東京少女A等を聞けば分かるし、
THE SENTAKUや、すいか、なんていうなんだか訳のわからんのもなんか憎めない。
どうせなら自己紹介のうたも入れて欲しかった。


遠藤みちろう ベトナム伝説

初版はあの宝島カセットブック。
ほとんどが、カバー曲というせいもあると思うが、みちろうにしては、実にメロディアスで、情緒的なアルバムだ、と勝手に思っている。
とりあえず、オープニングの仰げば尊しからぶっ飛んでいる。カバーでは、割れた鏡の中から
が出色の出来。これは最高にロックしている。
なんともえげつないタイトルの、お母さんいい加減あなたの顔は忘れてしまいました、なんて
なんと表現したらいいのか。。。とりあえずぶっ飛んでいる。カノンでまったりとした気分になっていると、突然の銃撃音でいきなり現実に強引に引き戻され、そこへ最後の一撃、渚の天麩羅ロック。かっこいいったらありゃしない。


早川義夫 かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう

全曲ピアノかギターの弾き語りで、まあ形式的にはロックではないんだが。
いいのだ、早川義夫自体がロックなのだから。
しかし、実に気分のよろしくないアルバムで、これを聞いて、さあ明日から頑張ろう、なんていう気には絶対ならないくらいマイナスオーラ全開の曲ばかりである。
しかしながら、もてないおとこたちのうた、NHKに捧げるうた、みたいなコミック的な歌詞の曲もあってなかなか一筋縄ではいかない。
アルバムには早川義夫自身の言葉で能書として
コメントがついているが、これもなんだか訳のわからんもので、実にそういう時代だったんだなあ、と思う。(どういう時代じゃ)


次点
ニューロティカ 修豚哀歌
(曲名だけど)

        哀メロ。泣ける。。。



MFCオーナーの感想
いまちさん、投稿ありがとうございます。
Jロック、そうですよね、僕もスカした呼び方で好きじゃありません(笑)確かに、日本のロック、というよりは呼びやすいし宣伝もしやすいでしょうけど。
それにしても、実に“硬派”なセレクションですね。僕はちゃんと聴いた事あるのは一枚もないです。ARBはギターが田中一郎から斉藤光浩に代わった頃少し聴いてた事ありますが。ま、どれも、日本の音楽業界に於いて、ロックが売れる物になるちょっと前のアルバムばかり(早川義夫はかなり前ですが...) メジャーになりきれていない分、パワーや独創性に溢れていたアルバムでありアーティストであると思います。この中で、商業的成功を収めたのは爆風スランプだけだと思われますが、その時彼らは物わかりのいいポップソングを歌うだけのバンドになっていました。「たいやき」や「南の島の豚」なんぞ、どこかへ消えていましたね。個人的には、江川ほーじん脱退後の爆風は聴く気にならんです。ありゃ、ただのJ−POP(笑)
そんな訳で、(日本の)ロックという呼び名が実にふさわしいセレクションでした。皆さんも、時にはこういうのも聴いてみて下さい。昔の日本には、本当に凄い人たちがいたんですよ。
所で、次点のニューロティカですが、何と読むのでしょう?(笑)


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