みんなの名盤

投稿No.038 忍者さんの

ジャーニー・ライブ・レポ

遅くなりましたが、エリック・ジョンソンすばらしかった。エレクトリックもよいのですが、アコースティックもすばらしい。その上ピアノも上手い!でも、演歌歌手のように一晩に2ステージあるので、一回が1時間ちょっとと、やや不満の残るところでもありました。でも、無駄なおしゃべりはしないエリックですから、20曲もやったのでした。前回一緒に行ったオーナーに遠慮して、もらわなかったサインを、今回は行列してもらいました。並んでいる間に、なんて話しかけようって考えるのですが、頭が全然回りません!!「サンキューベリーマッチ(◎◇◎)」がやっとでした・・・。しかし!こんな時にデジカメを忘れてしまった!!携帯にはカメラはついていない!!!他の人たちは、係の女性にカメラを渡し、次々とエリックとツーショットに収まっていく(TQT)q、一生の不覚でした。次回の公演では必ず!!!でも、撮影禁止だったりするんですよね、ふつうは。

そんな9月でしたが、今日(2004年10月20日)はジャーニーに行ってきました。2ヶ月続けて大好きなギタリスト二人を観ることができるなんて、すばらし〜!そのジャーニーのライブ。台風で開催が危ぶまれましたが、超大型台風が直撃しようが、電車が止まろうが開催してしまうキョードー大阪、天晴れ!電車が止まるのは必至なので、車で行って来ました。そしてそのライブ・・・すごかった。いや〜、何がすごかったって、あなた。驚きましたよ。"Open arms greatest hits tour"と銘打っているだけあって、往年のヒット曲ばかり。しかし、あれは会場にいた誰もが度肝を抜かれました!!その内容は...

嵐の中出かけたジャーニーのライブ。波乱は前日から起こっていました。前日の夜11時をすぎた頃に、一緒に行く予定だった友達から、仕事が忙しいから行けないの電話。ただでさえ行くという人がいなかったのに、台風直撃が確実の中、今から誰を捜せと言うのか。チケット代はまだもらってないし。幸い嫁が次の日休みだったので、子供を両親に預けて行くことにしました。

しかし、当日だんだん強くなってくる雨と風。近畿全般に大雨・洪水・暴風警報が出て、小学校や保育園も午前で終わり。テレビでは、修行僧のように豪雨に打たれているアナウンサーが大阪の百貨店も、そうそうに閉店したことを知らせていました。近鉄やJRの運行の知らせもどんどん入ってきて、本当にあるんだろうか?と招聘元のキョードー大阪に電話しますが、何度掛けても話し中。HPにもなんのアナウンスも無し。こう言うときにこそ活用しろや!会場のグランキューブに電話すると、準備はしているから、やると思いますとの返事でした。結局キョードーのHPに開催の知らせが出たのが、午後3時過ぎでした。これは電車で行くと、下手すると帰れないと思い、車で行くことを決意。事故にだけ気を付けながら出発しましたが、雨が屋根に当たる音で、ラジオもろくに聞こえません。果たしてお客さんは来ているのでしょうか。

無事会場に到着しましたが、ロビーでの混み具合が少ない・・・。やはり来られない人たちがいるのか。グッズ売場は小山の人だかり程度。Tシャツ、ステッカーセット、缶バッジセット。Tシャツのデザインは5種類くらいあったけど、欲しいと思ったのはエスケイプのジャケットデザインの奴くらいかな。でも、それだけ長袖で高い!4500円もする。今回もパンフはなし。あってももう買わないけどね。席は前から3列目!2階ですけど。チケット買うとき、1階の中央から後ろ位もあったけど、傾斜が強く手前に人がすくない方が、絶対見やすいので、2階にしました。開演10分前というのに1階は半分ほどしか入っていません。2階は3分くらいか。でも10分押しで始まる頃には、1階はだいたい埋まってました。みんな来たのね、この嵐の中。

そうこうしているうちに、会場の明かりが落ち、いよいよジャーニーの登場!客の年齢が高いせいか「ウォー」という低めの声がわき起こりました。たまにスティーブ、とかニールという「黄土色」くらいの声も聞こえます。

今回のオープニングは、
Be Good To Yourself、続けて
Only The Young
でした。これらのセットリスト、私がまめにメモしたわけでなく、今や便利なネット時代。検索すりゃ、誰かが書いてる。ってことで、たぶん同じであろう東京公演の物を、どっかのサイトから無断転載しております。すまん。m(_ _)m
メンバーは、向かって左から、やっぱり赤いグランドピアノのジョナサン・ケイン。赤いベースのロス・ヴァロリー。センター奥にドラムのディーン・カストロノヴォ。センター前には、ヴォーカルのスティーヴ・オージェリー。そして右にはギターのニール・ショーン。舞台はよく見えるけど、やっぱり2階は遠いので、細かいところまでは見えませんでした。
Guitar soloアメリカ国家なぞをやってました。でも、ジミヘンのようなブリブリしたのではなく、ハイポジションのすっきりしたアレンジでした。ニールは今回アーム付きのゴールドトップ、レス・ポールを使っています。今回ギターの音は、結構良い音してました。前回まではディレイ音が大きく、何を弾いているのかわからなくなる時がありましたが、今回は今までのニールより中域がちょっと強調された音でした。結構「エスケイプ」に近い音かな。ニールはギターや機材をコロコロ変えますが、何を弾いてもあの粘るような音は健在で、今でもどうやってあの音が出るのか謎です。やはり指から作られるのか・・・。さて、次からはジョナサン・ケインもギターをもって、
Stone In Love
Wheel In The Sky
この辺で「台風の中来てくれてありがとう、きっと思い出に残るコンサートになるでしょう。」などとMCがはいりました。
Keep On Runnin'
これが今夜のびっくり!!ステージからスティーヴが消えたのに歌が??なんと、ドラムのディーン・カストロノヴォが歌っています(!o!)ヘッドセットを着けて派手にたたいています。しかし、その声が、すわ(←死語か?)スティーヴ・ペリー??って言うくらい似ているし、高音も難なく歌い上げます。スティーヴ・オージェリーを初めて聴いたときも、似ていると思いましたが、同じバンドにもう一人いたとは・・・恐るべし、ジャーニー。
Higher Place
再結成後の曲ですね。結局これ以外は、すべて昔の曲でした。
Suzanne
これもカストロのヴォが歌ってました。でも、私にはあまり耳になじみの無い曲でしたけど。よく聴くと海賊さんと歌い方(発声)が似ているなあ。
Lights
「大阪は綺麗な町で、みんなのホームタウンだね。この曲は僕らのホームタウンを思い出させるよ。」大筋としては、こんな内容のMC。ああ、あの曲か。と、白いギターに換えたニールがイントロを弾き始めますが、音が出ない!結局イントロの途中から音が出て、そのまま曲に突入しました。ニールは袖にいるスタッフに文句&メンチ切ってました。それ以降、モニターの調子が悪いのか、思った音が出ないのか、度々袖のスタッフに指示&ダメじゃんみたいな首切りポーズをしてました。機嫌を損ねないかとハラハラ。でも、そこはプロ中のプロ。演奏はきっちり決めてます。指示しながら演奏するなんて芸当、私などにはとうていできません。

波乱含みの中、後半戦へ。

カストロノヴォのハイ・トーン・ヴォーカルで驚かせてくれたジャーニー。この後何を出してくるのか。

Walks Like A Lady
「ワタシノ、バンデス」ひょうきんおじさんロス・ヴァロリーが日本語でこう言って歌い始めました。ハイ・トーンではありませんが、結構渋く歌ってます。まあ、みんながみんな、あんなハイ・トーンで歌っても気持ち悪いし、コーラスも成り立ちませんからね。そうそう、どの曲もコーラスもすばらしかったです。やっぱりコーラスが決まってるのと決まってないのとでは、全然違いますね。我々も頑張ろう!この日のベースの音ですが、低音は出ているのですが、音の輪郭が無く、鳴ってるの?って感じでした。以前は、もっと硬めでエフェクト掛けたっぽい音もあったのに。昔のほうが今っぽかったのかな。
Chain Reaction
キャー!(>◇<)
Voodoo Child(Neal)
ニールのヴォーカルで、ジミヘンの曲ですか。よく知りませんけど。エリック・ジョンソンもジミヘンの曲をよくライブでやります。再発買おうかな。
Key Soloピアノで弾かれたメロディは、何となくアラビアっぽかったと思ったのは、私だけでしょうか?「ムスターファ」を思い出してしまいました。
Send Her My Love
Open Arms
sakura〜Mother Father
またしてもニールのソロパートで、さくらさくらです。そして、またこの曲が聴けるなんて〜!!来てよかった〜。と思っていたら、またまたカストロノヴォが歌っているじゃあ〜りませんか(◎-◎)それもレコードのまんまに。最初はドラムも無いので、かなり入ってました。オージェリーいらない、とまでは言いませんけど、すばらしかった。ニールのギターは、ゴールドトップのレス・ポールですが、ギター・シンセがついているのでしょうか?シンセの音もしています。今回エフェクトチェンジは、袖でやっているのか、ほとんどスイッチ類を踏みません。ワウ使うときとソロの時たまに踏むくらいです。それとも、やはり指先のマジックか?
Just The Same Way
グレッグ・ローリーのパートをジョナサン・ケインが歌いました。これも聴けるなんて、ラッキー!
Rubicon
おまけにこんな曲までまた聴けるなんて(;O;)
Edge Of The Blade
そう思っていたら、こんなのまで(T^T)
Escape
も一つおまけにこれもまた(T_T)
Faithfully
ジョナサン・ケインがいっぱい日本語でしゃべってくれました。「マタ、ニホンニキテウレシイデス」「ワタシタチハ、ニホンニクルコトヲ、タノシミニシテイマス」「ニホンノファンハ、シンセツデ、アタタカイデス」「ミナサン、アイシテマス」だったかな。やっぱりギター・シンセのブラスの音が聞こえます。
Don't Stop Beliein'
今まで見たこと無かった(それとも気づかなかった?)のですが、ギター・ソロの時にギタースタンドに固定したギターをスタッフがジョナサン・ケインの横にもってきて、ギターソロのオーバーダビングでかぶせてあるパートを1音弾いただけで、また袖にもって帰ってました。こだわってるな〜。
Separate Ways
そろそろ終わりかな〜と思ってから、数曲やってます。いつ終わるんだろう?アンコールにやる曲あるのか?しかし、ここでもニールのギターの調子が悪いようです。ちゃんと聞こえてましたけど。でも、やたら袖に向かって、何か言ってます。たぶん、「あかんやん。あかんで。換えるで、換えるで。ほら!」と、曲の途中で素早くギターを交換。でも、やっぱりだめみたいで、「やっぱりあかんやン。ちょっとお前、出てきてみてみろや。」「へ?出ていくんですか?」「おう、はよ、はよ、見てみいや。」てな感じで、スタッフが曲の途中にも関わらず、足下の配線を確認しますが、直らなかったようです。それにもかまわず、曲は進みます。
Anyway You Want It
この曲が出て、そして、本編終了です。ニールはピックを豆まき状態です。
アンコールの声もそこそこに、結構すぐに出てきてくれました。
Lovin',Touchin',Squeezin'
ジョナサン・ケインがハーモニカを吹いてジャムってる、って感じです。再びニールの豆まきと、カストロノヴォのティッシュ配りならぬ、スティック配り。何本渡すの?ってくらいわたしてました。そしてオージェリーが「気を付けて家に帰ってね」と。合計2時間10分ほどのステージが終わりました。台風の中せっかく来たんだから、もう一曲くらいやれよ!と、ちょっとだけ思いましたけど、おおかた満足です。ただ、今回も「クライング・ナウ」をやらなかったな〜。前回の来日では、広島公演だけやったそうです。「オープン・アームス」より好きですけど、何かやらない理由があるのかな?スティーヴ・ペリーが、あれは自分の曲だと言い張ってるとか。

と言うことで、総評。

今回の選曲は過去の遺産と言えばそれまでなのですが、昔の曲をやっただけではない、現役バンドとしてのライブとして楽しめました。来年には新譜も出すそうですし。新作や最近の曲は、また別の機会に譲って、懐かしい曲だけで固めるのも良いですね。コピーバンドの選曲を本人がやっているといううれしいライブでした。嫁も結構知っている曲があったので、とても満足してました。やはり子供ができてから、以前のように出歩くことができず、久しぶりのライブだったので、よけいに喜んでました。ライブがよかったので、珍しくTシャツを買ってしまいました。アーティストのTシャツを買うのは、86年のフォリナー以来です。クイーン祭で着ようかな。

しかし、いろいろなファンサイトの掲示板をのぞいていると、今回の選曲に不満の方が結構いたようです。懐メロバンドに成り下がったというのがその大勢を占めています。まあ、今回は映画「海猿」とのタイアップで、グレイテスト・ヒッツが出た都合でのこの選曲でしょう。曲の知名度が圧倒的に違いますからね、新旧では。私は新も知ってますけど、ほとんどの昔のファン(だった人たち)には、よかったと思います。

帰りは、雨もすっかりやんで、雲の切れ目からは空も見えていました。しかし、風はさすがに強く、堤防を走っていると、突風で結構ハンドル取られました。子供が寂しがって泣いているかな?と思いきや、ご機嫌に遊んで、寝ていました。よかったよかった。



MFCオーナーの感想
既にゲストブックでお披露目済みなので、ご覧になった方も多いでしょう。忍者さんのライブ・レポ、前回のチューリップ(いつの話だ?)に続いて、今回はジャーニーです。
僕は前回の来日(2000年1月)の時見てますが、その時とメンバーは同じなのに、曲目は半分くらい入れ替わってますね。やっぱり見に行けば良かったかな(爆)でも、僕が見に行く予定にしてたら、忍者さんの奥さんは行けなかったでしょうから、長い目でみれば正解だったのです(なんのこっちゃ)。しかし、それにしても、懐かしいヒット曲(そうでないのもありますが)のオンパレード、見事です。本文中にも、ファンサイトでは懐メロバンドに成り下がったと不満の声があった、とありますが、長く活動しているバンドなのですから、仕方のない事です。もし、クイーンがまだ活動していたら、そのライブは正に『Greatest Hits』の再現となるでしょう。ただ、それはそれで嬉しいのですが、ヒット曲に隠れて聴けなくなる曲があって、そこがファンとしては淋しいのですね、きっと。でも、立派なヒット曲である「Who's Crying Now」をやらなかった、というのはちと解せないですが(笑) そういや前回もやらなかった(ボソ)
スティーブ・ペリーにクリソツのボーカリストがいるのに、ドラマーまでクリソツというのは凄い。やっぱり見たかった(爆) 前回は歌ってなかったよなぁ(ほんとは歌ってたんだけど、気づかなかっただけだったりして...) ま、ニールもロスもジョナサンも、みんな元気みたいで良かった良かった。新譜が出るんですか、楽しみですね。ずっとこのまま、我々ロック中年の励みとして、末永く頑張って欲しいものです(なんのこっちゃ)
忍者さん、嵐の中のライブ観戦にレポ、本当にお疲れさまでした。ところで、ジョナサン・ケインって、赤いグランドピアノなんでしたっけ?


「みんなの名盤」トップへ戻る

オーナーのホームページへ戻る