みんなの名盤

投稿No.032 イアラさんの

勝手に番外編・聴かない方がいいアルバム5選 (笑)

「Unfinished Music No.1: Two Virgins」ジョン・レノン&ヨーコ・オノ

ジャケットを見てビックリ。何とジョンとヨーコの竹輪とワカメが丸見えである。(笑)
世間の度胆を抜いたこの作品はビートルズ人気が絶頂のジョン・レノンと日本人・小野洋子による
交際の記念であった。楽曲や構成はどうでもよく、聴き手の感性が加わることで完成するこの音楽を
彼らは「未完成音楽」と呼んだ。しかしこれは音楽と呼べるものではなく当然売れなかった。
ビートルズのジョンはここにはいないのだ。曲の途中でヨーコが「ねェ、アンタ、遊んで行かない?」と
囁いているが、これは安っぽい娼婦のように思えるのは私だけではないハズだ。(笑)


「Unfinished Music No.2:Life With The Lions」ジョン・レノン&ヨーコ・オノ

狂気の未完成音楽第2弾。ビートルズが設立した自社レーベル「アップル」傘下の実験音楽専門
レーベル「ザップル」から発売された2枚の内の1枚で、個人的には前作以上に狂気を感じる作品だ。
針を落とすといきなりヨーコの奇声が響き、ジョンの「ただの電気の音」的ギターが絡む曲で始まり
早くも発狂寸前に陥る。(笑)


「Wedding Album」ジョン・レノン&ヨーコ・オノ

「オマケ」で紹介済みだが、狂気の未完成音楽第3弾である。(笑)
ちなみに第4弾まで予定されていたそうだが、これは実現しなかった。ジョンとヨーコの結婚記念盤で
いかにもといった付録も付いた豪華箱入りなのだが、中身は前作同様「クレイジー」である。(笑) 
ジョンとヨーコの心臓音をバックに2人がお互いの名を延々と呼び続けるだけの作品と7日間に及ぶ
「ベッド・イン」を収録した作品だけで構成されてこれのどこが「Wedding Album」なのかと言いたく
ならない人はいないだろう。(笑)


「Yoko Ono/Plastic Ono Band」ヨーコ・オノ

ジョンの最高傑作と名高い「ジョンの魂」と同時発売された最狂の姉妹作である。通称「ヨーコの魂」(笑)
これまで以上にやりたい放題で、あまりにも毒々しい作品だ。もう何も言いたくありません。(笑) 
しかしヨーコさん、同時期に発売された一連のシングルB面曲ではいい声を披露してるのになぁ・・・。


「Metal Machine Music Amine β Ring」ルー・リード

聴くに耐えない史上最低のアルバムのレッテルを貼られたルー・リードの、いや、ロック界最狂の作品
がこれであろう。レコードは2枚組であり、全面ノイズだけの世界が支配する狂気の世界がここにはある。
当然これがマトモに売れる訳もなくあえなく回収。しかしどういう訳か意外とこのノイズ、個人的には
心地いいのである。(爆) CDボックス・セットにはお試し版なのか2分にも満たないショート・ヴァージョンが
収められている。(笑)



MFCオーナーの感想
4夜連続のはずが、昨日は急遽外出した為、アップ出来ませんでした。イアラさん、ごめんなさい m(_ _)m
しかし、皆さんの“お薦め”を紹介して頂こうというこのコーナーで、“聴かない方がいい”アルバムとは...(爆) いや、こういうのも面白いんですけどね。我々ロック中年には、若い世代を正しい方向へ導いていかねばならない、という責務がありますので(自爆)聴いた方が良い物も聴かない方が良い物も、平等に紹介していかねば、と思っとります、はい。
好みがどうのこうの言う前に、音楽とは認めたくないアルバムばかりですね。でも、僕は全て未聴なんです(幸せ?)。ジョン・レノンとヨーコの『未完成音楽』、名前は聞いてるしジャケット写真も見た事はありますが、ビートルズ末期、ヨーコとの出会いから訳分からん方向に走っていくジョン・レノンが実に正直にさらけ出した、これも“ジョンの真実”なんでしょうね。世間にジョン・レノンを敬愛する人は数多くいますが、皆これらのアルバムもちゃんと聴いて、彼の全てを受け止めた上でファンを広言しているのでしょうか?こと日本では、ジョン・レノンと言えば“凶弾に倒れた愛と平和の使者”として認識されています。生粋のロックンローラーでもあり、メディアを煙に巻く皮肉屋でもあり、母親や神に対する想いを赤裸々に吐露するシンガーソングライターでもあり、実験精神旺盛な先鋭的なミュージシャンでもあり、といった彼の多面性はほとんど無視され、ひたすら「イマジン」ばかりを有り難がっている。「イマジン」を日本の国歌に、なんて馬鹿げた事を言う輩もいるくらい。そういう連中に言いたい、「あなたは未完成音楽を聴きましたか?それでもジョン・レノンのファンであり続ける事が出来ますか?あなたの知らないジョンを受け入れる事が出来ますか?」と。それでも「Yes」と言える人こそ、ジョン・レノンのファンを名乗るにふさわしい。勝手に美化されて、きっとジョンは迷惑していますよ、と僕は思うのです(笑)
ルー・リードの『メタル・マシーン・ミュージック』が出た時、某ML誌のレコード評で見た事があります。評者は誰か忘れましたが、なんと言っていいか分からない、という感じでした。その頃既に神格化された存在となっていたルー・リードですから、一方的に否定も出来ず困っていたのでしょう(爆) 普通ならそのキャリアの中に埋もれてしまうアルバムなんでしょうけど、ちゃんとCD化されたのは立派(やっぱデジタル・リマスターなんですかね...笑)
こういう切り口の投稿も大歓迎です。イアラさん、4連発ありがとうございました。


「みんなの名盤」トップへ戻る

オーナーのホームページへ戻る