それはね、私も二人のお子さんのことはお気の毒に思いますよ。 だから、せめて三番目の・・・、えっ、それでもミュージシャンにさせたいんですか・・・。 分かりました。 ここまで来たら私もとことん付き合いますよ。 シューマン「子供の情景」 いいですか。三人目のお子さんに今までの方のような不幸な人生の終え方をさせるわけにはいきませんよ。 そのためにもこの曲を聴いて、あなた方のお子さんへの愛をもう一度確かめてください。シューマン という人は、けして長生きした人ではありませんが、子供への愛情は人一倍だったそうですよ。 プロコフィエフ「ピーターと狼」 手っ取り早いヒットの近道は、子供達に受けることです。”およげ!たいやきくん”に誰も敵わないでは ありませんか。この曲で、主題とは何か、展開とは何か、といった音楽の基礎をじっくりと学ばせてください。 リムスキー・コルサコフ「シェエラザード」 まさかお子さんが音楽だけやっていればいい、なんて思っていないでしょうね。文学作品に インスパイアされて書かれた作品は数知れませんよ。この組曲もそんな中のひとつです。 えっ?”アラビアン・ナイト”はポルノじゃないかって?黙らっしゃい! メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」 鶴岡政義やゲイリー・ムーアだけが泣きのメロディを弾くわけではありません。どうですか、 メンデルスゾーンのこの曲は。これが”泣く”という状態なのですよ。ジャーマン・メタルのギターが 泣きまくるのは、ご先祖にこんな作曲家がいるからなんですねぇ。お子さんには音楽史教育も忘れずに。 リヒャルト・シュトラウス「ドン・ファン」 「女など星の数ほどいるさ」と言える男は無条件で格好いいもの。言い寄ってくるグルーピーとの 刹那的な一時も息抜きにはよいではないですか。もしかすると十何年も経ってから、 スティーブン・タイラーのように美人の娘と再会するようなこともあるかも知れませんよ。 だからこそ素晴らしきかな人生! バーンスタイン「ウエスト・サイド物語」 恋愛も芸の肥やしなんですよ。どうして親であるあなた方が理解してあげないのですか。 ジャニス・ジョップリンが両親と折り合いが悪くて、あんな生涯の終え方をしたことをお忘れなく。 チャイコフスキー「第4幕情景(”白鳥の湖”より)」 あぁ私があなた方に忠告いたしましたのに、お子さんは恋人と心中してしまいました(自爆)。 |
MFCオーナーの感想 |
ニセリッチーさん、第三弾(笑)ありがとうございます。 ここまで来てしまいましたか(笑)僕もコメントする言葉が尽きてきそうです(爆)この親御さんもいい加減、子供をミュージシャンにして印税で楽しよう、なんて幻想は捨てた方がよろしいようですな。もう3人失敗してるし。それとも4人目にチャレンジするのでしょうか?いやいや、もう年齢的にキツいですよね(笑)さすがに目が覚めたのでは。 毎回言ってますけど、クラシックでこれだけ遊べるとは。ニセリッチーさんの投稿がアップされてからの数日で、MFCにもクラシック愛好者の卵が一気に増えた事でしょう(爆) ロックをはじめとするポピュラー音楽全般にも言える事ですが、ただ曲を聴くだけでなく、その楽曲や作曲者、演奏者の背景にあるものを知ると、より面白味が増すというのはよくあることです。固いと思われがちなクラシックですが、同じ人間が作っている訳で、そこに気づくとより親近感を覚えるのではないでしょうか。たまにはクラシックも聴いてみましょう。確かに、CDは探しづらいですけど(笑)ガイド役はニセリッチーさんが快く引き受けて下さるでしょう。 クラシックの演奏家だって、×××もすれば○○○もする血の通った人間なんですから、同じ人間である我々が理解出来ないはずはありません。誤ったイメージは捨てましょう。ニセリッチーさんもきっと、それを伝えたいのですよ(と勝手にまとめてしまった...爆) |