ベートーヴェン「交響曲6番田園」 言わずと知れた環境音楽です(笑)。将来、ヒーリング・ミュージックをやらせたいお子様におすすめです。 スメタナ「ボヘミアの牧場と森から(”わが祖国”より)」 耳が聞こえなくなっても、このような美しい旋律を書けるのです。自分の信じたものを書くことを学んだ お子さんには、フィル・スペクターと大喧嘩したポール・マッカートニーのような信念が芽生えるはずです。 チャイコフスキー「1812年」 効果音の存在は演出上無視できません。大砲や教会の鐘の音を駆使したこの曲を聴きこめば、きっと あなたのお子さんはコージー・パウエルのような素晴らしいドラマーになることでしょう。あれ? シューベルト「おやすみ(”冬の旅”より)」 自分を捨てた恋人の家の戸に、そっと”おやすみ”と刻んで村を出て行く若者のなんと心の清らかなことよ。 別れの一つや二つ経験しないでラブ・ソングは書けません。あなたのお子様も「おやすみ」の世界が分かる ようになれば、きっとPPMの「レモン・トゥリー」のような作品が書けることでしょう。 ベルリオーズ「幻想交響曲」 ”ボヘミアン・ラプソディ”のような大作をソング・ライティングさせたければ、本当にボヘミアンの気持ちに ならねばなりません(笑)。あなたのお子さんも”ワルプルギスの夜の夢”を聴いて「僕、ハルツ山に魔女の 集会を見に行くの」などと口走るようになればしめたもの。お子様はきっと、ロバート・プラントやロニー・ ジェイムス・ディオのような幻想的な詞が書けるはずです。 グリーグ「ソルヴェーグの歌(”ペール・ギュント”より)」 帰らぬ恋人をただただ待ち続ける女の美しさ。年老いて帰ってきた恋人を迎え、膝枕に抱きしめながら 子守唄を唄ってその魂を天井へ送り出すソルヴェーグ。ひとりで生きる強さと美しい思い出の両方が大事 であることを知れば、きっとあなたのお子さんも音楽業界の荒波を生き抜いていけるはずです。 モーツァルト「主よ、永遠の光を輝かせたまえ(”レクイエム”より)」 あ〜あ、私がこれだけ言ったのに、子供さんをミュージシャンになんかしてしまうからこんなことになって しまうんです(自爆)。 |
MFCオーナーの感想 |
ニセリッチーさん、続けての投稿ありがとうございます。 いやしかし、今回は笑わせて頂きました。当コーナーの敷居を低くして頂くのは大いに結構(笑)大歓迎です(しかもネタはクラシックだし)。 ここにセレクトされた曲は、クラシックとはいえ有名なものばかりですし、お子さんをミュージシャンにしたいかどうかはともかくとして(笑)、普段ロックがメインの方々もたまには聴いてみては如何でしょう。きっと新しい発見があるはず(僕も『幻想交響曲』にはちょっと思い出があります)。ロックだクラシックだなどという、狭量な垣根はこの際取っ払ってしまいましょう。平山綾香の「Jupiter」のヒットでも分かるように、もしかすると若者が一番そういうこだわりがないのかもしれません。 そういえば、かつてリッチー・ブラックモアやらマイケル・シェンカーやら、HR/HM系のミュージャンがプレイしたクラシックの原曲を集めたアルバムが出ましたけど、あれを聴いてクラシック・ファンになったメタル・キッズはいたのでしょうか? |