・VELVET UNDERGROUND & NICO/THE VELVET UNDERGROUND アングラの帝王、ルー・リードが在籍し後のグラム・ロック、パンク、オルタナ系のミュージシャンたちに 多大なる影響を与えたロック界屈指の名盤であるが、当時はチャートでかろうじて200位内に入った程度。 日本では73年にようやく発売される。ポップ・アートの巨匠アンディ・ウォーホルがプロデュース、ジャケ・デザ インを手掛けたことで有名。バナナのシールのジャケットは聴いたことがなくても見たことある人は多いハズ。 90年代になってようやく一般的に評価されるようになるがまだまだ物足りない。 ・MUSWELL HILLBILLIES/THE KINKS キンクスといえばヴァン・ヘイレンがカバーしたYou Really Got Meだけのバンドといった認識が現在でもある のが非常に悲しい。70年代後半にジャム、ヴァン・ヘイレン、プリテンダーズが彼等の曲をカバーしてようやく アメリカ、日本でいくらか知られるようになった。本国イギリスでもチャートインすらしていないアルバムが ほとんどというのが理解に苦しむ。 初期のアルバムこそ好き嫌いはあるかもしれないが4枚目の「FACE TO FACE」以降はロック・ファンならば 一度は聴いてみるべき。本作は70年代になって発売されたアルバム第1弾で、ややカントリー・タッチだが アルバム全編佳曲揃い。ファンの間では1、2を争う名盤だが、そうでない人にも是非聴いてもらいたい アルバムだ。 ・SUNFLOWER/THE BEACH BOYS ヒット曲のイメージとは恐ろしいもので、60年代前半にサーフィン・サウンド・ブームを世界中に広めた彼等 だが、実際はサーフィンをやっているのは最初の3枚だけなのに未だにビーチ・ボーイズ=サーフィンといった 固定観念が持たれ続けている。 米ローリング・ストーン誌などお堅い業界誌ですらPET SOUNDSを評価するようになったにもかかわらずだ。 で、本作はそんなサーフィンのイメージが抜けきらない為に埋もれてしまった大名盤である。 PET SOUNDSがブライアン・ウィルソンのソロ的な作品に対してこちらはバンドとしての作品。個々の楽曲も モチロン素晴らしいのだが、やはりアルバムとして聴くべき。 ・TOMMY/THE WHO ロック界の最重要作品。 ビートルズの「SGT.PEPPER'S〜」に欠けていた視覚的要素を加えたことによりトータル・アルバムを完成系へ と導いた偉大なる作品。けしからんことに我が国ではB級バンド扱いで、彼等の作品を全く聴いたことのない ロック・ファンがあまりにも多い。後年本作をより完成度の高い作品に発展させて「四重人格」もリリース されるが本作の方が聴きやすいと思える。 ・ODESSAY AND ORACLE/THE ZOMBIES 日本ではGSのカーナビーツがカバーした「I Love You (好きさ、好きさ、好きさ)」により名前ぐらいは知られて いると思う。本国イギリスよりアメリカでの人気が先行しているが、どちらかといえばB級扱い。 ビートルズやストーンズより完成度が高いと思えるデビュー盤をリリースしたにもかかわらず自然消滅。アル・ クーパーにより発見されたと言われる本作だが、こんな完成度の高い作品がどうして埋もれていたのかと 不思議で仕方がなかった。見方によればビートルズ、ストーンズ、フー、キンクスよりもいいのではないか。 ラストに収録されているTime Of The Seasonだけは日本でも大ヒットしているので聴いたことのある人も多いと 思うけどやっぱりアルバムで聴くべし。 |
MFCオーナーの感想 |
イアラさん、投稿ありがとうございます。そいえば、僕もGFRを投稿すると約束していたような...(汗) いやしかし、イアラさんらしいですねぇ〜、こういうの好きです。埋もれた名盤に光をあてる、これこそ当コーナーの、本来の主旨でもあります(爆) では、順にコメントさせて頂きます。 ・Velvet Underground このアルバムは十分な評価を受けていると思ってましたが、まだまだなんですかねぇ。20年ちょっと前に買った『ロック名盤ガイド』という本にもこのアルバムは載ってました。一般的にはともかく、後のパンクやニューウェイブにも多大な影響を与えたアルバムとして、ロックファンなら避けては通れないアルバムでしょう。といいつつ、実は僕もちゃんと聴いた事ないのですが...(恥) ま、その影響力もさることながら、今にも通じる特異な歌世界や実験的精神、そして見過ごされがちですが、非常にクォリティの高い曲が揃っているという点から見ても、ロック史における重要作と言えますね。今度ちゃんと聴いてみます。すいません(笑) ・The Kinks キンクスには昔から興味はありましたが、なにせカタログが多いんで、手を出せずにいました。が、最近ようやく聴き始めたのであります。いや、いいですね。今の所『アーサー〜』と『この世はすべてショー・ビジネス』の2枚しか聴いていないのですが、なんといってもレイ・デイビスの曲作りのセンスが素晴らしい。サウンドもGood!このままキンクスにハマってしまいそうな今日この頃です(笑) ひねくれたバンドみたいなイメージはあるでしょうけど、音を聴いてる限りではそんな事ない、とても親しみやすいです。皆さんもキンクス聴いてみましょうよ(笑) ・The Beach Boys 日本では、山下達郎がせっせと布教に励んだせいか(笑)ビーチ・ボーイズに対するイメージも変わってきているのではないでしょうか。「サーフィンUSA」だけじゃないんだよ、て事が浸透してきたように思います。で、僕もついにビーチ・ボーイズを買いました。『サーフズ・アップ』です。この『サンフラワー』の前のアルバムですね。山達がよく使うコーラスは、本当にビーチ・ボーイズに影響されているのだな、という事が実感できました(笑) これからも少しづつ聴いてみるつもりです。次はやっぱ『ペット・サウンズ』かな。 ・The Who 実は、ザ・フーは僕にとって3大苦手なアーティストのひとつでした(ちなみに、あとの2つはドアーズとブルース・スプリングスティーン)。けど数年前、ワイト島の映像を見て考えが変わりましたね。ほんとに凄いライブでした。僕のイメージでは、結構ザ・フーも高い評価を受けているように感じてましたけど、意外とそうでもないのでしょうか?前述のキンクスが『アーサー〜』を出した時、『トミー』の二番煎じだと散々叩かれたそうですし。イギリスでの話ですけどね。ザ・フーを聴いてみるなら、まずライブからいきたいです。 ・The Zombies 大変申し訳ないのですが、ゾンビーズは、それこそ「二人のシーズン」くらいしか知りません。一頃は「ハッピー・トゥゲザー」のバンドと間違えたりしてました(汗) ただ、ソンビーズをはじめ、あの頃(60年代)のバンドも近頃評価が高まっているようですし、聴いてみる価値はありそうですね。所で、「シーズ・ノット・ゼア」もゾンビーズでしたっけか...?(滝汗) |