みんなの名盤

投稿No.019 K.Yさんの

こればかりは手放せないアルバム 10選

ELVIS PRESLEY-THE SUN SESSIONS

エルビスのサンレコード時代(1954年7月から1955年7月)に於けるセッションを集めたものである。田舎の
小さなマイナーレコード会社で録音された一枚のレコードがローカルステイションから流され、やがて
リクエストが殺到し、ついにはメジャーレコード会社RCAからデビューするエルビス、その原点ともいうべき
ものがこのアルバムである。
なにはともあれ、当時このような歌い方をしたのはエルビスが最初だったし、誰の真似でもない独特の唱法
をすでにこの頃から確立していることは正に驚くべきことであるし有名なヒーカップ唱法もここでは聞くことが
出来る。ロックシンガーのすべての原点がここにはある。特に後に続く欧米のシンガー達に与えた影響力は
計り知れないものがある。またバックを受け持つスコッティームーアやD.Jフォンタナ達の演奏も見事だ。
永遠に不滅の輝きを持つアルバムだ!!


THE EDDIE COCHRAN BOX SET

今だに熱狂的ファンが多い、それがこのエディ.コクランである。70年代のロックが好きな人なら
SUMMERTIME BLUES や C'MON EVEYBODYといった曲はご存知であろう。
彼はまたギタリストとしても抜群のテクニックを持っていた人でもあった。
また、イギリスに於いては生前、何回かツアーもおこなっていたので同国の若者、ミュージシャンに
与えた影響は計り知れない。
特にピート・タウンジェント、ポール・マッカートニー、デイブ・デイビス、ロバート・プラントといった人達は
モロ受けである。
またアメリカではブライアン・セッツァーが熱烈なコクラン崇拝者で有名だ。
このアルバムでは彼のほとんどの曲を聞くことが出来る。聞けば聞くほど彼の死が惜しまれる。
1960年、エディ.コクランイギリス公演終了後、帰国の為、空港に向う途中、自動車事故で死亡。
享年21歳。合掌!!


MIKE BLOOMFIELD-永遠のフィルモア

私にとってマイクは憧れのギタリストの一人である。かつてのスーパーセッションブームの頃には
無くてはならない存在だったし当時はクラプトンともよく比較されたりもしていた。そんな彼がメインで
ライブをおこなったのは有名なビル・グラハムが経営するフィルモアウエストである。
これはその時の模様を納めたアルバムである。バターフィールドでのプレイ、それにアル・クーパー
とのセッションまたライブ等、それぞれ良かったが、このアルバムではマイクのハツラツとした好プレイ
が思う存分楽しめる。特にウエストサイドのブルースは最高!! まさしくマイク・ブルームフィールドここにあり!!
素晴らしいプレイである。
また、現時点に於いて未だCD化されていないのが残念ではあるが。。。


THE BEATLES-RUBBER SOUL

個人的にビートルズのアルバムでは一番聞いた回数が多いのがこのRUBBER SOULである。
本国イギリスで発売されたのが1965年12月、日本では1966年になってから発売された。しかし65年
といえば眠る暇もないほどの全盛期の真っ最中!! クリスマス商戦に合わせて発売されることが決定
していたものの、よくもまあレコーディング開始から一ヶ月たらずで出来たものだとつくづく感心する。
そんな短い時間で作られたものの余りにも名曲が多い。今だに愛聴している一枚である。


MILES DAVIS-FOUR&MORE

60年代のマイルスのライブアルバムの中でも特にお気に入りなのがこのFOUR&MOREである。
この頃のマイルスはインプロバイザーとしても正に絶頂期でありリーダーとしても統率力にたけていた。
どの曲もテンションが高くマイルスを除くバンドのメンバーも素晴らしい好プレイ聞かせる。特にこの頃は
まだ18歳だったドラムのトニーウイリアムスのプレイなど、本当に18歳なのか?と信じられない気分
にさせられる。
ジャズはヒラメキの世界。即興演奏では一瞬のタイミングの遅れが命取りになる。そんな緊張感溢れる
ジャズの世界が私は大好きである。


JOHN COLTRANE-BLUE TRAIN

有名なコルトレーンのブルーノート・セッション。このアルバムも学生時代からのお付き合いで
相当古い!! ここでもリー・モーガン、ポール・チェンバーズ等、迫力ある演奏を展開している。
特にタイトルナンバーのブルートレインは良く聞いた。全員一丸となって信じられないような高水準な
演奏を聞かす。しかし、こんなプレイよく出来たな!と今もって不思議である。
とにかく、これは名盤。ジャズはどうも?という方も騙されたと思って一度聞いていただきたい。


STUDY IN BROWN-CLIFFORD BROWN & MAX ROACH
 
この人のペットを聞くと今のジャズ界に於いてこの人以上の人はまだ出てこない。
いや、ひょっとしてもうでてこないのではないのだろうか。それほどこの人のベットは人の心を打つ。
ジャズを聴き始めた頃、毎日このアルバムに針を落とした。いまでもこの人の音楽は色あせることはない。
逆に賞賛の声は日に日に高い。


JIMI HENDRIX-ARE YOU EXPERIENCED

この人の音を最初に聞いた時はびっくりした。曲はPURPLE HAZE 。それまでこんな音は聞いたことが
なかったので。はるか昔のことではあるが。今思うとよくこのような人が突然出てきたものだと思うし
,時代的にある種、異変が起こってもおかしくはない時期ではあったが。やはり彼は唯一無比、
ワン&オンリーの人だったのだ。このアルバム発表から約3年後、彼は突如としてこの世から去った。
何処からともなく現われ風のように立ち去ってしまった。これは彼の1ST アルバム。それまでの音楽的
価値観を根本からひっくり返したアルバムだ。


OTIS REDDING-THE BEST

今だ大好きなソウルシンガーである。
彼もまた飛行機事故でこの世から去ってしまった天才シンガーの一人である。もし彼が今生きていたら
ソウル界はどのように変わっていたのだろうか。彼の死後、代表曲を集めた2枚組のアルバムが発売された。
それがこのアルバムである。このアルバムも発売されてからこの方30年間ほど愛聴している。私にとって
忘れられない名曲が詰まった本アルバムはまず手放せない。


ERIC CLAPTON-461 OCEAN BOULVARD

早いものでこのアルバムが発売されてから来年2004年には発売30周年である。もう、そんなに時間が
経つのかと思うと世の中の動きは早くなったものだと感じてみたものの、それだけこちらも年をとっている
わけだし、年をとるにつれ世の中のスピードが速く感じると言うものである。さてさてクラプトンのこの
カムバック第一作。彼のソロの中では一番のお気に入りで良く聞いたアルバムである。70年代の彼の作品
の中では一番いい出来なのではないだろうか。私は70年代のクラプトンはあまり好きではない。
彼のギターにしてもこの頃のシングルコイル系の音よりもどちらかというとハムバッキンタイプの音のほうが
この人にはどうも似合っているようでならない。そんなことから70年代,ギタリスト、クラプトンとしての評価は
今いちだったし、ここ10数年はテクノロジーの大いなる発展で彼のギターの音色もだいぶ変わってきた。
話を元にもどそう。なんでもこのアルバムの録音はマイアミでおこなわれクラプトンも日中は日光浴など
リラックスしながら夜になると録音に専念していたようだ。
この時期こそカムバック後の彼にとっては一番良かった時期ではなかろうか。



MFCオーナーの感想
K.Yさん、投稿ありがとうございました。
頂いたセレクションを見てみますと、僕より少し上の世代の方とお見受けします。ここに紹介されているアーティストで、僕がリアルタイムで体験しているのはクラプトンくらいでしょうか(それも「461オーシャン・ブールバード」よりずっとあと)。ジャズ系もあまり聴いてなかったし(ジョン・コルトレーンもクリフォード・ブラウンも名前はよく知ってますけど、音を聴いたことはほとんどなし)、僕の趣味とかぶるのはビートルズくらいで、コメントさせて頂こうにも、言葉が出てきません。申し訳ないです。
しかしながら、聴いた事ないのが多いとはいえ、非常に説得力のあるセレクションと思います。前述しましたように、聴いた事はなくても名前は知っている有名ミュージシャンばかりですし、既に故人となっている人もいますけど、現在でも高い評価を受け続けている人ばかり。一応音楽ファンであるなら、この人たちの名前すら知らない、という人はいないでしょう。いわば“伝説”といってもいい人たち。ここにセレクトされたアルバムがK.Yさんにとって“青春のBGM”であるなら、実に素晴らしい事だと思います。“伝説”が“伝説”になる前に体感なさったのですから。それぞれの世代にそれぞれの名盤がある。そんな当たり前の事をK.Yさんの投稿を見て、改めて実感しました。熱いコメントも嬉しいです。たとえ聴いた事のない音楽であっても、ファンの人のリアルな話を聞くのもまた音楽ファンの楽しみでもあります。とても楽しませて頂きました。また、よろしければご投稿下さい。お待ちしています。


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