キダ・タロー「浪花のモーツァルト キダ・タローのすべて」 物心ついた頃にこの人の音楽に出会っていなければ、音楽好きにはなっていなかったと思う。少なくとも、 ポンキッキで流れていたプリーズ・プリーズ・ミーでは無理どころか逆効果だった。 エイジア「時へのロマン」 小学生の頃、朗々とした歌声とTV漫画の曲みたいなキーボードに図らずも心をキャッチアップされる。 サミー・ディヴィスJr.「Mr.ボージャングルス」 TV中継された最後の来日公演をエアチェックしたテープとは、どこに行くにも一緒だった。 FLEX「COLD BLOOD」 初めて買った邦楽のCD。キャミオのようなエレクトロファンク。すでにアナログの時代ではなかった。 ジャン=ジャック・ゴールドマン「JJG〜グレーの世界」 初めて買った洋楽のCD。この人の音楽は僕にとって家族のようなものだ。 3ムスタファズ3「スープ・オブ・ザ・センチュリー」 15ヶ国語を操る謎の面白音楽集団。彼らやJJGによって、いかに日頃英語圏で流行っている音楽だけを 「洋楽」と信じ込まされて来たのかを思い知らされる。 河合その子「Dancin' in the light」 この人のシンガー・ソングライターとしての力に、本気で期待していた時期があった。今もそうなのかも 知れない。 明日香「ブルー・ララバイ」 相曽晴日「At the chiniese restaurant」 ある人にとってはペット・サウンズ、ある人にとってはビッグ・ピンク。そしてまた別の人にとっては ヘリオン〜エレクトリック・アイ。そして僕にとってはこの二曲。犯さない、ましてや犯せない、 一部の隙もない世界がここにある。 フルーツケーキ「フルーツケーキ2」 このアーティストを知る人は少ない。しかし、彼らの音楽は僕を含めたある世代の人たちにとっては アンセムである。BGMとして流れるだけでけして聴かれることのない音楽に宿る、魂なき魂、 力無きものの力。 DR.HOOK「BETTER LOVE NEXT TIME」 遠い遠い記憶の中に、この曲のイントロのギターは、寸分違わず残っていた。「A LITTLE BIT MORE」の サビもそうだ。彼らのCDを聴いた時のような、切れた時間の輪がつながるような感覚が欲しくて、 70年代の音源を聴き漁っているのだと思う。 |
MFCオーナーの感想 |
fxhud402さん、投稿ありがとうございました。 それにしても、非常に意表をついたセレクションですね(笑)。不勉強ながら僕はほとんど聴いたことない ものばかりです。fxhud402さんは、掲示板の書き込みを見ていても大変ユニーク(月並みに表現で 申し訳ない)な感性の持ち主である事は分かっているつもりでしたが、今回のセレクションにはやられました (笑)これからfxhud402さんを“ツワモノ”と呼ばせて頂きます(爆) ただ、誰しも現在好んでいる音楽に行き着くまでに、色々な音楽を通過していると思うので、 そういう意味では根っこにキダ・タローがあっても驚く事ではないのでしょう。むしろ、そういう環境で 育った事を誇ってもいいかも。 河合その子・・・このアルバムは持ってます。確かに彼女の自作曲は、バカに出来ないレベルに 達していると思います。将来を期待させるものがありました。結局、“元おニャン子”という呪縛から 最後まで抜け出せなかったのが、彼女の最大の不幸だったのでしょうか。中途半端な形で引退して しまったのが残念です。 DR.HOOK・・・彼らのヒット曲はいくつか覚えています。この曲の他「Sharing The Night Together」とか 「When You're In Love With A Beautiful Woman」とか、今でも耳にするとたちまちあの頃へフラッシュバック するような感覚が、確かに彼らの曲にはあります(もっとも、耳にする機会は非常に稀ですが)。 懐かしさ、とは違う何か。もしかしたら、あの当時の空気を一番体現しているのがドクター・フックなの かもしれませんね。彼らのようなバンドがヒットを飛ばしていた70年代終盤、ほんとにいい時代だったと、 オジサンは思うのです(爆) |