みんなの名盤

投稿No.015 忍者さんの

チューリップ・ライブレポ

 行って来ましたチューリップ。調べてみると、私が最後に彼らのライブを観たのが83年。
なんと20年ぶりの彼らのステージです。彼らが再結成をするのは、確か3度目です。
メンバーは、財津、姫野、安部、上田、宮城と、いつもの再結成の顔ぶれですが、
解散前にこのメンバーでやったのは、79年に吉田、上田が抜けると決まっていて、
後任の宮城が顔つなぎに出演したときだけでしょう。

 会場は存続の危機が叫ばれる中野サンプラザ。仕事の都合でぎりぎりに行ったため、
後ろから2番目の一番端という席でしたが、最近のどでかいホールと比べると
かなり近く感じられました。今回はテレビの収録と言うことで、一曲ごとにMCが入ったり、
「用意できた?」「いいですか?行きますよ」とかの会話が聞こえて、アマチュアの
ライブっぽかったです。もちろん演奏はカンポキ、いや完璧でしたが。
観客は、やはり彼らの活動の長さを感じさせる人々が中心でした。でも、30歳くらいの
若い女性も結構いるかな?隣にはお母さんに無理矢理連れてこられたのか、
制服の女子高生。前には小学校低学年の男の子もいます。小さな子供は、
幅広い世代に愛されているという演出もかねているそうです。(バラしていいのか?)

 会場にはあちこちに巨大なテレビカメラとクレーンがあり、それが普段のコンサート
と違うところでしょうか。最初にディレクターとプロデューサーと名乗る人が諸注意、
いわゆる前説を終え、いよいよ始まりです。おっと、その前に「心の旅」の大合唱を
先に別撮りさせられました。(これもバラしていいのか?)でも、盛り上がる前から
大合唱しろってのも無理な話で、どこに使うのか、合唱程度でOK。そして照明が落ち、
メンバーが登場。一曲目の「あの娘は魔法使い」が始まると、いきなり会場総立ちです!
これには驚いた。昔ならいざ知らず、最近のロックコンサートでも、一曲目から総立ちは
覚えがありません。MCの後、二曲目の「We can fly」では、みんな決めの手拍子を
打ってる!!何でそんなの知ってるの?と思ったんですが、ファンなら当然か。
20年もほったらかしにしておいて、ファンを名乗る私は切腹ものか。しかし、総立ちに
なったために子供にはステージは見えず。男の子はふてくされて後ろ向いて
いすに座っていました。隣の女子高生は全く興味無しって顔と態度で、
延々携帯メール打ってます。まあ、そんなのはごく少数で、ほとんどは決めの
手拍子ばっちり決めてました。

 「サボテンの花」「心の旅」「虹とスニーカーの頃」「銀の指輪」「青春の影」とヒット曲の
オンパレードです。財津の声も、昔より出てるんじゃない?と、思わせるほど調子よく、
コーラスも昔の粗さを感じさせません。照明も昔は無かったバリライト使ったり、
表現がかなりアップしてました。元々アクションなど少ない彼らのステージなので、
ハンディカメラやクレーンが動き回ります。後ろから2番目の席とはいえ、カメラが
抜いているかもしれないと思うと、手拍子の振幅も大きくなり、口をぱくぱくさせて、
口ずさんでいるふりをしたりするのでありました。
「Shooting star」で、財津が歌詞を間違えてしまいました。コーラスと全然違うこと
歌ってます。演奏が終わったとたん、会場から「もう一回、もう一回」の声が。
撮り直しと言うことで、間に一曲「思ひ出のフリスビー」を挟んで「Shooting star」。
後、特に間違いはなかったのですが、納得がいかなかったのか、「夢中さ君に」を2回、
「Shooting star」とのつながりで「青春の影」をもう一度やりました。すごい得した気分。
他には「僕が作った愛の歌」「魔法の黄色い靴」「夏色の想い出」「私のアイドル」を演奏。
明かりがついてからもアンコールは止まらず、10分ほどして再登場「新しい地球を作れ」
を最後に収録は終わりました。

 貫禄を感じさせる曲と演奏。単に懐かしのヒット曲を演奏したと言うのではなく、
まだまだその輝きを見せつけられたコンサートでした。以上、ライブレポと言うか
曲目紹介でした。(演奏曲順は記憶に頼っているため、正確でないところもあります)

 放送は2月26日(水)TBS系で夜9時〜10時です。



MFCオーナーの感想
忍者さん、お疲れさまでした(笑) せっかくの力作なんで掲示板に置いておくだけでは勿体ない、とこちらに転載させて頂きました。投稿もほとんどないことだし、ちょうど良かった(笑)
レポートにもあるように、このライブはテレビ中継を前提としたもので、先程放送されました。しっかり見ましたよ。テレビでの曲順は実際のライブの進行とは随分違うんですね。予想はしてましたが(笑) 姫野以外は昔とあまり変わっておらず(失礼!)、楽曲の魅力もあり懐メロなどという感じは全くなくて、貫禄と若々しさの双方を見せつけたライブでしたね。忍者さんのレポートを読んで、多少“裏”を知っていたので、余計に楽しむ事が出来ました。そうか、最初に撮った大合唱はああいう風に使ったのですね(爆)
さすがテレビという事で、CM前に昔の映像が挿入されたのも良かったですね。個人的には「夏色のおもいで」のクリップにオリジナル・メンバーの吉田彰が映っていたのが懐かしく感じられました。また、決して好きではない福山雅治が登場して「青春の影」が持つ楽曲の魅力について素直に認めていたのには感心しました(爆)
チューリップの音楽は元々若さに任せて突っ走るタイプのものではなかったし、財津の書く詩が非常に老成したものを感じさせていたせいもあるのでしょうが、デビューから30年を経ても変わらない雰囲気、これは本当に貴重だと思います。この先もずっと頑張って欲しいものです。
所で、インド在住のメンバーって、安部氏のことなんでしょうか?(笑)


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