何でもいいと言うことなので、無茶は承知でご紹介しましょう。みなさんにはなじみの 少ないスペインポップスですが、こんな物もあるんだと言うことを知っていただければ 幸いです。中にはタワーレコードなどで手に入る物もあるので、勇気ある方はチャレン ジしてください。ネットで聴ける物もありますので、興味ある方は掲示板にでも書いて ください。 今回は私自身が現地にいたと言うこともあり、86〜87年リリースの物に絞りました。 この中で3作が映画の題名をもじっているのも、映画が大きな娯楽であった当時を 象徴するようで興味深い物があります。アルバム名、アーティスト名は文字化けを 避けるため英語のアルファベット表記としております。 |
"Nueva Mezcla" El Ultimo De La Fila Manolo GarciaとQuimi Portetのユニットが作り出す音楽は、フラメンコ とロックの融合が出発点!かどうかはわかりませんがカッコいいのです。 洗練された音の中にこぶしの利いたヴォーカル。「混ざり合いの文化」 スペインがここにあります。このアルバムは過去の作品の焼き直しで、 より聴きやすいものに仕上がっています。などと言いながら私はジャケット でこれ買いました。残念ながら、今はそれぞれソロとして活動しています。 |
"Hotel, Dulce Hotel" Joaquin Sabina 当時おじさんロックではMiguel Riosと双璧をなす存在。ストリートから 始めたスペインの吟遊詩人は、その歌の中に風景を見ることができます。 どの歌にも「Sabina」を見ることができ、大人の、趣の深い作品となって います。最近は年齢にあわせてか、声も枯れて、ちょっと渋過ぎになりまし た。 |
"Entre Cielo Y El Suelo" Mecano ご存じ(?)メカノです。女性ヴォーカルに男二人という編成は、その後 J-POPに多大な影響を与えたとか与えないとか。バルセロナ五輪での スペインブームにより、90年に日本でもデビューを果たしました。アナの 透き通った歌声は、まさしく国境を越えて受け入れられ、当時人気実力 ともNo.1のユニットでした。解散後はソロとして活躍しているようです。 新作・旧作ともタワーレコードなどにあります。入門盤には最適。 |
"Camino Soria" Gabinete Caligari こちらは雰囲気変わって、ロックンロールトリオ。リーゼントにライダーズ ジャケット。その見た目とは違い、太い歌声には優しさと素朴さが感じら れます。このアルバムを87年のベストアルバムに選んだメディアも多数 ありました。 |
"30 anos de exitos" Los Toreros Muertos ライブのパフォーマンスは普通なのですが、歌詞の内容が変です。笑えま す。友達たちは、こいつら頭おかしいと言ってますが、反面演奏はかなり しっかりしてます。ジャケットもヴォーカルのPablo Carbonellによる物で、 トータル的にはよくできているのですが、扱いはきわ物でした。ダリっぽい と言えば何となくわかるでしょうか? |
"Ellos Las Prefieren Gordas" Orquesta Mondragon 魅せます。聴かせます。笑わせます。そのパフォーマンスは、一度観てみ たかった。まさにスペインの音楽を聴くきっかけになったのがこれ。ラジオ で聴いたときは、意味は分かりませんでしたけど、笑いました。大所帯の ステージで、米米クラブに近いでしょうか。 |
"Los Caballeros Las Prefieren Rubias" Ole Ole ナイスバディのMarta Sanchezを二代目ヴォーカルに迎えたお色気バ ンドOleOle。その歌い方からジャケット、週刊誌ネタまで話題性では 抜群でした。この後のアルバムではナイル・ロジャースがプロデュース。 その後サンチェスはソロとなり「渋谷系」などと称され日本でも発売 (英語版)。2枚目にはスラッシュがギターで参加と、まさにスペインのマド ンナとなっていくのでありました。最近新作がでたようですが、顔が昔と 違うのはなぜ? |
MFCオーナーの感想 |
忍者さん、投稿ありがとうございます。無理を聞き入れて下さって本当にすみません。しかも、ジャケ写まで送って頂いて...。 忍者さんはかつてスペインに留学されていた事があり、その縁でスペインのロックを聴くようになったということですが、僕も一曲ほど聴かせて貰った事がありますが、言葉が違う以外は英米のロック、ポップスとそんなに変わらない印象を受けました。もちろん、歴史のある国ですし、よそにはない独特のものが感じられたのは確かです。まるっきり同じではないですね。外人がJ−POPを聴くと、似たような感じを受けるのではないかと思いました。 今、リッキー・マーティンなどが人気で、スペインの音楽にも注目が集まっています。ここに紹介されているアーティストたちも、アメリカ向けに英語で録音したアルバムなどを作れば売れるかもしれません。しかし、スペインらしいアイデンティティは薄くなるでしょうね。英語で歌う久保田利伸が全然面白くないのと同じで、ワールドワイドにヒットさせようとすれば、どうしてもお国柄は出せなくなるでしょう。しかし、何故英語でないと駄目なのでしょうね。前述したように、言葉の違いさえなければすんなりと聴けるのに。やはり、英語偏重の風潮を反省し、純粋に音楽を国境を越えて楽しむ事が大事だと思います。 忍者さんも書いておられますが、もし興味の持った方がいらしたら掲示板にでも書いて下さい。忍者さんが色々教えて下さると思います。録音とかを頼んでもいいのでは。 ちなみに、忍者さんは今年の2月、我々のバンドとライブをご一緒させて頂いた時にスペインのアーティストの曲をやってましたね。あの時やった曲も上記のアルバムで聴けるのでしょうか? |