1.Solid State Survivor / Yellow Magic Orchestra 何は無くとも、先ずこれです。 私メにシンセなるものを手にさせたテクノポップの代表作。 YMOの中でもこれが一番世間的に認知されているのではないでしょうか? 当時は楽曲をコピーしようにも機材が高価で・・・ 結局、中古のモノフォニックシンセを調達し、ポリなんて買えないから、YAMAHAポータ トーン とか言う卓上電子オルガンで凌いでおりました。懐かしい想いです。 (あ、あとCASIO ONE-KEY-BOARDね) 当時はRydeenの終盤の打ち込みフレーズを手で弾いて、中学の文化祭で得意に なっていたものです。 お陰でHighway Starのソロ(の部分、実はでたらめ)も弾けるようになったのです。 2.東方快車-Orient Express- / 松武秀樹,Logic System テクノ畑が続きます。 YMOのマニュピュレーターを務めていた、松武秀樹のソロプロジェクト3枚目で あった様に記憶しております。 基本的にはRoland MC-8に依る打ち込みとシンセのMTRで構成されていた様に 記憶しております。 しかしながら、参加しているミュージシャン達は皆手練れですので、ギターや一部の ベース等、生モノとの心地よい調和を見せています。 ラスト2曲目の「クラシカルガス」に於けるチョッパーベースには痺れました。 そうそう、タイトル曲の「Orient Express」は、「死亡説」が常に流布していた超B級 アイドル、新井薫子が別タイトルで歌唱しておりました。 3.Adventurers / The Square T−スクエア以前のThe Square です。 直訳すると「真四角」。 伊藤たけしのリリコンが胸を熱くします。 '80sジャパニーズフュージョンムーヴメントの中で一番メジャーではないでしょうか? 和泉さんのピアノも素敵。 高校生の頃、バイトして買った初代DX−7でリリコンサウンドをシュミレートしてみま したが、オプションのブレスコントローラーが欲しかった。 「All About You」と「Traveler」がサントリーのCMタイアップ曲でした。 4.Just a Hero / BOφWY 私は群馬県高崎市出身だ!!文句あっか!? 地元だからと言う訳ではないのですが、世代的には聴いていない訳が無いし、影響 されないわけが無い。 当時のバンド少年・少女達の正にカリスマでした。 独断と偏見で、ボウイの中でこれがベスト!! 打ち込み、サンプリング、ギターシンセ等々、ギミックてんこ盛りで楽しいですね。 はい。 3枚目と共に本作を以って布袋流サウンドは完成の域に達したと想います。 この頃から彼らは裕福になり、ポルシェを複数台所有する様になった氷室大明神の顎 に肉が付き始める。 彼の倉賀野の実家ってお肉屋さんだった様な記憶が・・・ 5.Rising Force / Yngwie Malmsteen イングヴェイの最初のやつってこれで良かったんですよね? 兎に角、それまでH/R、H/M系は敬遠していた私をその魔界に引きずり込んだ怪作。 「イカロスの夢」では唸りました。 これ以降いわゆる「ヘヴィメタ」に対する偏見は無くなり、逆にその驚愕的早弾きテク に喝采を送る様になります。 そう言えばあの頃、喜国漫画でイングヴェイ VS インペリッテリの早弾き対決なんて ネタ有りましたね。 6.鞄を持った男 / マーク・ゴールデンバーグ(手元に資料が無いので、クレジットに正確さを欠いてます) 先程スクエアーの処でも触れましたが、サントリーと言う会社は印象に残る広告を 打つことで定評があり、多数の名作CMと共に名曲(私的には)を世に送り出して おります。 本作も80年代中盤にサントリーCMの楽曲を多数手がけていたミュージシャンの 手に依るものです。 と言うよりは、CMに使用していた曲が大半を占めます。 ほぼ、一人で全てをこなすMTRミュージッシャンで、楽曲の様式も音色もヴァリエー ション豊かです。 しかしながら、どんなに明るい曲調であっても何故か鬱々と暗く響く不思議なアル バムでした。 サントリー リザーブのCMで歴史上のアーティストを題材に、詩人のランボーを フューチャーしたものと、建築家、アントニオ・ガウディーを扱ったものが在りました。 どちらも摩訶不思議な映像にマッチした実に強烈なインパクトのある曲で引き込まれ てしまったのを覚えております。 バンドを諦め、MTR小僧を気取っていた私には、やはり憧れでした。 7.Wild Frontier / Gary Moore 熱狂的な信者の人に言わせると「渋い」と表現される「ぶちゃむくれFace」の巨匠 です。 実は、Gary先生については詳しくはないのですが、間違いなくこれは名作です。 何度聴いても飽きない。 重たいロックと実験的な試みが見事な空気振動となって昇華されています。 この後、巨匠は「After The War」を最後にRockから離れてしまいますが、願わくば 、この頃の様な作風にもどって欲しいモノです。 本作は打ち込みリズム隊だそうですが、ドン・エイリー、そして今は亡きコージー パウェルといったメンバーでライヴを観たかったです。 8.Heading for Tomorrow / Gamma Ray 肝炎を患っているカイ・ハンセンです。 与えられた影響度で測れば、Helloweenの守護神伝-IIでも良いのですが、こちらの 方が完成度が高く、大作指向と言うか、より大げさです。 これも私的エヴァグリーン名盤。 自分の中では、相当新しめってな意識なんですけど、世間一般では10年前の旧作 なんですよね。 ここいら辺りから感性が新規更新されていないんですよ。 9.K-2 / Don Airey イイですよ。 「オペラ座の怪人」みたいなオープニング。 全体的に、映画のサントラ盤みたいな作りですが、・・・・ ジョン・ロードをロックキーボーディストの最高峰と称する記事を見かけますが、私に 言わせりゃ、彼はオルガン職人の最高峰であって、他の機材の使い方から観たら、 ドン!先生の方がバランスが良いです。 レインボーのプロモで、寝間着みたいな装束で淡々と鍵盤を操るお姿は、う〜ん・・・ このアルバムは、レアものだと想います。 先の「ぶちゃむくれGary先生」もゲストで参加していたりして、又コージーも、あの 深いストロークのタムを叩いている様です。 日本人のナショナリズムを擽る処では、VOW WOWのヒトミゲンキ(すいません、漢字 が解りません)が一曲唄っております。 彼が唄うと、楽曲の世界観が彼にすり寄って来しまうみたいです。 聴いてみ!! 10.急いで口で吸え!/ スネークマンショウ ・・・・・落ちです。 |
MFCオーナーの感想 |
我がFIREWALLのキーボード、DX−7さんのベスト10。投稿第一号です。ありがとうございました。 ただ、「MFCオーナーの元で〜」云々と書いてあると、まるで僕が彼を‘使って’いるみたいに聞こえますが...(笑) それはともかく、彼を知る者から見ると、非常に納得のいく選択と言っていいでしょう。やはり、キーボード奏者であればYMOを避けては通れないでしょうし、ハード・ロック系でもイングヴェイ、ガンマ・レイといった所は我々よりもう少しあとの世代の定番という気がします。それにシンセ弾き、と言ったら宅録ですよね(笑)。 DX−7さんも一時期かなり宅録に熱中していたようで、その頃の作品を僕も聴かせて貰いましたが、特定のジャンルに限定できない摩訶不思議な世界でした。松武秀樹やマーク・ゴールデンバーグといった名前が出てくるあたり、さもありなんといった所でしょうか。ちなみに、マーク・ゴールデンバーグのCM作品はとても印象的で僕もよく覚えています。幻想的な映像と音楽が実にマッチしてました。ショートフィルムとしても十分通用するでしょう。機会があれば、また見たいもんです。 一音楽ファン、そしてミュージシャン、両方のDX−7さんが透けて見えるようなベスト10ですね。 |